本土最南端・佐多岬への道2000

佐多岬への道ルートマップルート紹介佐多岬ツーリング・日記編"うにぇ"さんから届いたメール佐多岬に行けなくなる?佐多岬ロードパークが通行可能に!

佐多岬への道

この1枚の写真を撮影するために多くのサイクリストが苦労しています(これは昔の話で、今は自転車/歩行者も通行可能です)。

日本本土の最北端・宗谷岬、最東端・納沙布岬、最西端・平戸島、そして最南端・佐多岬。このうち自転車で到達できないのが佐多岬です。佐多岬以外の岬は自転車で到達することができますが、佐多岬の先端部は自動車専用道路(佐多岬ロードパーク)となっており、自転車/歩行者は通ることが出来ません。このため、本土最南端を目指すサイクリストにとって佐多岬ロードパークは大きな壁となって立ちはだかっています。

今回は、佐多岬へ至るルートをきちんと調査するとともに、本土最南端・佐多岬について自分なりに考えを整理してみました。

佐多岬ロードパークには2ヶ所のゲート(料金所)があります。入口の「大泊」と途中の「田尻」です。途中の「田尻」までは「佐多岬ふれあいセンター」横の道路を通って行くことが出来ますが、その道も「田尻」で行き止まりとなっており、その先へ行くためには「田尻」ゲートから佐多岬ロードパークに入るしか方法がありません。どうにも諦めきれずに、佐多岬ロードパークへ繋がる裏道等も探しましたが、違法な手段を使ってまで佐多岬に到達することは社会人としてやるべきでないと考えて止めました。

合法的な方法で到達できる本土最南端の場所が「田尻」であれば、「田尻」に着いたことで本土最南端に到達したと考えても良いのではないか!。そのように考えて、田尻の先は鹿児島交通の定期バスで輪行することにしました。

バスの運転手さんも「自転車は駄目」とか、「手回り品切符がいくら」とか言わずに親切に乗せてくれました(乗客が私以外に1名だけと少なかったので乗せてくれた?)。先日も女性のサイクリストがぶつぶつと文句を言いながらそのバスに乗られたそうです。佐多岬ロードパークを自転車に開放したほうが、通行料も増えるだろうにね〜!。でもこのルートは坂が急なので。自転車にはちょっときついかも・・・。

但し、バスの本数が少ない(2000.3.18時点では、午後の便は田尻で14:02、16:02の2本でした)ので注意が必要です。そのバスが30分程駐車場で待った後に折り返しのバスになります。

終点の佐多岬駐車場で自転車を担ぎ降し、トンネルの入場ゲート(入場料金100円)を通った後で自転車を組み立てます。その後は「本土最南端・佐多岬」の看板があるとこまで坂道を押したり、階段を担いだり。看板まではちょっと距離があります、頑張ってください。記念撮影が終わったら、今来た道を戻りますが、復路が上り坂となりますので、もうひと頑張り押してください。そして、輪行袋に再度自転車を詰めてバスに乗る・・といったところです。

追伸
田尻の少し手前の海岸に「サタデー号(水中展望船)」の発着所がありますが、そこで時間潰しをしていた時にサタデー号の船長さんから掛けられた言葉を一言付け加えます。「結構ここで時間待ちをしている人が多いよ。佐多岬ロードパークがクローズした後で走ろうと待っているんだね」。なお、この発着所には食堂、トイレ、自動販売機、公衆電話もあり、時間待ちには最高の場所です。佐多岬ロードパークのオープン時間は、夏場は8:00-18:00、冬場は8:00-17:00です。


ルート紹介

桜島フェリー;桜島フェリーは桜島側だけに料金ゲートがあります。鹿児島港側は乗降するだけです。

桜島(国道224号線);風向きによって火山灰が降る場所が変わります。火山灰が降り積っている道を走るのは最悪です。距離は長くなりますが、桜島の北側ルート(県道26号線)を走る方法もあります。国道224号線は少しアップダウンはありますが走りやすい道です。火山灰さえなければ・・・。

桜島口〜古江(国道220号線);海岸沿いの平坦なルートで眺めも良く、トイレ/休憩ポイントも多い。

古江〜浜田(県道68号線);交通量が少なくて走りやすい。天神にトイレ/休憩ポイントの「回廊パーク・荒平天神」あり。

浜田〜根占(国道269号線);鹿屋市と根占町の境(峠とうバス停あり)がちょっとした坂。また根占町を出た後にも坂がある。

根占〜佐多(国道269号線);海岸近くまで山が迫っているポイントが多く、そのために洞門が多い。洞門はトラック、路面等に注意のこと。

佐多〜大泊(県道68号線);いよいよ本格的な坂が始り、西方トンネルまで約4.5kmの上りが続く。トンネルを抜けると島泊大橋まで下り、そこから次の登りが待っている。「ふれあいパーク佐多」までくれば、後は大泊まで下るだけ。

大泊〜田尻(県道566号線);佐多岬ふれあいセンターの先から急な坂が続く。急坂を下って佐多岬ロードパークに合流すると、すぐ先が田尻地区。「サタデー号(水中展望船)」の待合所が絶好のトイレ/休憩ポイント。近くに休める場所は少ない。

田尻〜佐多岬展望台;佐多岬ロードパークを定期バスで輪行。ロード閉鎖後に走る人もいるようだ。駐車場から展望台までは自転車を押し/担いで行く。体力勝負。駐車場にトイレ/公衆電話あり。バスは便数が少ない(特に祝日は少い)ので時間に注意が必要。

宿;佐多町伊座敷に5〜6軒、大泊に5〜6軒の旅館/民宿あり。佐多町役場の観光係に問い合せてFAX送付をお願いした。