八重山諸島ツーリング2008

Touring Date:2008/12/9〜17

はじめに1日目2日目(与那国島)3日目4日目(石垣島)5日目(小浜島)6日目(黒島)7日目(波照間島)8日目(鳩間島)9日目

はじめに

八重山諸島ツーリングから帰ってきました。石垣島をベースにして、フェリーや高速船で各島々へ渡り、愛車やレンタサイクルで島を一周し灯台の写真を撮ってきました。大きな島(石垣島や与那国島)は愛車で走りましたが、石垣島を一周している時に、自転車にトラブルが発生し、ちょっとドタバタしました。

主な目的(地)としては、
・日本最西端の島・与那国島を初めとする八重山諸島(石垣島、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、鳩間島、由布島、波照間島、 与那国島)のうち灯台がある島を走ること。石垣島と与那国島は自分の自転車で走るが、それ以外の島々はレンタサイクルも可(輪行できれば輪行する)。
・日本最西端の島・与那国島の最西端の岬・西崎(いりさき)に建つ灯台をはじめ、八重山諸島の灯台をできるだけ多く撮影する。

八重山諸島のほとんどの島々は、船便で石垣島と結ばれているため、石垣港の近くにベース(ハブ、宿)を構え、フェリーや高速船で各島々へ渡ります。到着した港の近くでレンタサイクルを借りて島を一周し、灯台を撮影しました。結果的には計画していた島々へ、すべて渡ることができましたが、海上強風警報や風注意報がでると、船が欠航してしまうため、その日にならないと島へ渡ることができるかどうか分からず、悩ましいい日々でした。余裕をもったスケジュールと計画に固執しない柔軟性が大切ですね。また、この時期でも最高気温が20℃以下になることはほとんどなく、自転車旅にとっても快適な気候でした。なお、個人旅行者の島内でのキャンプは禁止されているところがほとんどなので、事前に十分にチェックして出発したほうが良いと思います。

12/9(火) 自宅〜福岡空港−(飛行機で輪行)−那覇空港経由石垣空港〜石垣港近くの宿 福岡空港から那覇空港経由で石垣空港まで飛行機で輪行。自転車を組み立てて石垣空港を出発したのが17時を過ぎていましたが、日が暮れる前に石垣港近くの宿に着きました
12/10(水) 石垣港−(フェリー)−与那国島久部良港〜与那国島一周 フェリー「よなくに」で4時間半かけて与那国島へ渡り、与那国島を一周し、最西端の西崎から日本で最後に沈む夕陽を見ました。その後、久部良港近くの民宿に泊まりました
12/11(木) 与那国島久部良港−(フェリー)−石垣港〜石垣市街ポタリング フェリー「よなくに」で4時間半かけて石垣島へ戻り、石垣港近くの民宿(2,000円/泊・素泊り)にチェックインしました。宿は個室(知らない人との相部屋はちょっとね)でTVとエアコン、扇風機は各部屋についていますが、シャワー、トイレ、洗面所、冷蔵庫は共同です。食糧/飲料は近くのコンビニ等で調達します
12/12(金) 石垣島一周(1日目)、川平湾の民宿泊り 天気の良い日に石垣島を一周(反時計廻り)しようと出発しました。ところが途中でBPの取り付け部が壊れたため急遽石垣市街へ引き返し、レンタカーに乗り換えました。いや〜、30km近く片足ペダルで戻り、大変でした
12/13(土) 石垣島一周(2日目)&小浜島一周 一周ルートを検証しながら石垣市街まで戻り、午後は高速船で小浜島へ渡りました。小浜島ではレンタサイクル(6段ギア付きのママチャリ)を借りて一周し、途中で灯台を撮影しました
12/14(日) 黒島一周 波照間島へ行く予定でしたが、海上強風により波照間島と鳩間島へ行く高速船が欠航したため、黒島へ行くことにしました。黒島では港の近くでレンタサイクル(変速ギア無しのママチャリ)を借りて島を一周し、途中で灯台を撮影しました
12/15(月) 波照間島二周 そしてうろうろ 波照間島航路が運航(鳩間島はこの日も欠航)したので、朝の便で波照間島へ渡ることができました。昼の帰り便が欠航したので石垣島へ帰れないかもしれないと心配しましたが、夕方の便は運航し、石垣島へ引き返すことができました。波照間島ではレンタサイクル(MTB)で島を2周し、いろんな所を走り廻ったので心地よく疲れました。船便は往復ともにはかなり揺れました
12/16(火) 鳩間島駆け足散策 やっと運航はじめた高速船で鳩間島へ渡り、急いで灯台他観光地を撮影し、早々に引き揚げました。帰りの船が欠航しないか、すごく心配でしていたので、帰りの船が見えた時はほっとしました
12/17(水) 石垣市街〜石垣空港−(飛行機で輪行)−那覇空港経由福岡空港〜自宅 壊れたBP部分をどうにか応急修理し(どうにか仮修理できて一安心しました)、石垣港付近をポタリングした後、空港へ行き、輪行して福岡へ帰りました。美味しいお土産(飲み物を含む)もいっぱい買い込みましたよ


