国道10号線2011
(鹿児島〜佐伯)
Touring Date:2011/5/17〜20
|はじめに|1日目|2日目|3日目|4日目|
はじめに
3泊4日で国道10号線をメインに鹿児島から大分県の佐伯まで走ってきました。国道10号線を通しで走るのは久しぶりですが、このルートは九州を縦断する時の東側のメインルートなので、時々は走っておかないと、ツーリングガイドが非現行になってしまいますからね。
写真は鹿児島市内の照国神社前交差点の横に立つ国道10号線の終点標柱です。4月には国道3号線を南下してきて、この標柱をゴールにしましたが、今回はここがスタートです。
最近、大分県や宮崎県、そして鹿児島県を走る時は灯台撮影を目的とすることが多かったため、純粋な走りの旅?は久しぶりです。事前調査では、国道10号線(九州縦断の東側ルート)は国道3号線と比べて、アップダウン(峠)が多く、また峠の標高差も大きいようなので、具体的にどうなのかを十分に体感してくるのも大きな目的です。
走行後の印象としては、国道10号線は路側帯が狭いわりには長距離輸送等の大型トラックが多いので、交通量が多い時などはすごく走り辛く感じました。また大型トラックの交通量が多いためか、路面も荒れている部分多いようです。
走行ルートは、
・鹿児島市街から都城は、国道10号線を走りました。
・都城から宮崎は、青島で灯台を撮影するため、都城から青島へ行く近道の国道269号線をメインに走りました。
・宮崎から高鍋は、国道10号線を走りましたが、大型トラックと並走するのに飽きて、高鍋から美々津の近くまで海岸沿いの県道を走りました。
・美々津から佐伯の近くまで、国道10号線を走りましたが、延岡をすぎると大型トラックが国道326号線に抜けて、交通量がぐっと減りました。
以上、トータル327kmの旅でしたが、天気にも恵まれ(恵まれ過ぎて日差しが強く、二の腕が日焼けして痛いくらいでした)、充実した走りを楽しむことができました。100km/日程度だとまだまだ余裕をもって走ることができるようで、ちょっぴり自信回復です。
5/17(火);福岡−(九州新幹線で輪行)−鹿児島〜都城。鹿児島中央駅に到着したのが10時半過ぎ、走行準備して走りだしたのが11時過ぎでした。この日のメインは国分IC近くから8kmのあいだに400mを上る国道10号線亀割バイパスでした。
5/18(水);都城〜青島〜宮崎〜佐土原。戸崎鼻灯台が立つ青島へ寄るため、国道269号線で清武まで行き、県道338号線で運動公園まで出て、国道220号線で青島へ行きました。その後、国道220号線で宮崎市街へ出て、国道10号線に戻りました。
5/19(木);佐土原〜高鍋〜美々津〜日向〜延岡〜北川。国道10号線の混雑に飽きて県道をのんびりと走りたくなりました。美々津まで県道304号線/302号線を走って国道10号線に戻りましたが、日向市街からは車道を走れるようになりました。
5/20(金);北川〜宗太郎峠〜佐伯−(輪行)−福岡。大型トラックが国道326号線に抜けていき、国道10号線はぐっと交通量が減りました。ゆっくりと峠を越えて佐伯から輪行で帰りました。
2011/5/17(火) 1日目:福岡−(九州新幹線で輪行)−鹿児島〜都城。走行距離は76.5km、天候は曇りのち晴れ(快晴)。
九州新幹線で輪行し、鹿児島中央駅に着いたのは10時半を過ぎていました。駅前で丁寧に走行準備をした後で、今回の出発点の「照国神社前交差点」を目指しました。
「照国神社前交差点」の横の中央公園の角には国道10号線の終点標柱が立っていて、ここで記念撮影をして出発です。今回は国道10号線(時々脇道にそれますが・・・・)を大分県の佐伯市まで走る予定です。
「照国神社前交差点」から錦江湾沿いにでるまで、国道10号線沿いには名所/旧跡がいっぱいで、まるで観光旅行に来たみたいです。「西郷隆盛銅像」から始まって、鶴丸城跡、歴史資料センター黎明館、etc・・・。浜庭園まで続きます。歩道は広くてバリアフリーも行き届いているので、ゆっくりと周囲を眺めながら走ることができます。
国道10号線が市街地から錦江湾沿いに出る時に「鳥越トンネル(全長367m)」を通ります。「鳥越トンネル」は片道1車線で路側帯も狭く、歩道は自転車が走れる広さもなく、そのうえ交通量が多いので非常に気を使いました。前照灯、尾灯(フラッシュ)をつけて慎重に通過しました。
