ツーリング四国2003
Touring Date:2003/4/26〜4/28
|まとめ|ルートマップ|ルート紹介|ツーリング・レポート|概要編|
まとめ
1.日程;2003/4/26(土)〜4/28(月)の2泊3日。今回はちょっと短めです。
2.天気;初日〜3日目:ず〜っと晴れ。さわやかな五月晴れの日が続きました。
3.区間;
- 博多←(JR輪行)→幸崎〜佐賀関港←(国道九四フェリー)→三崎港〜佐田岬灯台〜三崎〜八幡浜〜宇和島〜宿毛←(国道九四フェリー)→佐伯←(JR輪行)→博多
- 走行距離は約191Km(初日が40km、2日目が96km、3日目が55km)。
- 四国の西部は坂が多いですね〜!。平坦な道路というのは、ほとんど無いと言って良いでしょう。同宿したお遍路さんも同じ意見でした。ツーリングの計画作成時は、十分に坂を考慮し走行距離は普段より少なめに計画したほうが良いでしょうね。
4.装備;
- 今回は結構アップダウンが多そうだったので、相棒には「ばらもん26HEツーリング」を選びました。
- 荷物は少なかったのですが、ツーリング気分を味わうために、ハンドルバッグとリア・サイドパッグのフル装備(中身は少ない・・・)です。
- 地図はツーリングマップル九州とそのコピーを携行しました。コピーはハンドルバッグの上部に入れて、走行中にもも確認できるようにしています。
- ツーリングのほとんどを短レーパンと長袖ポロシャツ(下にTシャツ)で過ごしましたが、朝夕は上はウィンドブレーカ、下はジャージ系パンツ(長ズボン)を装着しました。一番暑い時間帯は短レーパンとTシャツだけになることもありました。
- 特に今回のコースはトンネルが多かったので、照明(ライト)には気を使いました。ハンドルバッグと競合しないよう、ミノウラのスペースグリップを介して取り付けました。でも、いま一歩工夫が必要かなっていう感じでした。
ルート紹介
佐田岬〜三崎(県道256号線);ず〜っと坂(アップダウン)が続きます。特に佐田岬漁港(串中)の前後は急坂です。平坦な道は期待しないで下さい。途中、一部で県道256号線をはずれ、「農免農道 串−正野」を走りますが、佐田岬灯台への案内板通りに進めばルートを間違える心配はありません。
三崎港〜「加藤商店岬S.S」;約5km強の緩やかな上り坂が続きます。1kmほど下って農免農道へ入り、少し上って佐田岬漁港入口まで約3kmの下りです。約1.5kmの急な上りをクリアすると、その後は佐田岬灯台駐車場まで約4kmのゆるやかな下りとなります。
佐田岬灯台駐車場〜佐田岬灯台;約1.2kmの歩道です。「往きは良い良い帰りは恐い」の言葉通り、復路の上りはちょっときついかも。
三崎〜八幡浜(国道197号線);ここも坂の連続です。まず、三崎から「伊与鉄バス 新名取口バス停」近くまで、約5km強の上りが続きます。約1.2km下って、またゆるやかな上りが続きます。10kmを超えると比較的平坦なルートが4kmほど続きます。塩成第3トンネルを抜けると、ここから道の駅「瀬戸町農業公園」まで約3.5kmを一気に下ります。
道の駅「瀬戸町農業公園」から緩やかなアップダウン、そして「平石峠」まで上りが続きます。原発で有名な伊方町まで約8kmの下りです。ちょっと脚を休めることができます。伊方町から大峠トンネルまで約1.5kmを上り、保内市街まで一気に3.7km下ります。
保内市街から八幡浜までは、もうひと踏ん張り。道路が狭く交通量も多いので、並行して続く自転車通学路に避難しました。名坂歩道トンネル(全長461m)を抜けると、八幡浜まで一気の下りです。
八幡浜〜宇和(県道25号線);県道25号線は宇和町との境の笠置トンネルまで、約6.5kmの緩やかな登り坂が続きます。笠置トンネルを抜けると、そこは別世界!。忘れかけていた平坦な道路が続いていました。そしてバリアフリーへの努力がひしひしと感じられる歩道。この素晴らしい努力は、この後も何度となく実感することができました。