2008/12/09(火) 1日目:自宅〜福岡空港−(飛行機で輪行)−那覇空港経由石垣空港〜石垣港近くの宿。走行距離は3.6km。天候は曇りのち晴れ(一時雨)。

今回の旅は、福岡空港から石垣空港までの往復の飛行機代と1泊を組み合わせたパックを利用し、石垣港近くの滞在型の民宿(素泊まりで1泊2,000円)をベース(ハブ)にして八重山諸島の各島へ渡り、自転車で島を走ったり灯台を撮影する計画です。この時期を選択したのは、ある程度気温が下がって走りやすくなること、パック代金が安い時期だったことが理由です。現地でも、この時期が一番観光客が少ないという事を聞き、また台風の季節を過ぎていることから、結果的には大成功だったと思います。

飛行機から眺める景色が大好きな牛ちゃんは、後部の窓際の席を選んだのですが、あいにくと雲が多くて下界を眺めることはできませんでした。わずかに鹿児島県の甑島を眺める事が出来ましたが、この島は九州新幹線が全線開通する2011年に走る予定です。待ってろよ〜!。

石垣島の近くになって、飛行機の下に二重の虹を見ることができました。幸先いいぞ。
飛行機が着陸姿勢に入り、雲の下に出ると、石垣島が見えてきました。初めて見る石垣島はサンゴ礁に囲まれていて、いかにも南の島というイメージです。サンゴ礁に囲まれた島は意外と平べったく中央北部に山々が見えます。島の南部は比較的に平地が多いようですが、あそこを間もなく走ることになるので、見る目も真剣です。ちょっと遅れて17時前に着陸、天候は曇りで、晴れ間も見えています。17時になっても気温は22℃あるそうです。やっぱり南国だ〜。
機内からでると小雨が降っています。え〜、何で〜!!。とりあえず自転車を受け取って組み立てを開始。組み立てを終えて最終チェックしている時、ハンドルの右側が内側に大きく曲がっているのを発見。えっ、うそっ、と思い丁寧にチェックすると、曲がっているのは右側のレバー(エルゴパワー)だけみたいで、ハンドルバッグを外してレバー(エルゴパワー)を元に戻し、どうやら走れるようになりました。
17時半に石垣空港を出発、その頃には雨も上がっていました。石垣市街まで下り気味で快調に走ることができました。約10分で石垣港近くのホテル(パックに含まれている宿)にチェックイン。ここまで3.6km。部屋は1ルームマンションみたいで、TVや冷蔵庫はもちろん、洗濯機や電子レンジまで設置されていて、ここも滞在型のホテルのようです。また、丸型の壁掛け時計まで付いているのは珍しいですね。近くのコンビニで飲食料を買い込んで部屋で夕食を摂り、TVで明日の天気予報をチェック。天候は晴れ、気温は25℃、風は強そうですが、それも楽しみです。明日はフェリー「よなくに」で4時間半かけて与那国島へ渡ります。明日の宿はすでに予約済みです。


2008/12/10(水) 2日目:石垣港−(フェリー・よなくに)−与那国島久部良港〜与那国島一周。走行距離は35.3km。天候は晴れ時々曇り、最高気温は24.7℃  与那国島一周走行ルート

石垣島と与那国島を週に2回往復するフェリー・よなくにです。シャープな船首のきりりとした凛々しいフェリーでした。石垣港の東岸に接岸していましたが、波照間島行きのフェリーとこの船だけが、東岸に接岸しているようです。

