国道3号線2011
( 関門トンネル人道入口〜福岡 )
Touring Date:2011/5/5
はじめに
今回は、「関門トンネル人道入口」から福岡まで、国道3号線をメインに走ってきました。
ツーリストが九州に上陸する方法のひとつに、関門海峡に掘られた関門トンネルに併設された「関門トンネル人道」を通るルートがありますが、このルートは九州上陸を最も実感できるものだろうと思っています。
「関門トンネル人道」は山口県下関市と福岡県北九州市を繋いでいて、歩行者・自転車・50cc以下の原付が利用できる幅4mのトンネルですが、地上とトンネルの間はエレベーターを利用します。歩行者専用道路のため右側通行で、車両(自転車および原付)は乗車しての通行は認められていませんので、ご注意を!。両端とも国道2号に接続していませんが、人道も車道とともに国道2号に指定されているそうです。
関門トンネル(車道)の九州側の出口まで国道2号線で、北九州市門司区の「老松公園前」交差点(関門トンネル側から「老松公園前」交差点を見る)が国道3号線の始まりですが、このルートで九州上陸されるかたは皆無と思われるので、「関門トンネル人道入口」をスタート地点として紹介します。
全体的なイメージは以下の通りです。
・「関門トンネル人道入口」から小倉市街までは海岸沿いの国道199号線が、道路が平坦で眺めも良いです
(国道3号線と国道199号線はJR鹿児島本線を挟んで並行して続いていますが、小倉市街までに4〜5個所の渡り道路があります)
・小倉駅北口からJR八幡駅手前の「西本町1丁目」交差点までは、北九州都市高速道路2号線の下の国道199号線、県道50号線等を通ります
・JR八幡駅手前の「西本町1丁目」交差点から福岡まで、国道3号線を走ります
・国道3号線が2車線の区間(北九州から福津市の「上西郷」交差点付近)は路側帯も広くて、車道走行が十分に可能です。歩道も整備されている区間が多いので、ペースにあわせて歩道走行もできます。
・国道3号線が3車線になる区間(福津市の「上西郷」交差点付近から福岡市街)は路側帯が狭いので、交通量や歩行者を考えながら、車道/歩道を走ります
当日は、たまたま、商船大学や商船高専、海上技術学校の練習船として活躍している「新日本丸」が門司港に寄港していました。前日のTVニュースでそれを知って立ち寄ってみましたが、想像以上の大きさでした。また、「関門トンネル人道入口」近くで地図を検討中のツーリストに出会い、話しかけてみました。四国を走ったあと、「しまなみ海道」で尾道へ渡り、国道2号線を南下して、九州上陸を果たしたばかりの、新神戸の青年です。九州について、いろいろとアドバイスしてきましたが、充実した旅になることを祈っています。
国道3号線の福岡から鹿児島は、「国道3号線2011-2( 福岡〜鹿児島 )」をご覧ください。
ルート紹介
「関門トンネル人道入口」から門司港周辺までは県道261号線を走ります。「鎮西橋」交差点で国道3号線に合流しますが、「桟橋通り」交差点を右折し国道198号線(国道198号線は、福岡県北九州市門司区の門司港地区を走る一般国道ですが、国道3号から門司港への接続を行うための港国道であり、日本で3番目に短い国道だそうです)に走ります。この一帯は「門司港レトロ地区」で、門司港が貿易港として繁栄していた明治の建物が公開されています。
門司港から小倉市街へ通じる道は国道3号線(国道10号線と重複)と国道199号線があります。国道3号線はJR鹿児島本線の東側(山手)に、国道199号線は西側(海岸線)を通っていて、国道3号線は山手を通るだけにちょっとアップダウンがあり、海岸線を通る国道199号線は平坦なルートです。国道3号線と国道199号線をつなぐ(渡る)道路も小倉市街までの間に5〜6個所あるので、ルートを間違えた場合にも、すぐに戻ることができます。
JR門司港駅」まえを左折すると、すぐに国道199号線です。海岸線(関門海峡)の近くを通っているので、交通量が少ないときは海峡の眺めや釣人の風景を楽しむことができます。この区間のほとんどに広い歩道が整備されているので、ゆっくりと眺めを楽しみたい方は歩道をのんびりと走る事もできます。
JR小倉駅北口を通過して紫川を渡り、北九州都市高速道路2号線の下に出ます。
紫川大橋の西側からJR八幡駅の手前の「中原東」交差点まで、国道199号線の上部に北九州都市高速道路2号線が続きます。この区間は交通量が非常に多いこと、国道の横に幅の広い歩道がついていること、そして歩行者が少ないことから、歩道をメインに走りました。
写真は、北九州都市高速道路2号線の下の国道199号線ですが、国道は2車線ですが路側帯が狭く、その割には広い歩道がついています。また国道199号線の北側、海岸側には工業地帯が広がっているので、大型トラックを含む業務用車両がたくさん行き行き交っています。