宇和〜宿毛(国道56号線);JR予讃線の線路をくぐると道は緩やかな上り坂になります。全長1,320mの法華津トンネルには歩道がありません。度胸を決めて慎重に走り抜けましょう。この後も歩道のないトンネル群が続き、吉田町でほぼ標高0mまで一気に下ります。知栄峠まで登って、後は宇和島市街までゆっくりと下ります。この後も、津島町、内海町、御荘町、宿毛市まで町と町をつなぐアップダウンの繰り返しです。
ツーリング・レポート
2003年4月26日(土) ツーリング初日。曇りのち晴れ。博多←(JR輪行)→幸崎〜佐賀関港←(国道九四フェリー)→三崎港〜佐田岬灯台〜三崎(泊り)。40km。
起床。荷物の最終チェックをしてJR博多駅まで送ってもらう。
JR博多駅からソニックにちりん9号に乗車。連休の初日なので乗客が多いと予想していたが、車内(指定席)はガラガラ!。2枚切符/4枚切符で指定席を利用しようとすると、GWは繁忙期として別途500円が必要なため?。自由席は結構いっぱいです。
11時過ぎにJR大分駅で各駅停車に乗り換え、11時46分に日豊本線幸崎駅に到着。自転車を組み立てていると、駅長さんをはじめとして、いろいろな人が声をかけていきます。
駅前で記念撮影して出発。天気は晴れ。さわやかな風が心地よい。最初は押さえ気味にスタートする。途中から「さがのせきサイクリングロード」に入り、海岸線沿いの風景を楽しみながらのんびりと走る。
12時半過ぎに佐賀関港に到着し、国道九四フェリーの乗船券を購入。乗船待ちの車が結構多い。乗船待ちの間に、今日の宿を三崎町に予約する。週末の観光客が多いようで、3軒目で予約できた。
国道197号線は九州(佐賀関港)〜四国(三崎港)をまたぐ国道で、海路を海のハイウェイと呼ばれる国道九四フェリーが結んでいます。
国道九四フェリーがほぼ予定通りに出港。
昨日の台風通過の影響で風が強い。向って右側に佐賀関灯台が見える。大分県の佐賀関半島から愛媛県の佐田岬半島間の豊予海峡は約14kmだそうだ。
佐田岬半島先端に佐田岬灯台が見えてくる。自転車ではどこまで進むことができるんだろうかな?。佐田岬半島の山の上に道路が見える。あそこを走るんだろうな・・・。結構大変そうだ。う〜ん!。
国道九四フェリーがほぼ予定通りに三崎港に入港、下船。
県道256号線を走り始める。交通量は少ないが、道幅が時折狭くなるので、注意が必要ですね。ゆるやかな登りが続く、続く、続く。道路の両脇にはみかん畑が続く。そうだった、ここは伊予みかんの本場だった。
三崎港から約5km強の登りが続き、「加藤商店岬S.S」の前が一回目のトップです。
1kmほど下って「農免農道 串−正野」に入りますが、佐田岬灯台の案内板通りに進めば道に迷うことはありません。農免農道に入って間もなく2回目のトップになります。そこから佐田岬漁港の入口まで約3kmの下りとなります。佐田岬漁港入口の前後は、急坂となります。このコースの一番の頑張りところでしょうね。
佐田岬漁港入口から約1.6km(三崎港から約11km)登ると、その後はほぼ平坦、またはゆるやかな下りが佐田岬駐車場まで続きます。
佐田岬駐車場に到着。三崎港からここまで約15kmでした。かなり強い風が吹いています。自転車はここにデポして、徒歩で佐田岬灯台まで降りていきます。案内板では灯台まで1,150mです。
海の近くにある佐田岬キャンプ場まで降りて、そこから更に灯台のある岬の先端まで登ります。
樹間から佐田岬灯台が見えてきて、最後の階段を登るとゴールです。でも、四国の最先端に建てられた灯台は、午後から逆光になってしまい、なかなか良い撮影ポイントがありませんでした。きちんとした写真を撮りたい方は、午前中に到着するように計画されたほうが良いですよ。
でも、どうにか記念撮影して椿山展望台へ移動し、灯台の遠景も撮影しました。椿山展望台には旧日本軍の砲台跡がありました。この後、駐車場まではずっと登りです。アベックの女性陣も音をあげて、座り込む人もいましたよ。
16:25に駐車場に到着。やはり風が強い。ここから三崎港までの15kmのアップダウンをもう一度!繰り返す。
