九州横断(松橋〜高千穂〜延岡)
Touring Date:2000/4/8〜4/9

はじめにルート紹介ルートマップ1日目(石橋の里)2日目(神話の里)民宿千穂さん

はじめに

九州横断(松橋〜高千穂〜延岡)の約150km。このルートは以前から馬場ちゃんが提案していましたが、私が横浜へ転勤してしまったために行けなくなったもので、早めに走破したいルートの一つでした。昨年、福岡へ帰ってきたので、機会があれば走ろうねと言っていましたが、これまた伸び伸びとなっていました。でも、今回は意を決して?九州横断に挑戦しました。当初は4/1(土)〜4/2(日)で計画していましたが、馬場ちゃんが風邪で体調を崩したため、1週間延期することになりました。

松橋まではJR鹿児島本線で輪行し、国道218号線を起点から終点まで走ることになります。最高標高地点は五ヶ瀬町の先の『津花トンネル』で標高が約620m。このルートは秋の紅葉シーズンがベストでしょうが、GWに計画しているロングツーリングに向けた足慣らしを兼ねて走ってみました。

1.日程;2000/4/8(土)〜4/9(日)の1泊2日

2.旅人;馬場ちゃん(49歳)、牛ちゃん(49歳)のおじさん2人

3.区間;福岡←(輪行)→松橋〜矢部〜高千穂(泊り)〜延岡←(輪行)→福岡。走行距離は約150Kmでしたが、アップダウンの繰り返しで、おじさんチャリダーはばてばてでした。

4.装備
5.宿探し;高千穂町商工会議所のホームページにアクセスして旅館/民宿を捜しました。たまたま見つけた民宿でしたが、「千穂ばあちゃん」の手料理は最高で、もう一度行きたいと思わせる宿でした。


□ルート紹介

松橋〜中央町;約16km。道はわずかに登っている感じ。見所は中央町小莚の「二俣五橋」。江戸時代に作られた双子の石橋からなる珍しい眼鏡橋。休憩所もあります。また、この先にも石橋群が残っています。

中央町〜砥用町;次第に登りはきつくなっていきますが、まだまだ序の口です。見所は「霊台橋」。全長90メートルの巨大な石橋で単一アーチ橋としては日本最大級だそうです。休憩所もあります。

砥用町〜矢部町;約14km。いよいよ本格的な上り坂です。霊台橋から万坂トンネルまでは長い登り坂が続きます。白小野まで一気に下って、また登りです。見所は「通潤橋」。サイフォンの原理を利用した水路橋として有名な石橋であり、左右に大きくアーチを描く放水の水しぶきは、まさに見事の一語につきます。観光客も多く、休憩施設も整っています。

矢部町〜清和村;約13km。ゆるやかなアップダウンの繰り返しで、道もよく整備されており、楽に走ることができます。見所は「清和村文楽館」。入場料420円が必要です。休憩所もあります。

清和村〜五ヶ瀬町;約12km。ここもアップダウンの繰り返しで、結構長い坂もあります。道はきれいに整備されています。

五ヶ瀬町〜高千穂町;約16km。津花トンネル(標高が約620m)が今回のルートの最大の難所?です。トンネルの全長は約590mで歩道はありますが、暗いのでライトが必要です。見所は「高千穂峡」と「高千穂神社」。「高千穂峡」へは国道218号線を外れて一気の下りです。登りは押す覚悟で下りましょう。「高千穂神社」は夜神楽で有名で、毎晩20時〜21時まで高千穂神楽殿で舞われています。入場料は500円ですが、一見の価値が有ります(結構おもしろい)。神楽は日本の郷土芸能のルーツだと感じました。

高千穂町〜天岩戸;約7km。国道218号線を外れて県道7号線をアップダウンを繰り返しながら登っていきます。見所は「天岩戸神社」。神社に申込めば天岩戸も拝観することができるようです。

