国道10号線2013
(北九州・小倉〜佐伯)
Touring Date:2013/10/29〜31
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2013/10/29(火) 1日目:福岡−(JR鹿児島本線で輪行)−小倉〜中津。走行距離は75.3km。天候は曇りのち晴れ
2011年に国道10号線を鹿児島から大分の佐伯まで走りました。残りの佐伯から小倉間を、早めに走りたいと思っていましたが、なかなか時間がとれずに実現できませんでした。今回、どうにか走行するできたので、そのレポートです。
スタートは北九州の小倉駅。JR鹿児島本線・快速で輪行してきましたが、久々の輪行なので、忘れ物がないように、何回も繰り返して携行品をチェックしてきました。携行品の多くはリアの小型パニアバッグ(容量は両方で25L)に収納していますが、今回は2泊3日で携行品も少ないため、余裕ある荷造りです。
今回は中津市を通過するので、できれば中津市の沖に立つ『今津灯標』や『中津港灯標』を撮影したいと思っていますが、望遠レンズ付き一眼レフデジカメは荷物になるので、携行するデジカメで映るかどうか・・・(一応、光学18倍ズームですがオートフォーカスなので、くっきりと写すのがちょっと難しい)。映らない時は、次回に向けた下見でも良いと思っています。
今回の目的は、国道10号線を再走して、道路状況などを確認する他に、国道10号線とその他の国道が交差する交差点の写真を撮影すること(『国道ステッカー』というサイトへの協力のため)、そして中津沖の灯標撮影です。
走行準備を終え、小倉駅前を出発したのが12時ちょっと前、雲が少し増えてきました。
北九州モノレール沿いに走り始めましたが、街中はバスでいっぱい。バスを避けながら、慎重に注意して走行します。北九州市は10年近く勤めた思い入れのある街なので、地理は十分に把握していますが、やっぱりモノレール沿いは交通量が多いな〜!。
三萩野交差点は国道322号の起点なので、まずは写真撮影。黄金二丁目交差点で国道10号線は北九州モノレールのルートを外れ、少し交通量が減ってきました。少し緊張感が和らぎます。城野交差点を左折、阿部山入口交差点を右折、横代交差点を左折し、北九州高速道路の下(歩道)を走ります。斜め後ろからの追い風にも助けられ、快調です。
長野ICの下を慎重に抜け、しばらくは歩道を走行します。車道も走ることができますが、交通量が多いので、気が疲れます。不要に広い歩道は路面が荒れているうえに段差が激しいため、車道を走るよりはるかに体力を消耗します。『車道を走れば気が疲れ、歩道を走れば脚が疲れる』。これが日本の道路の現状です。いつの日にか、快適に車道を走ることができるようになって欲しいものです。
途中のコンビニでおにぎりとドリンクを買い、苅田港のベンチでちょっと遅めの昼食。国道10号線は、これまで車や自転車で何回も走っていますが、苅田港の立ち寄ったのは初めてです。どうも途中の『バイパス朽網』交差点で道を間違え、県道25号線に入ってしまったようです(このルートは、私が携行した古い地図には載っていませんでした。やっぱり地図は最新のものを携行したほうがよいですね)。でも、こっちのほうがはるかに走りやすい!。赤い屋形船を眺めながらおにぎりを食べて一休み。
『二先山(ふたざきやま)』交差点で国道10号線(行橋バイパス)に戻りました。
『JR苅田駅東口』交差点の歩道橋の横にはきれいなトイレもありました。
行橋バイパス辻垣交差点です。直進すると先は椎葉道路(有料、自転車は通行不可)に入るので、交差点を左折します。
片道一車線の国道10号線は、路側帯があったり、消えたり・・・。車道が走りづらい時は歩道を走り、路側帯があるときは車道を走る。この繰り返しです。いつになったら自転車も車のなかまだと、お役所にきちんと認知してもらえるのでしょうかね。悲しいを通り越して、呆れてはててしまうこの頃です。
豊前市舟入交差点です。ここで国道10号線を離れ、県道113号線に入ります。豊前市街を経由して中津市街に入り、中津沖の灯標を探すつもりです。