16:30に折り返しの出発。どうにか時間内に宿までたどり着けそうだ。
うぐいすの鳴き声が聞こえるが、この時期のうぐいすは、まだまだきれいに鳴くことができない。おもしろいもんだ。
三崎港の近くにたつビジネス旅館風の宿でした。お風呂は最上階と聞いてちょっと期待したが、特に展望露天風呂というわけでもなかった。でも、明日に控えた選挙の演説会、選挙カーの最後のお願いがうるさいな〜!。
明日に備えて、早めに就寝。
2003年4月27日(日) 2日日。晴れ。八幡浜〜宇和町〜宇和島市〜津島町(泊り)。96km。
5時頃に目が覚めて、うつらうつらと二度寝/三度寝。6時半前には起床し、荷作り。
07:00;朝食。宿のおばあちゃんと会話しながら、ゆっくりと腹ごしらえ。宿の洗濯機を借りて洗った洗濯物もきれいに乾いている。
07:55;出発。今日も晴れ。「風がさわやかだな〜!」と感じたのもつかの間だった。すぐに登りが始まる。
1.95km地点に「三崎トンネル」。全長520m。左側歩道、自転車走行可能。まだまだ登りが続く。
続いて「ニ名津トンネル」。全長150m。左側歩道、自転車走行可能。まだまだ登りが続く。ずっと山の中。
4.08km地点に「名取トンネル」。全長640m。左側歩道、自転車走行可能。登りはゆるやかになる。トンネルを抜けると右側に海が見えてくる。
5.18km。伊予鉄バス・新名取口バス停。第一回目のピーク。やっと下りだ。
6.4kmから、登りが始まる。うぐいすの鳴き声が聞こえるが、まだ下手くそだ。
8.52km地点に「大久トンネル」。全長194m。左側歩道、自転車走行可能。ゆるやかな登りが続く。
10.17km地点。右側に白亜の展望台。
10.57km地点に「大久東トンネル」。全長198m。左側歩道、自転車走行可能。。比較的に平坦な道となる。
11.63km地点に「川之浜第四トンネル」。全長515m。左側歩道、自転車走行可能。。第三トンネル〜第一トンネルまで続く。
14.05km地点に「塩成第三トンネル」。ここから、ぐ〜んと下り!。対向線を押しで登ってくる外人のアベックとエールを交換する。
09:12;道の駅「瀬戸町農業公園」に到着。ここまで17.66km。
開店時間の9時半まで待って、記念スタンプを押下。この道の駅は風車がシンボルのようだ。9時半過ぎに出発。
19.82km地点に「瀬戸トンネル」。全長543m。左側歩道は自転車走行可能。。ゆるやかな下り登り、そして登り。
09:57;平石峠。ここまで23.83km。二回目のピーク。
10:03;道の駅「伊方きらら館」に到着。ここまで25.43km。記念スタンプを押下し出発。
ここから原発で有名?な伊方町市街まで一気に下り降りる。
10:24;伊方町市街。ここまで31.64km。
ここから、また登りが始まるので、ズボン(ジャージ)を脱ぎ、レーパンとTシャツ/長袖ポロ姿になる。
長〜い(1,081m)大峠トンネルは歩道が狭いので車道を走ったが、交通量が多いので要注意!。大峠トンネルを抜け、保内市街まで一気に下る。
保内市街を過ぎると国道197号線は、狭い古い道路に変る。右側に自転車通学路を発見し、そちらに移る。車を気にする必要が無いので、楽に走れる。
39.13kmに「名坂歩道トンネル」(全長461m)。これを抜けて八幡浜市街に到着。ここまで約40km。愛宕山トンネル(全長650m)は右側の歩道が走行可能。
11:08;県道25号線に入る。ここまで約42km。ゆるやかな登りが続き、次第に暑くなってくる。長袖ポロシャツを脱ぎ、Tシャツ/短レーパン姿となる。
11:30;夫婦岩公園で休憩。ここまで約46km。食堂やバンガローはシーズン外のため休店中。食堂でも開いているとうれしかったのだが・・・。桟敷にキャンピングシートを敷き、腰を伸ばして休憩。涼しい!。
12:20に出発。まだまだ登りが続く。
12:26;釜倉トンネル(全長466m)。ここまで約48km。左側に広い歩道があり、自転車も走行可能。