「鳥越トンネル」を抜けると、正面にど〜んと桜島が、右手(海側)に異人館が、そして左手(山側)に仙厳園(磯庭園)が見えてきます。観光バスを含めて交通量は多いが、路側帯は狭く、歩道も狭い、そのうえ人通りが多い。交通量が多くて車道を走れそうになかったので、やむなく歩道を走りましたが、非常にせまいうえに、段差も多いので、磯庭園を横目に見るような余裕は皆無でした。
磯庭園を過ぎると歩道もなくなるので、しばらくは狭い路側帯で我慢の走りが続きます。路側帯は少し広くなりましたが、錦江湾沿いに続いているわりには、アップダウンが多いように思います。鹿児島から加治木方面へ高速道路(九州自動車道)が並走しているわりには、大型トラック等の交通量が多いように感じます。
しばらく走ると(三船地区の手前から)国道10号線は、上り車線と下り車線が分離し、片道2車線になりました。これでだいぶ走りやすくなります。車はかなりの速度で飛ばしていきますが、時々、道は片道1車線に戻ります。
国道10号線は加治木市街に入ってふた手に分かれます。直進すると加治木市街を抜けて加治木JCTに至りますが、右折してJR日豊本線を跨ぎ、海岸線と並行に続きます。コンビニで昼食を買い、市街の神社で昼食にしました。神社の裏には公園もあって、トイレも一緒に済ませました。
加治木市街を抜けると「日木山」のゆるやかな上り(標高差約40m)が待っていました。この坂は広い歩道を走りましたが、次第に暑くなっています。上り切ると霧島市に入りました。
まもなく国道10号線は隼人道路(有料道路)をくぐりますが、以前、このルートは馬場ちゃんと一緒に逆方向に走り、この近くで馬場ちゃんの自転車がパンクしたんだよな〜、そんな想い出が蘇ってきます。
海岸方向をみやると、隼人道路(有料道路)が海岸線に沿って続いているのが見えます。
隼人道路をくぐって、検校川(検校橋)を渡り、「国分敷根」交差点を左折して、内陸部へと向かいます。
鎮守尾地区を過ぎて、川内ドライブイン(営業中かどうかは不明・・)前くらいから、今日のハイライトの上りが始まりました。事前に調べたところでは、約10kmの間に標高で400mほど上る予定ですが、さてどんな坂でしょうか。気合いを入れてウィンドブレーカを脱ぎましたが、ま〜無理せずに、ぼっちぼっち行きましょう。
上りになって路側帯は広くなり、路面も良くなってきました。ゆるやかな上りが続きますが、登坂車線もあって意外と上りやすい感じです。上り坂は「上野原縄文の森」の入口あたりで(2kmほど上って)一息ついて(平坦になって)、また上りです。
西村株式会社の前付近(さらに2kmほど上って)からしばらく平坦。下朴の木バス停の先からまた上り、というふうにこの坂は「上って平坦、上って平坦」を繰り返しています。それほどの急坂なところもないので、比較的に上りやすい坂といえるでしょうね。若駒学園前バス停までくれば、上り坂は残りわずかです。
約7kmほど上ったところがピークだったようです。振り返ってみると、逆方向の看板に「ここから急な下り坂 連続8キロ 大型車はローギアで」と記されていました。
牧之原まで上り切ると、今日の宿泊地・都城までゆるやかな下りが続きます。
「牧之原」交差点で鹿屋方面へ向かう国道504号線が分岐しますが、以前、国道10号線を南下してきた時は、このルートに入って桜島へと降りたことを覚えています。
ず〜っと下って、かれいがわ(福山町佳例川)から少し上り。道端にはさつまいもの苗を植えたばかりの畑が続いていますが、さすがは芋焼酎の本場です(最近は、野菜を栽培するようになって、路傍の畑の作物が気になるようになりました。別な言い方をすれば、路傍の畑の作物を眺める楽しみが増えました)。
相変わらず狭い路側帯が続いていますが、時々、上り坂が現れます。
都城市街の入口「甲斐元」交差点です。右折して県道109号線に入れば、志布志/松山方面です。
今日の宿は、都城駅前のビジネスホテル(1泊朝食付き)なので、コンビニで夕食と缶ビール、つまみを買って17時前には宿にチェックイン。今日の走行距離は76.5km、ほぼ予定通りでした。
シャワーを浴びて、コインランドリーで洗濯しながら晩酌を始め、今日の走りを振り返りました。
今日走った国道10号線の印象は、以下のとおりです。
