春爛漫の豊後路&九州最東端・鶴御崎
Touring Date:2001/4/7〜4/8
|まとめ|ルートマップ|ルート紹介|ツーリング・日記編|
□まとめ
1.日程;2001/4/7(土)〜4/8(日)
2.天気;初日:曇りのち晴れ。ぽかぽか陽気で春気分満喫です。2日目:曇ったり晴れたり。風強く、午後は時々雨でした。
3.区間;福岡←(輪行)→阿蘇・宮地〜竹田〜野津〜佐伯〜鶴御崎〜佐伯〜臼杵←(輪行)→福岡。走行距離は約220Km。
このルートの最初の難関は阿蘇の滝室坂、そして最後の難関が豊後・鶴御崎への最後のアプローチ。鶴御崎は演歌「男の港」でも有名ですが、その前には3段構えの急坂?が待ち受けていました。
4.装備;
- 自転車は相棒のブリジストン・レイダック RD−6(スポルティーフです)。
- 行程も短く旅館泊りなので、ハンドルバックとデイパックの軽装です。
- 地図はツーリングマップル九州を携行しました。いつものパターンです。
- ディジタルカメラも必需品ですね。
5.その他;
- 意外と知名度が低い?九州最東端・鶴御崎へのアプローチには2ルートあります。
- 海岸沿いののどかな北岸ルートと、ちょっと交通量が多いトンネルがある近道ルート。2つのルートは「中越」で合流します。
- 右下の写真は九州最東端・鶴御崎の先端に建てられた案内板の前で撮影したものです。
- 訪れる人も少ないけど、もっと有名になっても良いんじゃないかな。
□ルート紹介
阿蘇・宮地〜竹田(国道57号線);すぐに3.7kmの滝室坂が待ち受けています。滝室坂を登りきれば波野まではゆっくりとした下りが4.6km続きます。波野から竹田まではアップダウンを繰り返しながら、ゆっくりと下っていきます
「荒城の月」の舞台・岡城跡へ;竹田市街から岡城跡まで、ちょっときつい坂が待っています。頑張ろう!。
竹田〜三重(国道502号線);ゆるやかなアップダウンがありますが、全体的にはくだっています。道の状態は良かったり悪かったり。まあ、普通かな。
三重〜野津(国道502号線);三重原〜野津は佐伯へ向うショートカット路のため、道が狭いわりに交通量が多いので、注意して走行してください。
野津〜中ノ谷トンネル(国道10号線);ゆるやかな上り坂が約10km続きます。中ノ谷トンネル(全長870m)は左右に狭い歩道がついていますが、自転車は走行できません。バックの点滅ライトをつけて一気に駆け抜けましょう。トンネルが嫌いな方には迂回ルート(旧道)もあります。
中ノ谷トンネル〜佐伯(国道10号線&国道269号線);中ノ谷トンネルの後にも、いくつか短いトンネルがありますが、一気に掛け抜けましょう。下りを楽しみながら佐伯へと向います。
佐伯〜鶴御崎(灯台);鶴御崎へ向う北岸沿いのルートです。海岸線に沿って曲がりくねった道路が続きます。佐伯市と鶴見町の境にちょっとした登り下りがありますが、梶寄まではほぼ平坦な道が続きます。梶寄から鶴御崎まで辛い登りが待っています。最後の頑張り所です。鶴御崎(灯台の少し手前)にはミュージアムパークが整備されており、ゆっくりと休憩できます。
鶴御崎(灯台)〜中越;往路と同じ道を引き返します。
中越〜小浦〜米水津;中越から「ふれあいトンネル」(自転車が走れる歩道あり)を抜けて小浦へ出ると、海岸沿いに平坦な道が続きます。
米水津〜佐伯;米水津から「浦代トンネル」を経て、佐伯市へと続くルートです。米水津から「浦代トンネル」まではゆるやかな登りが続きます。「浦代トンネル」は狭くて交通量も多いので、一気に走り抜けましょう。トンネルを抜けると下りになります。
佐伯〜津久見(国道217号線);海岸沿いのほぼ平坦な道です。途中にいくつかあるトンネルも自転車が走れる歩道がついていて、快適に走れます。
津久見〜臼杵(国道217号線);途中のトンネルは古くて狭いうえに交通量が多いので、車が来ないタイミングをみて、一気に走り抜けましょう。点滅式のバックライトが威力を発揮します。
臼杵〜臼杵石仏〜臼杵;道路の拡幅工事中でした。ほぼ平坦な道路です。
□ツーリング・日記編
2001年4月7日(土) ツーリング初日。福岡←(輪行)→阿蘇・宮地〜竹田〜野津〜佐伯(泊り)
05:30;起床。昨夜は久々のツーリングに興奮してか良く眠れなかった。天候は薄曇りだが、日が高くなれば晴れるとの予報。準備は昨夜のうちに完了している。
06:30;最終チェックを済ませて出発。JR博多駅までは車で輪行袋に詰めた自転車を運ぶ。JR博多駅の近くに引っ越して輪行がずいぶん楽になった。