田辺三菱製薬入口交差点を左折し、田辺三菱製薬・吉富工場の外壁沿いに走ると、目論見通り吉富漁港にでました。吉富漁港の堤防先端に行き、デジカメのズームを最大にして灯標を撮影しましたが、なんせ、デジカメなのでフォーカスを合わせることがなかなか難しい。デジカメのメモリーは十分にあるので、とにかく枚数をいっぱい撮って、下手な鉄砲も数撃ちゃあたる!方式です。西陽が灯標を輝かせていますが、目に映るほどには、写真には写らない!。う〜ん・・・。でも、妥協し(あきらめ)て、次の堤防へ出発。
きれ〜いに舗装された県道23号線に入り、和田小学校の門を海岸方向に左折し、道なりに走って、ダイハツ自動車九州工場裏の堤防にたどり着きました。
赤と黒のツートンカラーに塗られた中津港灯標がくっきりと見えました。
ダイハツ九州の工場が建つ埋立地堤防から撮影した中津港灯標です。どんな姿をしているか分る程度には撮影できたようです。
ダイハツ九州の工場が建つ埋立地堤防から眺めた中津港の遠景
この後は、JR中津駅近くまで戻り、ビジネスホテルに泊りました。灯標撮影のために遠回りしたので、走行距離は75kmちょい。心地よい疲れです。
2013/10/30(水) 2日目:中津〜宇佐〜日出〜別府〜大分。走行距離は86.2km。天候は快晴
早朝?のJR中津駅です。ここから国道212号線(日田往還?)を走って国道10号線に戻ります。雲ひとつない快晴です。
国道212号線は日田から大石峠を越えて、山国川沿いに(耶馬渓沿いの自転車道も)走ったことがありますが、あれが日田往還中津街道だったんですね。先日、日田街道(石櫃〜日田)を走ったので、これで福岡(博多)から日田まで繋がったことになるのでしょうが、もう一回丁寧に走ってみようかな。
国道212号線(中津駅前〜新山国大橋交差点)は途中で片道1車線になりましたが、路側帯もあり交通量も少ないので、比較的に走りやすいルートです。
新山国大橋交差点直前の国道212号線です。すぐ先で左方へ上って国道10号線・中津バイパスに合流します。
国道10号線・中津バイパスは片道2車線で広い路側帯がありますが、並行に広い歩道もあるので、好きな場所を選んで走ることができます(国道10号線・中津バイパスの様子)。周囲には高原の風景が広がりますが、意外と山の中の感じです。
右側(山側)の奥に数本のアンテナが立った八面山(はちめんざん)が見えています。数本のアンテナが立っているということは、山頂近くまで道路があるということなので、ちょっと興味をそそられますね。自転車や車で走っていて、山頂にアンテナが立っていたりすると、すぐに地図でルートを探してしまいますが、これも自転車乗りの悲しい?習性です・・。
宇佐市佐野交差点で国道213号線に合流します。
宇佐市法鏡寺交差点(左の写真)を過ぎ、赤い欄干の瀬社橋(せ・やしろ・ばし)で駅館川(やっかんがわ)を渡ると、いよいよ上り坂が始まります。上り坂では、どうしても速度が落ちるので、車の邪魔にならないよう歩道を走ります。
この上り坂も記憶に残っていますが、その先の下り坂も良く覚えていました。
宇佐神宮は横目に見て通り過ぎます。
宇佐市岩崎交差点です。左へ行く国道213号線は、豊後高田を経由してぐる〜っと国東半島を一周し、日出で再び国道10号線と合流します。
ここから、立石峠(標高159m)と赤松峠(標高132m)を越えて行きます。まずはJR宇佐駅に寄って記念撮影し、また国道10号線に戻りました。JR西屋敷駅のさきまでは、広い歩道を走れますが、その先は狭い路側帯が続きます。路側帯が狭くなると、道路の端に引かれた白線(車道外側線)が、凸凹塗装になりました。これは車が車道外側線からはみ出ないように警告するものだと思われますが、自転車者にとっては危険な邪魔以外の何物でもありません。さらに立石峠付近には、道路のセンターラインにポールまで立っています。端っこを走れば凸凹ラインで転倒の危険があり、車道を走れば、車が自転車を追い越せなまま、長い車列ができることになります。安全面、また車と自転車の共存という観点からも、非常に困ったことです。
赤松峠の手前では、キティちゃんで有名なハーモニーランドが見えてきます。ハーモニーランドの入口には逆三角形の国道番号案内標識がありますが、一般的には逆三角形のおにぎり型をしているので、非常に珍しいものだそうです。
日出町の掘交差点です。国道10号線と国道213号線が、ここで再び合流します。
