国道210号線
|はじめに|湯布院まで輪行で!|湯布院からスタート|草野/久留米地区|湯布院〜別府|
はじめに
国道210号線は筑後川沿いに久留米から大分まで続く道です。杷木町と日田市の間が福岡県と大分県の境ですが、分水嶺は湯布院の手前の「水分峠」です。今回はちょっと楽をしようと湯布院まで「湯布院の森」号で輪行し、筑後川沿いに下るルートです。
JR湯布院駅の標高は約450m、久留米側の最高標高が「水分峠」の707m、大分側の最高標高が「湯布岳」登山口の700mです。どちらに向かうにしても、最初はきつい登りが待ちうけています。最初は頑張らなくてはいけないルートですね。
峠さえ越えれば、後は脚力を気にせず気軽に楽しめるルートです。また、途中からいろいろな分岐もありますので、工夫を加えてバリエーションを増やしてください。
・湯布院:標高450m
・国道210号線との合流地点:標高580m、3.5km
・水分峠:標高707m、7.5km
・玖珠(豊後森):標高350m、27km
・日田:標高85m、56km
・田主丸:標高40m、85km
・草野地区:標高45m、92km
・JR久留米駅:標高12m、114km
湯布院まで輪行で!
国道210号線の最高標高地点は「水分峠」です。今回はちょっと楽するため「水分峠」の先の湯布院まで輪行することにします。
湯布院へ列車で行くにはなんと言っても「湯布院の森号」です。「湯布院の森」号だと博多から約2時間10分、早めに家を出て博多発7時45分の「ゆふ1号」に乗れば、10時01分には湯布院駅へ到着します。
湯布院でゆっくりと観光し1泊する余裕があれば、もっとゆっくりの出発でも大丈夫でしょう。「湯布院の森」号には最後尾に観覧車両も連結されており、列車の旅を満喫することができます。
JR湯布院駅は欧風のロマンチックな建物です。記念撮影して出発ですね。
湯布院からスタート
JR湯布院駅前を出発してすぐに左に折れ国道210号線に入ります。これから「水分峠(707m)」まで標高差250mの登りです。きつい登りですがこのルートできつい登りはここだけ、頑張って登ってください。水分峠には展望台があり休憩することもできます。
水分峠を越せば後は一気の下りです。スピードの出し過ぎに注意して走行して下さい。国道210号線は筑後川の支流・玖珠川沿いに九重町、玖珠町、天ケ瀬(あまがせ)町を通って日田へと続きます。「天ケ瀬温泉」は玖珠川をはさんで20数軒の旅館/ホテルが並んでおり、共同露天風呂もたくさんあります。玖珠川沿いに無料の露天風呂もありますので、温泉の好きな方は「天ケ瀬温泉」の露天風呂で汗を流すというのもいいかもしれませんね!。
国道210号線を離れて日田市街(標高約85m)へと入ります。
日田市街を過ぎて「夜明大橋」を渡り、国道210号線へと戻ります。
浮羽、吉井、田主丸の田園地帯を進み久留米市へと入ります。
草野/久留米
久留米市内に入る手前の「牧1」信号を左折します。JR久大線を横切って右折し県道151号線に入ると、JR筑後草野駅があります。すぐ先が江戸時代の伝統的な街並を残す草野地区(標高45m)です。
草野地区を後にして県道151号線/709号線を進み九州自動車道をくぐると、左手に御井町の商店街がありますが、江戸時代は薩摩街道の府中(久留米)宿として賑わったところです。
国道322号線に合流して西鉄久留米駅横(標高14m)、井筒屋前を通過し、JR鹿児島本線ガード下をくぐると、突き当たった右手が「水天宮」です。水天宮は筑後川に沿って建てられていますが、筑紫太郎と言われた「筑後川」を鎮めるために祭られたもので、東京日本橋の水天宮はここから分祀したものです。
