自宅を出て車で能古渡船場(姪浜港)へと向う。愛車レ・マイヨ’Wは折りたたんで後部座席に置き、しっかりとシートベルトを掛けています。
フェリーに乗ろうとすると、船はちょっと前に出航したばかりで、次ぎの便まで約1時間の待合わせ。そこへ能古島への渡船を案内するおばちゃんの声が待合室の外から聞こえてきました。
聞いてみると、市営能古渡船とは別に能古島まで渡してくれる船(海上タクシー)がありました。料金は500円/人と倍以上(市営能古渡船は210円/人)ですが、1時間以上待つことを考えると安いものです。
海上タクシー(海星丸/海輝丸)は瀬渡し船と良く似た漁船で乗客も結構います。速度も速く約3〜4分で能古港へ到着しました。
能古渡船の姪浜港発の出発時間(2000.4.1時点)
5:15(日祝日運休)、6:30、7:00、7:30、8:00、8:30、9:15、10:45、12:15、13:15、14:45、15:45、16:15、17:30、18:15、18:45、19:30、20:15、21:30、22:00の日に20便。料金は210円で所要時間は約10分。この時刻表は平成5年10月の改定以来変更されていない?ようですが、実際に乗船される時は確認をお願いします。
(自転車は別に120円が必要。でも輪行バックに詰めておけば無料です)
海上タクシーは乗客が集まり次第出港します。
フェリー発着場前の公園で自転車を組み立て、海岸沿い(反時計廻り)に「能古島アイランドパーク」へと向う。
最初の1km弱はほぼ平坦な道路が続き、それから登り坂が始まります。車は少なくて快適、ハイキングや野草摘みの客も多いようです。右手には福岡市街が遠望できます。
フェリー発着場から能古島アイランドパークへはバスも通っています。能古島は菜の花のイメージがありますが、道路沿いには桜の木も多く、春は桜もきれいです。
約3.2kmで能古島アイランドパーク(入場料1,000円)へ到着します。
向い側の牧の神公園は桜の名所で展望台もあります(標高は約120m)。弁当を広げている人達もいました。
ここから北へ約450m行くと也良(やら)崎万葉歌碑が建っていますが、也良崎は万葉の頃に防人の配置が確認されている、全国でただ1ヶ所の場所だそうです。防人の任期は約3年で、残してきた家族を想う歌も数多く残されているそうです。
ちょっと(約450m)南下すると道端に石像があり、そこから分岐する細い山道(未舗装)に入ると約100mで壇一雄の歌碑があり、正面には志摩半島が広がっています。更に山道を進むと展望台ですが、自転車を押して行くには登りが急なので諦めて分岐点へと戻りました。
ここから先は樹間の小道(幅が2m程度の舗装道路)を木漏れ日をあびながらのんびりと下っていきます。ところどころに案内板が建てられていますが、人影も少なく、聞こえるのは風の音と木々の触れ合う音だけ。ときおり潮騒が聞えてきます。
下りきって海岸線を少し西へ走ると蒙古塚があります。元寇の「文永の役」、「弘安の役」で亡くなった蒙古兵の塚です。
港の近くには壇一雄旧宅や能古博物館等もあります。また、漁師さんたちが綻びた網の修理をする、懐かしい風景がありました。福岡市街からわずか3〜4分のところに、このような風景、生活が残っているのですね!。
能古港について今回のポタリングを終了、走行距離は約13kmでした。ここは折畳み自転車での、のんびりとしたポタリングにふさわしいコースでした。
能古渡船の能古港発の出発時間(2000年4月現在)
5:00(日祝日運休)、6:15、6:45、7:15、7:45、8:15、9:00、10:30、12:00、13:00、14:30、15:30、16:00、17:15、18:00、18:30、19:15、20:00、21:15、21:45の日に20便。