12時半過ぎに、日出のとんかつ屋さんで昼食にしました、ここまで55km。ゆっくりと昼食をとり、コーヒーも楽しんで、1時間ほど休憩をとりました。日出から別府にかけては、広い路側帯と歩道が整備されているので、快適に走ることができました。
別府では、たまたま別府港に寄港していた日本丸を撮影し、でこぼこの歩道を走りました(但し、別府市街は道路沿いに公園がいっぱいあるので、休憩場所には困りません)が、別府市街を抜けると、非常に広い歩道/自転車道が併設された別府湾岸の道路が大分市街の入口まで続きます(写真の正面はお猿さんで有名な高崎山です)。
この日は大分市街の外れで泊りましたが、走行距離は86kmちょっと。久々のツーリングで足首の具合が心配でしたが、まだまだ余裕です。
2013/10/31(木) 3日目:大分〜犬飼〜野津〜中ノ谷峠〜佐伯。走行距離56.4km。天候は快晴
今日も快晴、睡眠十分で体調もばっちりです。もう最終日、ゆっくりと楽しみながら走りたいと思っていますが、朝はちょっと寒い感じです。
判田郵便局前で国道10号線・大分南バイパスに合流すると、車道とは別に、色塗られた自転車道と歩道(左の写真)が現れました。大南大橋先交差点まで続きますが、自転車道は歩道に色を塗っただけなので、段差がきつく、快適に走られるものではありません。歩道を含め、なぜ車道と段差が必要なのでしょうか?。
私も母の介護で車椅子を押す機会がありますが、こういう段差とか、タイル(煉瓦)張りの道路などは、非常に介護者にとっても負担になりますし、車椅子に乗った人にも辛いものです。いつまで、こんな道路を作り続けるつもりなのでしょうかね、まったく!!。昨日から、ちょっといらつき気味ですが、落ち着いて、落ち着いて。
大野川の中流に懸かる大野川水管橋です。水管橋はずっと上流に造られた川辺ダムから引いてきた農業用水を対岸に渡しているようです。
国道10号線は大野川沿いに続き、上尾トンネル(694m)を抜け、犬飼地区の手前で国道57号線犬飼バイパスと分れました(左の写真)。
道路は大野川を離れ、野津川沿いに続きま、次第に山深くなってきます。野津町では、ところどころにユニークな名前の橋が掛かっています。、吉四六(きっちょむ)大橋、おへま大橋(おへまさんは、吉四六さんの奥さんだそうです)、明治橋等。
比較的に緩やかな上り坂が続きますが、道路が狭くなると凸凹塗装の車道外側線が現れるのは、相変わらずです。
中の谷トンネルが見えてきました。以前(1995年春)、このルートを走った時はトンネルを嫌って旧道(中の谷峠)を走りましたが、その時はうぐいすの鳴き声が聞こえてきたのを、はっきりと覚えています。
中の谷トンネルです。標高は約195m、全長は897mです。トンネルは佐伯方面に向かって(標高差で20m程度)下っていて、照明は明るく、フロントライトは必要ないくらいです(でも、危険防止のため、リアのフラッシュライトとあわせ、きちんと点灯しましょうね)。
中の谷トンネルを抜けると下りになりますが、赤水トンネル(全長118m)や熊の戸トンネル(全長42m)、高平トンネル(全長89m)、尺間(しゃくま)トンネル(全長140m)等々の短いをトンネルを抜け、ぐんぐん下って行きます。中の谷峠からの合流点を過ぎ、道端に民家が見えるようになると、歩道も整備されていきます。
佐伯市街の入口にあたる弥生町番匠交差点です。直進すれば佐伯市街に出て、右折すれば宗太郎を越えて、延岡へ続きます。ここからJR佐伯駅前まで約7km、残りわずかです。
JR佐伯(さいき)駅に到着しました、今回の旅のゴールです。ここで荷作りし、特急列車で福岡まで輪行します。
輪行準備を終えたら、駅の売店で『鯖の柿の葉寿司』を購入、これまで、いろいろな旅先で柿の葉寿司を買い込んでいますが、これが好きなんですよね。
本日の走行距離は56km強、トータル228kmのツーリングでした。天候にも恵まれ、いっぱい日焼けもしました。予定のルートを走りきることができたし、中津沖の灯標もどうにか撮影することができたし、交差点の撮影もできました。
今後もツーリングを続ける自信も回復できたし、楽しい実りあるツーリングでした。
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