笠置トンネル(全長1,157m)。ここまで49km弱。左側に広い歩道があり、自転車も走行可能。
トンネルの途中で宇和町に入り、道も下り始める。
宇和町のバリアフリーは非常に優れている。ベリーグッド!。ひょっとしたら和歌山県を越えるかも!。
久々に平坦な道路は、追い風、最高!。
12:53;国道56号線に入る。ここまで約54km。道はやや悪くなったが、バリアフリーの努力は十分に感じられる。
13:15;宇和町伊賀上のコンビニでサンドイッチ、コーヒー牛乳、プッチンプリンを買い昼食。ここまで約58.5km。
合わせて津島町に旅館を予約。一泊2食付きで6,500円。
13:45に出発。また登り。
59.5km。法華津トンネル(全長1,320m)。歩道なし。ちょうどトンネルを抜けてきたツーリング兄ちゃんが「結構長いですよ、このトンネル。ちょっと恐かったです!。でもトンネルを抜けたら下りです。」と関西弁で話してくれた。車道を一気にかけ下る。後方からの車には十分に注意を払う。
吉田町で標高0m近くまで下り、そこからまた登り。
14:27;知栄峠。ここまで70.8km。
14:50;JR宇和島駅前。ここまで77.7km。駅前の闘牛の銅像を記念撮影。
市営の闘牛場は、あの丘の上の建物のようだ。あ〜遠い、高い、諦めよう!。
諦めようと思っていても、闘牛場への案内板が目に入ると、ついついその方向へ曲がってしまう。その結果、きつい辛い登りが始まることになった。
15:20;でも、やっぱり来てしまった丘の上の市営闘牛場。ここまで80.4km。やっぱり登りはきつかった。記念撮影して出発。丘の上は眺望が抜群。宇和島城を遠望することができる。
宇和島市街をぐるぐる曲がる国道56号線。何でだろ〜、何でだろ〜。
宇和島のはずれの「島原かまぼこ」で「じゃこ天」を試食/購入し、福岡の自宅へ送る。宇和島に入った頃から「じゃこ天」の看板を見かけるようになり、気になっていたものだ。一安心。
この頃から、お遍路さんをよく見かけるようになる。
16:16;松尾トンネル(全長1,710m)。ここまで91km。右側歩道結構広く、自転車走行可能。途中から下っている感じ。
トンネルを抜けて長袖ポロシャツを着る。
16:50;津島町の三好屋旅館に到着。96.2km。
津島町の「岩松町並み」は古い民家/商家が残る懐かしい町並みでした。三好屋旅館もその中の一つで、名物の頑固ばあちゃんが指揮っていました。
食事しながら、お遍路さんとゆっくりお話ができたのも良い経験になりました。
2003年4月28日(月) 3日日。晴れ。津島町〜内海町〜御荘町〜宿毛市。55km。
部屋が洗面所の隣にあるせいで、早朝から水を流す音/歯磨きの音がうるさく、ゆっくりと寝ることができない。
07:45;嵐坂隋道(全長307m)。ここまで6.6km。
長〜い「内海ふれあいトンネル」は全長915m。人道トンネルとしては関門人道トンネル(全長750m)より長く、日本一?。
御荘町の海岸線にはヒオウギ貝(緋扇貝)養殖のイカダがいっぱいだ。アップダウンの繰り返し。歩道なきトンネルが多い。
08:30;御荘町の総合運動公園で朝食、休憩。ここまで27km。
暑くなってきたのでジャージ(パンツ)を脱ぐ。9:00に出発。
一本松の近くまで緩やかな登りが続き、その後、緩やかな下りになる。一本松トンネルまで登りが続くと思っていたので、いささか拍子抜けする。
高知県に入って道路が悪くなったように感じる。バリアフリーへの努力も終わった。
10:25;宿毛港に到着。ここまで55km。今回の旅のゴールだ。
11:00にフェリーが出発。載っている自動車は少ないが、バスツアーの観光客(おばさん達)が乗船しているので、いささか姦しい。ビールを飲んで、弁当を食べて、昼寝をしても、まだまだ時間が余る。また、昼寝。
14:05;佐伯港に到着。先頭を切って上陸し、JR佐伯駅を目指す。
JR佐伯駅を14:34に出発する「にちりん10号」に乗車し、JR博多駅に到着したのは17:59。ちょっと短い旅でした。
次回の旅は宿毛からスタートです。
メインに戻る