天岩戸〜高千穂町;約8km。国道218号線まで岩戸川の東岸の県道204号線を下ります。渓谷沿いの涼やかな下りで、交通量も少なくてお勧めです。但し途中のトンネルが危険な状態で通行禁止となっており、渋々国道218号線へと戻りました。

高千穂町〜尾払谷;日之影バイパスは単調なアップダウンの繰り返し。私たちは堪らずに五ヶ瀬川沿いの県道に下りました。青雲橋の手前に「道の駅 青雲橋」があります。八峡には赤い大きな橋が架かっていました。

尾払谷〜延岡;国道218号線となります。淡々と走るのみです。


1日目 松橋から矢部経由で高千穂まで(石橋の里)

2000年4月1日(土)、ツーリング初日、うす曇りのち快晴、西のち北の風、追い風微風

06:20;自宅を出発。天気はうす曇り。6時38分の各駅停車に乗車。早朝だが結構乗客が多い。博多駅で6時54分発の「つばめ1号」に乗換え、車内で朝食のおにぎりを食べる。

07:38;瀬高駅で馬場ちゃんが乗車してくる。馬場ちゃんの体調も回復し元気そうだ。快晴に備えて日焼け止めクリームを塗る。

08:19;熊本駅に到着。各駅停車に乗換える。

08:24;松橋駅に到着。早速、走行準備。まだうす曇り状態。

09:30;出発。ウォーミングアップを兼ねてのんびりと国道218号線を走り始める。今日の行程は約80kmなので観光ペースだ。道は僅かに上っている感じ。

10:15;中央町の小莚信号の先から左へ下って川沿いにでると「二俣五橋」。これは江戸時代に作られた双子の石橋からなる非常に珍しい眼鏡橋です。午前中は逆光になるので写真撮影には工夫が必要です。ここには休憩所/トイレもあります。

川沿いに上って国道218号線に出ると、橋の下にまた石橋(名前は"馬×橋"、忘れてしまいました)があります。この橋の方がひなびていて時代を感じさせました。この先から登りが少しずつきつくなっていきます。

11:00;霊台橋。下り坂でスピードが乗っているとこなので、停まりたくないとこですが、観光&写真撮影のために停車。これも素晴らしい石橋だ。江戸時代にも素晴らしい技術があったことにただびっくり。変なビルよりよっぽど長持ちしている。

霊台橋を過ぎるといよいよ長い登り坂が待っていました。これから万坂トンネルまでは、我慢の一字でペダルを踏み続けます。万坂トンネル(全長590m、歩道はついているが狭くて暗い)を過ぎると白小野まで一気に下り、またアップダウンを繰り返して矢部に到着しました。

12:30;通潤橋公園に到着。腹減ったのでまず昼食。昼食の後は隣の民家(展示用)の縁側でちょっと昼寝。その後に通潤橋の記念撮影して13時45分に出発。ここは何回も来たことが有るのでさっと観て終わりです。

道は緑川と交差しながら、ゆるやかなアップダウンを繰り返す。日差しは強いがすがすがしい。道路もきちんと整備され走りやすい。

14:30;清和村文楽館に到着。入場料420円を見て入場中止。隣の休憩所で小休止。だらだらとした上り坂が続く。

15:45;津花トンネル(全長947m)入口。ここが今回の最高標高地点(約620m)です。津花トンネルは歩道が整備されていますが、暗いのでライトが必要です。トンネルを抜けると一気に下って高千穂へ。高千穂峡へ下る道は急なつづれ折りで帰り(登り)が心配です。

16:20;高千穂峡に到着。渓流まで降りてボートから渓谷を観る方法もあるが、おじさん2人でボートを漕ぐ気にもならないので、橋の上から見物&記念撮影。さすがに観光客が多い。しばし休憩して出発.やっぱり登りは押しになってしまった。

途中、高千穂神社によって参拝。旅の安全/家内安全/世界平和?を祈る。

17:20;本日の宿・民宿千穂へ到着。本日の走行距離は82km。千穂おばあちゃんが出迎えてくれた。


2日目 高千穂から五ヶ瀬川沿いに延岡まで(神話の里)