06:57;西鹿児島行きの「つばめ1号」に乗車。いつものとおりに愛車は最後列の座席の後ろに保管する。車内は結構乗客が多い。朝食のおにぎりで腹ごしらえをする。
08:19;JR熊本駅に到着。8時29分発の「あそ1号」に乗り換える。
ディーゼル列車はJR立野駅でスイッチバック(スイッチバックって覚えていますか?)する。次第に陽射しが強くなってきたので、洗面所で日焼け止めクリームを丁寧に塗り込む。月曜日にパンダ状態はやっぱりまずい。車窓から阿蘇・中岳がかすんで見える。その後は根子岳、雄大な景色が続く。
09:32;JR阿蘇・宮地駅に到着。早速、走行準備。うす曇り。気温16℃。
09:50;国道57号線を波野に向けてゆっくりしたペースでスタート。
2.9km地点から、いよいよ3.7kmの「滝室坂」が始まる。ガンバ、ガンバ!。
峠の上の「お食事処・峠」には「味千ラーメン」の看板があった。熊本ラーメンを食べ損なった方、ラストチャンスです!。峠を越えると「波野村」。ゆるやかな下りが続く。さっきの頑張りをゆっくりと取り戻していく。苦あれば楽ありだ!。
10:35;道の駅「波野」に到着。ここまで約11km。いつものように記念スタンプを押下し、すぐに出発。
道はゆるやかなアップダウンを繰り返しながら、ゆっくりと下っていく。
ひばりの鳴き声が聞こえる。これも自転車ならではの楽しみ。路面もよく、路側帯も広い。
竹田市に入ると自然に「荒月の月」を口ずさむ。今日のテーマ曲はこれに決定!。
ゆっくりと走りながら、道端に咲く春の野花をめでる。幸せ〜な気分になる!。
野花に誘われて道端で休憩。爽やかな春の風とうぐいすの鳴き声。ふわ〜っとした気分になってくる。
11:55;岡城跡に到着。ここまで約33km。アプローチの登りがきつかった。道端には花見客。
記念撮影して出発。国道502号線。
12:25;緒方町に到着。チューリップフェスタが開催されていた。この町はチューリップで有名なの?、知らなかった。
12:55;道の駅「きよかわ」に到着。ここまで約47km。記念のスタンプを押下し「とんかつ定食」で昼食。
13:45;出発。道路状態は良かったり悪かったり。
14:25;三重の原(ここまで約60km)で右折し、野津へ向うルートに入る。三重の原〜野津は道が狭いうえに交通量が多い。注意、注意っと!。
野津で国道10号線に入る。ここから中ノ谷トンネルまで約10kmのゆるやかな上り坂が続く。
16:00;中ノ谷トンネル入口。ここまで約80km。
中ノ谷トンネル(全長870m)は左右に狭い歩道がついているが、自転車は走行できないので、バックの点滅ライトをつけて一気に駆け抜ける。あとのトンネルも一気に通過。
トンネルを抜けると佐伯まで20km弱。時間もゆとりがあるので、景色を眺めながらポタポタペース。
17:00;佐伯市に到着。なかなかビジネスホテルがない。どうにか見つけ出して予約の電話を入れる。ホテルは食事無しなので、食料とアルコールを購入しようとコンビニを探すが、これまたなかなか見つからない。
JR佐伯駅まえのコンビニで、どうにか食料とアルコールをゲット。周りを見まわすといくつもホテル/旅館がある。駅前でホテルを探すべきだったかな?(それとも下調べを怠った罰?)。その夜は部屋でレポートをまとめながら、ビールとカンチュウハイで乾杯!。
明日は九州最東端・鶴御崎を目指す予定だ。当初の計画では鶴御崎まで20kmを見込んでいたが、道端の案内板では35kmと倍近くあったので、明日の走行計画は見直す必要があるようだ。明日の天気予報は「曇り」。TVでプロ野球を観ている間に眠り込んでしまっていた。
2001年4月8日(日) ツーリング2日目。佐伯〜鶴御崎〜佐伯〜津久見〜臼杵〜臼杵大仏〜臼杵←(輪行)→福岡
06:15;自然に目が覚める。天候は曇り。道路は黒く濡れており、昨夜雨が降ったようだ。天気予報は曇り、降雨確率は20%。土/日曜日ともに晴れの予報だったので、今回は雨具を携行していない。でも、まあ大丈夫だろう!。昨日買っておいたおにぎりで朝食。
07:15;チェックアウト。路面はまだ濡れている。
海岸沿いに続く道(県道604号線、梶寄浦佐伯線)はほぼ平坦で、交通量も少ない。佐伯市と鶴見町境にアップダウンがあった(約6km地点)。
近くに見えても、海岸線に沿って作られた道は曲がりくねっていて結構距離がある。湖みたいに静かな海、ぼ〜っとして海に飛び込みそうになる。今日のテーマ曲は、もちろん「男の港」!。でもペダリングのリズムと合わないぞ〜!。
新有明トンネル。全長888m。山側に自転車が通ることができる広い歩道あり。