・全体的に路面が悪い、路側帯が狭い、歩道はあるが路面が荒れていて走りづらい。交通量も多い。
・錦江湾沿いは意外とアップダウンが多い。
明日の天気予報は晴れ、最高気温は24℃、東寄りの風で、快適な走りが楽しめそうです。
2011/4/20(水) 2日目:都城〜青島〜宮崎〜佐土原。走行距離は91km、天候は晴れ。
6時頃に起床し、ゆっくりと荷造りを開始、昨夕洗った洗濯物もきれいに乾いています。
7時からレストランでバイキング形式の朝食。集まっている人達のほとんどは、スーツ姿や作業着姿なので、ラフなスタイルの牛ちゃんはちょっと気がひけますね〜・・。でも、エネルギー切れにならないよう、しっかりとしっかりと食べておきます。
8時過ぎに出発。最初はギアを低めにしてゆっくりと走り出します。今日は戸崎鼻灯台が立つ青島へ寄るため、国道269号線で清武まで行き、県道338号線で運動公園へ出て、国道220号線で青島へ行く予定です。JR都城駅前を通過して国道269号線に出ると、すぐにJR日豊本線を越えました。通勤/通学の時間帯なので車も自転車もいっぱい走っています。
国道269号線は路面状態が悪いうえに路側帯も狭かったんですが、車道と歩道の高さが同じなので、路面が良い方を適当に選んで走っていきます。JR山之口駅の近くで道を間違えて(曲がるべきところをまっすぐ行ってしまって)ちょっとロス。
上りが始まる(上野上バス停)付近から路側帯が広くなって走りやすくなりました。右側を見ると「宮崎自動車道」が並行して続いています。
道の駅・山之口(左の写真、標高約290m)が見えてきました。出発して16.5kmです。国道269号線のピークはもう少し先ですが、ちょっと休んで行きます。これまで上りが多いわりには良いペースでくることができました。
20分ほど休憩して出発、約1kmで国道269号線のピーク(標高は約330mほど)に着きました。出発してここまで17.6kmです。上り切ったあとは、ゆっくりと気持良〜く下っていきます。「苦あれば楽あり」です。道は時々上りながら下っている感じですが、青井岳自然公園を過ぎて宮崎市に入りました。路側帯は次第に狭くなってきて、路肩には砂が溜まり、走りづらくなってきました。
路側帯は広くなったり狭くなったり・・・、まあ、あまり気にせずに行きましょう!。
日野市街をさけて「梅谷バイパス」に入ると、広〜い歩道を誰に気兼ねすることもなく、快調に走ることができます。
路側帯が狭いのに、車道ほどの広さがある歩道が作られていますが、歩道を歩いている人は誰もいません。ひょっとしたら、この歩道は農耕用のトラクター等が走行するために作られているのかもしれませんね。自転車としては、これだけ歩道を広く作るんだったら、路側帯をもう少し広く作ってほしいと思うのですが、きっと自転車が走ることなどは考慮されていないのでしょうね、多分・・・。
さつまいもの苗が植えられた畑、田植えが済んだ田圃、牧草を刈っている風景が混じっていて不思議な感じです。日野は高原の街なんですね。ひばりの鳴き声が聞こえています。
宮崎自動車道の清武ジャンクションを過ぎると、「大久保小学校入口」バス停の先を右折して、県道338号線(大久保木崎線)に入りました。すぐにJR日豊本線を越えます。
県道338号線に入ると、さすがに道路は狭くなり(時々、広い場所もありますが・・・)、、また丘陵地帯を通っているので、細かなアップダウンが続きます。
JR木花駅に近づくと、道路はぐっと狭くなりますが、広い道になるまでもう少しの辛抱です。
宮崎南バイパスをくぐると、正面に宮崎総合運動公園が見えてきました。ここは読売巨人軍がキャンプを行ううことで有名ですよね。
国道220号線・日南海岸ロードパークに入ります。週末になると家族連れの車で賑わうこのルートも、平日は車も少なくてリラックスして走ることができます。
加江田川に架かる「鵜来橋(うくるばし)」を渡って、川沿いに下り、日南海岸ロードパーク(県道377号線)に入りました。
「子供の国」はお客さんが少ない日に、いろいろな手入れを行っているようで、様々な作業が行われています。
青島の入口を過ぎて突波川を渡って左折し、海岸線に出ました。