石垣港と与那国島北西部の久部良港を4時間半で結んでいますが、生活物資の輸送が主で、車や乗客は数えられるくらいでした。飛行機に乗れば30分しかかからないので、時間にゆとりのある人、できるだけ安く旅したい人、そしてフェリーでないと旅がしづらい人(自転車を持ち込む牛ちゃんもこのパターンかな。安く旅したい人でもありますが・・・)が利用するようです。事前にインターネットで調べたところでは、非常に評判が良くなかったので、気に入らなかったら復路は飛行機で輪行することも考えていましたが、評判ほど悪いところもなかったので、復路もこの船を利用しました。でも、何と言ってもフェリーの良さは、のんびりとした旅の気分ですよね。天気も良くて波も比較的に穏やかだったので、ず〜っとデッキから海や島々を眺めていました(最初から最後までデッキに出ていたのは牛ちゃんだけでしたが・・・)。船員さんも丁寧ではないけれど親切で、感じは良かったですよ。
石垣港の西岸にある離島ターミナルです。八重山諸島との海の玄関口として、各離島航路の船会社事務所/乗船券売場、待合いロビーや、旅行代理店、お土産屋さん等が並んでいます。浮き桟橋の乗り場が八つあって、石垣港と離島を繋ぐ高速船がひんぱんに出入りしていました。

フェリーの乗船券(自転車込みで4,610円)を購入し、無愛想だが人の良さそうな船員さんに自転車を預けてフェリーに乗り込みました。船内は自動販売機の修理も終わり、掃除も済んでいて、意外ときれいでした。でも乗客は少ない(10人もいない)ようです。
フェリー・よなくには定刻の10時に出港し、港内をゆっくりと進んで行きます。港を出ると少しずつ揺れが大きくなって行きますが、サンゴ礁に囲まれた浅瀬はエメラルドグリーンに輝いて見えます。波にうねりが加わり、横揺れも出始めました。これから外海に出るとどれくらいの揺れになるのか、ちょっと心配です。

西表島と鳩間島の間を通過するときは波も穏やかになり、揺れも少なくなりました。ここまで出港して約2時間です。先ほどまで後部デッキで話し込んでいた人達も旅客室(寝台)に入って寝たようです。西表島が小さくなり、やがて見えなくなりました。
西表島が見えなくなると、与那国島の島影が少しずつ大きくなってきますが、最初に見え始めた東崎(いりざき)が次第にはっきりと見てきました。島の中央には高い山があるようですが、フェリーが通過する北側は比較的に平坦なようです。地形と地図を見合わせながら、具体的なイメージを膨らませて行きます。北側の中央部に位置する平坦な場所は与那国空港のようです。

与那国島の北西部に位置する北牧場の絶壁です。強い波に洗われて、今も少しずつ崩れているようですが、崖の上には馬の姿も見えました。久部良港口に位置する西埼灯台と防波堤灯台の影(逆光)が、次第に大きくなってきて、旅人の気持ちをせかせるようです。
定刻よりちょっと遅れて久部良港に到着しました。自転車を受け取り、簡単にチェックして出発です。今日は与那国島を時計回りに一周し、久部良まで戻ってきて泊まります。いつものように出発してすぐに道を間違えて「久部良バリ」の方に進んでしまいましたが、方向感は良いので、久部良小学校の裏で県道216号線に出ることができました。

県道216号線(与那国島線)です。意外と広くて驚きました。次に驚いたのは電柱です。電柱が2本組み合わせて立てられているのは、強い風に対抗するためでしょうか?。道路の北側(左側)には牧草地が、南側(右側)にはさとうきび畑が続いてます。与那国空港に寄って写真撮影しましたが、空港の近くにレンタカー/レンタサイクルが多いようです。

島には、泡盛の蒸留所やさとうきびから黒糖をつくる製糖工場もありました。道路は古いけれど広く、交通量も少ないので走りやすいです。
祖納(そない)の集落に入り、また道を見失いました。道路には案内板は全然ありません。海岸線近くを走っていると墓(浦野墓地群)の中にでてしまいました。お参りに来たわけでもないので、また集落にもどり与那国中学校の前で、大きな道にでました。でも、浦野墓地群の中をそのまま抜けていたら、この道に合流したようで、結局遠回りしたようです。

東崎までの道路脇には、この後もお墓(亀甲墓)が何基もでてきました。そしてそのいずれも敷地が広く、こちらの墓が一戸建てだとすれば、内地のお墓は団地サイズみたいです。

祖納(そない)の集落を抜けると、交通量はぐっと減り、見かけるのは放牧された牛だけになりました。東崎の手前にちょっとした上り坂がありました。
与那国島のの最東端に位置する東崎(あがりさき)です。沖縄電力の風力発電所2基と与那国馬の放牧場、そして東埼灯台が見えます。東崎から見渡しても何の島影も見えません、まるで絶海の孤島のようです。