中ノ浦トンネルを抜けるとそこは快晴、青空に下にキラキラと輝く海が広がっていた。
向い風が強くなる。山陰はそれほどでもないが、岬をまわると向い風が急に強くなる。
海岸沿いに、のんびりとした道が続いている。
定置網漁を終えて港へ帰る漁船をかもめが追いかけていく。大漁だったら良いね!。
30km地点、梶寄浦。ここから急な坂が待ち受けていた。
急坂を登りきり、短い坂を下ってカーブを曲がると、そこには恐ろしげな風景が待ち受けていた。
右の写真の急坂1だ。写真の右側の斜面を登って、左上の角に続く坂だ。
どうにかその坂を登りきってカーブを曲がると、更に恐ろしい風景が待ち構えていた。
下の写真の急坂2だ。写真の右側の斜面を登って左上の角に続く坂だ。
右から左へ、そして右奥の山上へと続いている。
ひ〜ひ〜とあえぎながら坂を登りきり、再度の恐怖に怯えながらカーブを曲がると、そこには「ミュージアムパーク鶴御崎」のゲートが見えてきた。良かった、やっと登りきった!。梶寄浦からここまで約3.5km。
300円の入場料を払って入場(平成18年4月から入場料は無料になりました)すると、鶴御崎灯台まで更に下りと登りがある。
最後の頑張りでどうにか坂を登り切る。ここでもフロントの3枚ギアが威力を発揮した。チェーンホイール交換の成果はばっちりだ!。
09:25;九州最東端・鶴御崎灯台到着。ここまで34.8km。2時間強の行程だった。
灯台をバックに記念撮影するが、風がすごい。後でチケット売りのおばちゃんに聞いたところ、この程度の風はおだやかなほうで、普段はもっとすごい風が吹いているそうだ。
光り輝く海を眺めてしばし休憩。ここは訪れる人も少ない(私の他には1人だけだった)。九州最東端・鶴御崎はもっと有名になっても良いと思うのだが、急坂がネックになっているのかな?(このレポートを読んで、訪れる人が増えてくれるとうれしいな!)。
09:50;チケット売りのおばちゃんから道路情報をゲットして出発。佐伯までの近道があるようだ。めじろの鳴き声がうるさいくらいだが、がけから飛び出さないように慎重に坂を下っていく。
11:00;中越の「ふれあいトンネル」入口。ここまで約50km。
全長840mのきれいなトンネルで、右側には自転車も通ることが出来る広い歩道がついている。
「ふれあいトンネル」を抜けて「小浦」地区にでる。竹野浦、浦代浦を抜けて、県道501号線を佐伯へと向う。このルートは道路が狭いわりには車が多い。鶴御崎へのアプローチでかなり脚を使ったので、ちょっとした坂でもペースが落ちてしまう。
11:40;浦代トンネル入口。ここまで約56km。
全長700mのこのトンネルは狭いわりに交通量が多い。リアの点滅ランプを灯け、車の間隙をねらって一気に走り抜ける。
国道388号線に合流すると、まもなく佐伯市街だ。復路は往路に比べて約4km程度距離が短いようだ。
急ぎの時は復路ルート、のんびりと走る時は往路ルートが良いようだ。
12:25;腹がすいてきたので佐伯市郊外のコンビニで食料を購入し日陰で昼食。ここまで約69km。13時10分に出発。
途中、上浦町の活性化センター横の公園のベンチで腰を伸ばして休憩(20分間)。
佐伯から津久見までのトンネルは新しく、きちんと広い歩道がついている。
14:15;日見トンネル(全長約500m)。ここまで約85km。古くて狭くて歩道なし。この後、津久見から臼杵の間のトンネルは歩道がついているものはなかった。
新臼津トンネルは全長1,649m。ここも歩道がないのでリアの点滅ランプを灯け、車の間隙をねらって一気に走り抜ける。臼杵から臼杵大仏ルートへ入ると、ずっ〜と道路工事中。お尻が痛くなってきて時々立ちこぎする。
15:25;臼杵大仏。ここまで約107km。
観光客が多いので、さっと見物し、すぐに出発。
16:10;JR臼杵駅に到着。ここまで約116km。
記念撮影後に輪行の準備をして、洗面所で体を拭き、着替える(電車に乗るときに汗臭いと嫌われますので・・・)。
連日の100km超で冬の間にやわになったお尻が悲鳴をあげた。革サドルを真剣に考えるべきか?、う〜ん,悩むな。
でも、自宅に帰ってサイクリングパンツを脱いだところ、長年の酷使に耐えかねたパッドがボロボロになって破れていた(そこまで使うなっちゅ〜の!)。これがお尻痛の原因だったんだ、納得!。早速新しいサイクリングパンツをサイクルベースあさひのネットショップで購入。ついでにサイクリングシューズも注文しました。
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