白浜、坂元を過ぎると、青島サンクマールが見えてきました。戸崎鼻灯台は青島サンクマール前バス停(左の写真)の横から登っていくそうですが、さてどうなっているでしょうか。まずはバス停横に自転車を停めて記念撮影!。山の上の戸崎鼻灯台へ続く道(赤い矢印の方向)です。青島サンクマール前バス停のすぐ横に駐車場があり、灯台/パラグライダー離発着場へ続き道が駐車場の横から上へ続いています。急坂を自転車を押しながら登っていくと、パラグライダー離発着場へ着きました。芝生がきれいに刈り込まれた整備が行き届いたパラグライダー離発着場です。灯台へ続き道を探すと、パラグライダー離発着場の奥に階段があり、そこを登っていくと灯台に着きました。
灯台の写真撮影を終えパラグライダー離発着場まで戻って、芝生に座ってしばし休憩。目の前には広大な太平洋(日向灘)と鬼の洗濯板が広がっていて、心地よい風が葺き渡っています。軽トラックで登ってきたパラグライダー愛好の方としらばく懇談しました。
青島港入口のコンビニで昼食を購入し、青島入口(弥生橋近く)の植物園のベンチで昼食/休憩しました。ヤシの葉かげを渡る風はさわやかで心地よく、ベンチに腰を伸ばしていると、ついうとうととしてしまいます。
青島の入口からしばらく海岸沿いの広〜い遊歩道を走りましたが、ず〜っ続く海岸線の白波とヤシの樹、そして葉かげを渡る風が、すごくさわやかです。車もいないので、最高〜!。行く手には宮崎総合運動公園が見えています。遊歩道は子供の国と海岸線の間を抜けて続いています。「鵜来橋(うくるばし)」の河口には、総合運動公園に続く橋(歩行者/自転車専用)が架かっていました。
歩行者/自転車専用の橋を渡り、総合運動公園の中を抜け、木崎大橋のすぐ手前で国道220号線に出ました。国道220号線・宮崎南バイパス(左の写真)は片道2車線で路側帯も広く(但し、歩道はありません)、快調に走ることができます。中央分離帯には植え込みと、すごく特徴的なヤシの樹々が植えられていて、南国情緒を感じさせます。
宮崎IC(国道220号線に戻るのにはかなり大廻りしましたが・・・)を過ぎると、次第に住宅が増えてきます。道路には広い歩道が併設されていて、交通量が多い時は歩道を走ることも十分に可能です。宮崎市街に近づくと3車線になる部分もでてきました。大淀川に架かる橘橋を渡ると、もう宮崎市の中心市街です。
JR宮崎駅前から伸びる高千穂通りと国道220号線が合流する橘通り3丁目交差点が国道220号線の起点(終点は鹿児島県霧島市の敷根交差点です)で、これからは国道10号線を走ります。
宮崎市の中心市街では歩道の道路側が自転車道として整備されています(左の写真の青い部分)。
車道のように舗装されている部分もあれば、歩道に色を塗って区分している部分もあります。でも、結構、歩行者も歩いているし、逆走してくる自転車もあるので、気を使いました。取り組みは良いけど、なんか中途半端な感じで、いかにも日本的な感じでした。もっと自転車目線でデザインンされていれば、もっと走りやすく(使いやすく)なると思いますがね・・・。
一葉有料道路(左の写真の真ん中の水平方向に見えている高架道路)と交差する(くぐる)佐土原町原口交差点を直進します。国道10号線はこの交差点を左折しますが、今夜はJR佐土原駅前のビジネスホテルに泊るので佐土原市街へ向けてまっすぐ走行します。
16時前には宿にチェックイン、本日の走行距離は91kmでした。一日の走行距離を短めに設定していると、途中でゆっくりと休憩しても、早めに宿に着いてしまいますが、疲れを溜めないためには、これが一番です。
いつもの通り、風呂に入り、コインランドリーで洗たくしながら(なんと最新の洗濯機は洗剤いらずです)ビールを一杯。今日は午後からず〜っと、上半身Tシャツで走ってきたので、腕が日焼けで真っ赤になってしまい、風呂でひりひり!、ちょっとミスってしまったね。
2011/4/21(木) 3日目:佐土原〜高鍋〜美々津〜日向〜延岡〜北川。走行距離は101km。天候は晴れ
3日目は6時半前に起床して、荷作りを始めました。今日は富田灯台を撮影した後、延岡まで走ります。
7時過ぎからレストランでバイキングの朝食。宮崎名物の「冷汁」も揃っています。ゆっくりと朝食を摂って、8時前に出発しました。今日は日差しが強くなりそうなので、ペースを抑えて、休憩を入れながらのんびりと走ろうと思います。ウィンドブレーカを着て日焼け防止するのは必須です。