国道3号線は、「砂津」交差点から「三萩野」交差点を通り、「真鶴」を経由して、JR八幡駅前にでますが、この区間もアップダウンが多いうえに、交通量も多いので、海岸線沿いの国道199号線を走るほうがお勧めですよ。
JR八幡駅の手前の「中原東」交差点から先は国道3号線を走ります。
北九州市は昭和38年(1963年)に、門司市・小倉市・戸畑市・八幡市・若松市の5市が合併して誕生しましたが、若松(区)を除く旧4市が国道3号線沿いにず〜っと広がっているため、このあとも交通量の多い区間が続きます。
国道3号線は、時折3車線になりますが、路側帯は比較的に広いので、自転車で車道を走ることは容易です(車道を走れるかどうかは交通量にもよるので、適宜判断し、より安全な走行を心がけてください)。
左の写真はJR黒崎駅前ですが、左端のレーンはバスレーンのためカラー舗装されています。このあと、しばらく交通量の多い区間が続くので、状況によっては歩道を走ったほうが良いかもしれませんね。黒崎駅前を過ぎると、交通量は減っていきます。現在、黒崎駅前を含めて「黒崎バイパス」が工事中なので、これが完成すると黒崎駅前も、もっとスムーズに通過できるようになるかもしれません。
道は淡々と続いていて、西折尾町で国道199号線と合流します。
国道3号線は水巻町に入って県道203号線と立体クロスします。
左側を下っていくと県道203号線に入り、向かって右側の道路を直進すると国道3号線です。後続車に十分注意して直進路(国道3号線)に入ってください。
国道3号線は水巻町を過ぎて遠賀川を渡ります。遠賀川に架かる遠賀川橋には広い歩道も整備されているので、歩道を走ることにしました。
写真の真ん中が国道3号線(遠賀川橋)の歩道で、その右側が車道(片道2車線)です。川面の左側にはJR鹿児島本線の陸橋が見えています。
遠賀川橋を渡り切ったところで歩道から車道へ戻ります。
遠賀町に入ってしばらくの間(1.5km程度)は路側帯が狭い区間が続きますが、それ以降(左の写真)は路側帯も広くなって快適に走ることができます。
遠賀川橋を渡り切ったあたりから、山田峠前の「戸切」交差点あたりまで、国道3号線「遠賀バイパス」沿いに町道?が並行して続いていて、私ものんびりと風景を楽しみながら走りたいとき等はそっちを走ります。その日の気分/ペースにあわせてルートを選ぶことができるというのは嬉しいですね。町道?は「戸切」交差点あたりまで続きます。
国道3号線は少し上って「山田峠」へ着きました。
山田峠の少し手前には「岡垣ラーメン」の店等があって、食事を摂ることができます。「岡垣ラーメン」はスープがちょっと甘めのラーメンですが、なかなかいけますよ。また岡垣バイパスの途中や、城山峠の先にも食事を摂ることができる店があります。
左の写真は「岡垣バイパス東」交差点ですが、道はここでふた手に分かれます。直進すると国道3号線・岡垣バイパスで城山トンネルへ続きます。左方向へ向かうと県道287号線で、海老津市街まで下ったあと城山峠へ向かって上ります。国道3号線・岡垣バイパスは1990年に開通しましたが、それまでは現在の県道287号線(左方向へ向かう道)が旧国道3号線だったようです。
岡垣バイパスは片道2車線で路側帯も広く確保されています。また途中までは歩道も整備されていて、「岡垣パーキング」にはトイレや休憩所、そしてうどん屋さん等もあります。途中から歩道はなくなりますが、バイパスに沿って道路(市道?)が続いていて、バイパスへ上ったり下ることもできます。城山トンネルの前で歩道に移動しました。
城山トンネル(2本)を抜けると、左手にコンビニや「岡垣ラーメン」があり、休憩/食事を摂ることができます。
国道3号線は、このあとも片道2車線、そして路側帯が広く整備されています。左の写真は「自由が丘2丁目」交差点付近から撮影した国道3号線ですが、路側帯が広く確保されていることが良く分かります。
このあと、広い路側帯は国道3号線が3車線化される福津市の「上西郷」交差点付近まで続きます。2車線だった国道3号線は福岡近郊から順次3車線化がすすめられていて、その結果、中央分離帯と路側帯がほとんど無くなってしまいました。ただし、幅広い歩道が整備されているので、車道が走りにくい場合は歩道を走ることができます。
九州自動車道・古賀IC近くの国道3号線で、片道3車線、そして横には幅広い歩道が整備されています。ただし路側帯が非常に狭い(ほとんど側溝の蓋のみ)ので、交通量が多い場合には車道走行を諦め、歩道を走ることを勧めます。歩道の路面は整備が行き届いていて、走りやすいと感じました。
香椎市街に近づくと、郊外の道路と比べて歩道が狭く、歩行者も多くなってくるので、歩道を走るのも困難な場合があります。このような道路状況は福岡市街まで続きますので、無理をせず十分に注意しながら走行してください。
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