更に進むと久留米藩主であった有馬家の菩提寺である「梅林寺」があります。「梅林寺」と言われるように梅の名所です。
湯布院〜別府(国道210号線ではありませんが、おまけです)
JR湯布院駅の標高は約500mで大分側の最高標高が「湯布岳」登山口の700mです。7kmで約200mのきつい登りなのでm、最初は頑張りが必要なルートですが、登ってしまえば後はずっと下りです。
登りきれば由布岳、鶴見岳の雄大な眺めが待っています。
また、別府側の下りもかなり急なのでブレーキ回りは事前に十分チェックしておいてください。
湯布院の紹介
豊後富士・由布山麓の湯布院町は太古の湖の跡だそうです。くせの無い単純泉はわが国屈指の湧出量だそうです。春秋の若葉、紅葉は特に素晴らしく、朝霧に沈む盆地の風情も旅人の旅情をかきたてるものです。
江戸時代は大分のキリシタン大名・大友宗麟の影響で教会が建てられ、約1000人が洗礼を受けたといわれています。今はいくつもの美術館や地ビール館等のモダンな建物も増え、落ち着いた温泉の風情とあいまって、新しい湯布院を作り上げています。また、由布岳や鶴見岳ハイキングのベースとしても便利で、登山と温泉の組合せも湯布院の魅力の一つです。
以下に観光スポットをいくつか挙げます。
□みどころ
・湯布院駅 ・観光辻馬車 ・湯布院民芸村 ・金鱗湖 ・仏山寺 ・ゆふいん麦酒館
□美術館(絵の好きな方にお勧めです)
・湯布院美術館 ・空想の森美術館(ちょっと遠い!) ・末田美術館 ・ゆふいん近代美術館
日田の紹介
天領日田は「豆田町」に代表されるように、幕府の公金を運用した豪商の家が並び繁栄を誇っていました。豆田町は月隈山にあった代官陣屋(元は永山城)の城下町であり、その街並は今も江戸時代のままで、町を歩けば古びた町家や横丁が至る所にあります。
また「水郷日田」という呼称が示すように水の郷としても有名で、ビールやウィスキーの工場も建てられています。筑後川沿いには温泉旅館が並んでいますが、温泉が出たのは昭和になってからだそうです。夏場は「鵜飼い」も催されますので、川面に映る松明の炎を見ながら一杯!というのもいいですね。
以下に観光スポットをいくつか挙げます。
□みどころ
・豆田町(江戸時代の街並、横丁) ・廣瀬資料館 ・天領日田資料館 ・咸宜園(高野長英、大村益次郎らが学んだ私塾です)
□休憩ポイント
・日田市街の「本庄交差点」を左折すると筑後川沿いに「亀山公園」があります。昔は筏流しが盛んだったそうです。
・豆田町の奥には「月隈公園」もあります。古い城跡です。
草野の紹介
田主丸から久留米へ抜ける旧日田街道沿いに草野の伝統的な街並があります。江戸時代は街道沿いに須佐能袁(すさのお)神社などの社寺を中心として酒屋、醤油屋、質屋などいろいろな業種の民家が集まってたため、明治末〜大正期の洋館と合わせてさまざま(ばらばら)な建物群が並んでいます。
草野地区に隣接する矢作地区にも江戸期から大正期の農家を主体として伝統的な街並が残っています。矢作道路に沿って南北に流れる水路の石垣と川床の石畳や古い蔵の壁などが、この地区のゆったりとした時の流れを物語っているようです。
以下に観光スポットをいくつか挙げます。
□みどころ
・久留米市立草野歴史資料館(明治時代に建築された銀行の建物を改修したもの)
・鹿毛邸(妻入り形式の大型町屋で,この町筋では最も古い建物)
・寿本寺(旧久留米城から移送した荘重な門を持つ)
・須佐能袁(すさのお)神社(楼門の彫刻が豪華です)
・専念寺(九州の日光と呼ばれる華麗な色彩と彫刻が素晴らしい)
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