「佐土原町徳ケ淵」交差点で国道10号線に合流しました。国道10号線は、路側帯は狭く、歩道の路面も荒れています。通勤時間帯のためか交通量も多いので、路面や交通量をみながら、車道と歩道をいったりきたり!。
新富町に入りましたが走っていると、どうも地形が気になります。富田灯台の場所を下調べした地形に良く似ているからです。携行した地図には富田灯台の位置をマーキングしていて、それはまだず〜っと先なのですが、どうも気になってしかたありません。分かりにくい場所に立っている灯台だと、2万5千分の1の地形図をコピーして持参するのですが、比較的に分かりやすい場所に立っていたので、今回は持ってきていません。
まあ、遠回りにはなりますが、時間的にはかなり余裕があるので、自分の感(イメージ)を信じて走ってみることにしました。一か所目は違う、二か所目も違う、三か所目は電線が山の上まで伸びていて、なんかそれらしい雰囲気になってきました。この上に灯台がありかもしれませんね〜、なんて思いながら注意して走っていくと、白い灯の上部が見えてきました。間違いありません、富田灯台です。
灯台の位置が分かったら、次はどうしてそこまで行くかです。ちょうど灯台の海側には階段があって山頂方面に続いています。階段の横には十一面観音記念碑が立っているので、灯台の近くに観音さんがあるもかもしれません。自転車をデポして階段を登っていくと観音さんがあって階段はそこで終わっていました。それでも奥に細い山道があって先へ続いているようです。すごい急坂を登って、場所によってはロープを伝って登り切ると、灯台が見えてきました。山頂は(観音山)公園になっていて、公園の海側に灯台が立っていました。東側には日向灘の広大な風景が広がっていました。
いったん下まで降りて灯台への登り道を改めて探しましたが、観音山公園のJR日豊本線側に登り口がありました。こっちを行けばもっと楽に灯台へたどり着けたようです。
富田浜公園に寄ってトイレを済ませ、ちょっと休憩。その後は、JR日豊本線の海側に続く田舎道をのんびりと走りました。線路の山側には国道10号線が並行に続いています。その道も高鍋市街の手前で終わったので国道10号線に戻りました。
高鍋市街を過ぎて、真米交差点でまたまた県道304号線(木城高鍋線)に入りました(逃げ込みました)。国道10号線は走っていても楽しくありません。県道302号線は急坂を上り切ると(国道10号線も左に大きくカーブしながら上っていきます)、高原に畑が広がっていました。
高原(高台)の畑は、キャベツ収獲の最中でした。キャベツの間にミニひまわりが咲いていましたが、多分コンパニオンプランツなんでしょうね。ミニひまわりの比率が高い畑もあれば、そうでも無い畑もありますが、まだまだ試行錯誤のステップなのかもしれません。ひばりも鳴いていました。
時折あらわれる農家の入口には白い石灰が撒かれていますが、これは昨年流行した口蹄疫の広がりを予防するためのものでしょうね。昨年、宮崎県は口蹄疫で多くの被害を受けましたが、二度と同じような流行がないよう、いろいろな取り組みが進められているようでした。TV番組でも特集番組を放送していました。
県道364号線は直進、坂をぐ〜っと下って県道307号線(尾鈴川南停車場線)に出ました。ここを右折して海岸沿いの県道308号線(高鍋美々津線)に入ります。
海岸沿いに続き県道308号線(なぜか途中から県道302号線になりましたが・・)です。すぐ右側にJR日豊本線があり、さらに海岸側にリニアカーの実験線(鉄道総研実験線)があります。リニアカーの実験線は使用されなくなって久しいようですが、線路の上には太陽光発電のパネルみたいなものが乗っかっています。何でしょうね。
道路は平坦で路面もきれいに整備されていますが、交通量は少なく快適に走り続けることができます。左の写真でもわかるように路側帯も広く確保されているので、走りやすいですよ。東よりの風が斜め後ろから吹いていて(追い風で)、軽いぺダリングが続きます。
県道302号線はJR東都農駅付近で終了し、JR日豊本線沿いの道は名もない農道になって狭くなり、美々津の少し手前で国道10号線に戻りました。
JR美々津駅前を過ぎ、石並川を渡って、国道10号線を外れ、海岸線に出ました。「神武天皇御舟出の地 美々津」という大きな看板が立っています。美々津を訪ねるのは、これで3回目になるでしょうか。