2000年4月2日(日)、ツーリング2日目

06:00;自然と目が覚める。今日も快晴。ストレッチをして出発準備。

07:00;朝食。おばあちゃんが朝早くから買いにいってくれた豆腐がすごくおいしかった。新鮮な地鶏の卵かけご飯をお代わりをしてしっかりと食べる。出発の準備をしていると、途中で食べるようにと千穂ばあちゃんから地鶏の茹で卵を頂く。ありがとうおばあちゃん!。

08:00;おばあちゃんと記念撮影して出発。まずは「天岩戸神社」を目指す。「天岩戸神社」までは県道7号線をアップダウンを繰り返しながら上っていく。

08:20;「天岩戸神社」に到着。早速、記念撮影。神社はたまたま交通安全祈願の警察/交通安全委員会/etcの方々であふれており、後ろのほうからお祈りをする。「天岩戸」は神社の本殿からでないと見えないようだ。

参拝、記念撮影をして早々に出発。「天岩戸神社」からの帰りは県道7号線を走る。最初は上り坂があるが、後は渓谷沿いののどかな下りとなる。車は少ないし日陰のさわやかなルートだ。

途中で「この先のトンネルは危険のため通行禁止」の案内があり、やむなく岩戸川を渡って国道218号線へ出る。国道218号線も結構アップダウンがあるが、景観が良くない。

10:00;道の駅青雲橋に到着。小休止し記念スタンプを押下。

このルートを走り続けても、おもしろそうにないので、五ケ瀬川沿いまで下ることとし「八戸」で県道237号線へ出る。県道237号線沿いのルートは車も少なくて、景色を見ながらのんびりとしたポタリングが楽しめます。

11:15;八峡で大きな赤い橋(国道218号線の干支大橋)をバックに記念撮影。

11:35;国道218号線に合流し、交通量が急に増える。この後は淡々と国道218号線を走る。

12:50;今回のゴール地点、JR延岡駅に到着。ここまで約68km。記念撮影をして輪行準備。列車が来るまで時間があるので、駅前のベンチで昼食&ビールで乾杯!。これがうまい。今回の旅はこれで終了です。千穂ばあちゃんに感謝した旅でした。

「民宿千穂」さん、ここはお勧めです

なんと言っても「千穂ばあちゃん」が最高です。

大正14年生まれの75才(75才には全然見えない!)ですが、話好きのすごく元気なおばあちゃんです(少し耳が遠くなってきたかな?)。

心尽くしのうまい手料理を頂きましたが、そのなかのいくつかを紹介します。

・梅味噌:これは味噌1kg、青梅1kg、砂糖1kgを混ぜ、1年間寝かせたものだそうです。酢ぬたの代わりに使うと独特の香りが最高です。
・地鶏と牛蒡の炊き合わせ:おばあちゃんが飼っている地鶏をその日に絞めて、牛蒡等と一緒に炊き合わせたものです。地鶏の歯ごたえ/味がいい!。
・地焼酎:高千穂の地焼酎「くろうま」の長期貯蔵酒。20度の焼酎ですごくマイルド。辛党にお勧めです。
・今年初めてという「たらのめ」と「ふくのとう」のてんぷらもおいしかった。
・地鶏の卵:先述した地鶏の卵です。なんと言っても新鮮さは一番、ご飯にかけて食べると最高です。新鮮な卵が食べ放題です。
・高千穂の夜神楽:これは料理ではありませんが、毎晩8時から9時まで「高千穂神社」の神楽殿で開催されます。料金は500円ですが十分に楽しめます。当夜は100名を越すお客さんが来ていました。2〜3才の子供(観客)が正座して観入っているのにはびっくりしました。 なお、神楽殿へはおばあちゃんとお孫さんに送り迎えして頂きました。

追伸:出発する時に地鶏の茹で卵を頂きました。これもすごくおいしかったですよ。


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