海岸線を走り、古い街並みを散策して、国道10号線に戻って、道の駅・日向で昼食を摂りました。昼食を摂った後、日陰のベンチで腰を伸ばして休憩、ちょっと眠ってしまいました。1時間近く昼食/休憩して十分に英気を恢復して出発。ずっと海岸側の歩道を走りました。歩道の路面は良くないものの交通量の多い一車線に出ていく気力は湧いてきません。
日向市街に入って車道に出ましたが、車道が二車線になったこと、そして左手首が痛くなってきたので振動の少ない路面を走りたくなったためです。約1時間ほど走り、門川町の海浜総合公園でチェックイン調整のための小休止、海岸のベンチで腰を伸ばして休みました。風はちょっと涼しすぎるくらい吹いています。
トイレを済ませて出発、車道メインで時々歩道を走ります。ほぼ平坦な道が続いています。
延岡市街を過ぎ、北川町の曽立交差点で国道10号線と国道326号線が分かれました。後で聞いた話では、大分方面へ行く大型トラック等はカーブが少ない国道326号線を走るそうで、国道10号線はこれから交通量が減るようです。良かった!。
今夜の宿は、曽立交差点の先の北川橋を渡った「夕府(ゆうぶ)村ほたるの宿」です。国道10号線の近くにしては静かな宿です。
2011/4/22(金) 4日目(最終日):北川〜宗太郎峠〜佐伯−(輪行)−福岡 。走行距離は50km、天候は曇り時々晴れ。
4日目(最終日)は6時過ぎに起きて荷作りを開始し7時から朝食。
8時前に出発しました。大分方面へ行く大型トラック等はカーブが少ない国道326号線を走るので、今日走る国道10号線は交通量がへるそうです。すぐに国道10号線に出ました。ここから佐伯まで47km、大分まで97kmで、ゆっくり走っても夕方までには大分に着きますが、それから輪行して福岡まで帰らなくちゃならないので、佐伯まで走って輪行します。
うわさ通り、国道10号線を走る長距離輸送の大型トラックは台数がぐっと少なくなりました。但し、ダンプカーは地元密着型の運用なので、これまでと変わらずにそれなりの台数が走っています。路面も比較的に整備されていますが、路肩の砂利/小石は相変わらずです。
国道10号線の正面に見える鉄橋がJR日豊本線で、道路の右側を流れる川が鎧川です。
国道10号線はJR日豊本線や鎧川とクロスしながら国道10号線のピークまで続いています。
いよいよ大分県に入りました。
今日は朝からうす曇りで、新緑の木々をわたる風はさわやかです。急坂はほとんどないので、ゆっくりのんびりと走ることができますが、時折、短いトンネルが現れて、ちょっと身構えてしまいます。
このルートをまえに走った時は、逆方向から来ましたが、川の流れる風景等、なんとなくその雰囲気を記憶しています。
JR日豊本線の重岡駅です。出発してここまで約22km。
駅舎の外に設置されたトイレを借用し、汗を拭いて出発しました。ピーク(ドライブイン前バス停、出発から約23km地点)までもう少しです。
ピークを過ぎて下りに入りましたが、国道10号線の延岡と佐伯の間は、佐伯側の方が勾配が急な感じです。
ここに着くまで、ところどころに数件の民家があるだけで、深い森が続いていましたが、ピークを過ぎると集落が次々と現れてきました。道は比較的にきれいに整備されていて、快調に下っていきます。
道路は佐伯に向かって、国道10号線はず〜っと下っていますが、佐伯市との境(直美の佐伯寄り)にちょっとした急坂が待ってありました。
番匠大橋です。国道10号線は番匠大橋を渡り切った「弥生町番匠交差点」で左折し、野津、犬飼を経て大分へ続きます。
「弥生町番匠交差点」を右折し、JR佐伯駅へ向かいました。
10時半過ぎにJR佐伯駅に着きました。順調に走ることができ、予定より早く着くことができました。この旅も無事にゴールすることができて感謝です!。ここまで約50km、2時間半近い旅でしたが、トータルでは327km、一日の走行距離を少なめに設定していたので、余裕を持って走り切ることができました。
この程度の距離、ペースだと、まだまだ大丈夫かな〜って、ちょっと自信回復です。天候にも恵まれて良い旅でした。多謝!!。
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