ここで注意事項です。東崎の与那国馬の放牧場の近くの道路には「テキサスゲート」という数条の溝付き鉄板?が設置されています。自動車だと「テキサスゲート」に乗ってもびっくりする程度で済むかもしれませんが、自転車だと転倒しかねないので、十分路面に注意してくださいね。

東崎の先端には小柄な与那国馬が放牧されていて、灯台の周辺も馬の糞だらけです。晴れている日は馬の糞も気にならないでしょうが、雨の日はどうでしょうか?。灯台の手前には展望台やトイレも整備されていて、観光バスも停まるようです。出発しようとしていると観光のマイクロバスが着き、数名の観光客が降りてきました。
与那国島の北側の道路(県道216号線+東崎までの道路)は比較的に平坦で、祖納から東崎のあいだに、ちょっとした上り坂があるだけでしたが、東崎から比川までの南側を通る道路は、大きなアップダウンの連続です。 とは言うものの、一周しても30km程度なのでギアつきの自転車(ママチャリを除く)であれば、走行に全然問題はないと思います。

アップダウンはあるものの気持ちよく走っていたら、立神石の先/宇良部岳の南側で道路工事による道路通行止めになりました。仕方がないので内陸側に曲がり、宇良部岳の東側やアヤミハビル館の横を抜け、インビ岳の北側へ大きく迂回しました。道路脇に立てられた農道の看板を参考にしながら、やっと県道216号線に出て、まもなく比川の集落にたどり着きました。この間、車に遇うことも無く(1回くらい遇ったかな?)、さとうきび畑の中をずっと走り続けるだけでした。

比川の集落で見たかったのは、Dr.コトー診療所のオープンセットです。与那国島のパンフレットで見つけ、是非とも見たいと思っていました。診療所やその前の砂浜を撮影していると、東崎で遇った観光バスが停まり、おばさま方がどやどやと降りてこられたので、慌てて退散しました。

この後、西崎まで行って夕陽に輝く西埼灯台を撮る予定なので、ちょっと急がないといけません。道路通行止めによる迂回で時間を食ってしまいました。

夕陽に輝く西埼灯台です、どうにか日没前に到着することができました。よかった、よかった!(後で調べたところでは、この日の西崎(東経122度56分4秒)の日没時間は18時01分、まだまだ余裕があったようです。ちなみに、同日の北海道・納沙布岬(東経145度48分60秒)の日没時間は15時41分、2時間20分もの時間差がありました)。

坂を上りきって西埼灯台に着くと、近くの東屋にフェリー・よなくにで遇った若者がいて、にこにこと挨拶してくれました。フェリーの中でも大きなリュックを背負っていましたが、今日はここで野宿するのだそうです。

西埼灯台や「日本西端之地」石碑を撮影した後、しばらく若者と雑談し西崎を後にすると、下の駐車場に入ってきたのは札幌ナンバーのワンボックス車、「札幌からですか?」と訊ねると、にっこりして大きく頷いてくれました。やっぱり居るんですね〜、南の果てまで来る、北海道人が・・。
西崎から見た久部良港周辺の風景です。

この日は、フェリーが着いた岸壁のすぐ上の民宿(ダイビングショップを併設)に泊まりましたが、牛ちゃん以外は全員ダイビングに来たお客さんばかりでした。食事の時(全員同じテーブルに着いて食事します)に、いろいろな話をしましたが、話がなかなか噛み合わずに続かなかった・・・。

そうして静かな夜は更けていきました。本日の走行距離は35.3km、計算上では一周30km弱なのですが、道路工事により迂回したため、ちょっと距離が長くなってしまいました。明日の天気予報は晴れ、与那国の最高気温は24℃です。
【与那国島の印象】
一周30km弱で、北側の道路はほぼ平坦(東崎の手前に急坂あり)です。祖納地区は案内板もなくて道に迷いやすいですが、海岸沿いに走り墓地群の中を抜ければ、東崎へ続く道に出ることができます。道路はきれいとは言い難いですが、広くて交通量も少ないので、走りやすい印象です。祖納地区を過ぎると、ほとんど車はいなくなり、たまに観光の車と会う程度です。急坂を上りきって着いた東崎は牛や馬の糞だらけでしたが、牛や馬が放牧場から出ないように道路を横切って細い数条の溝が切られている(いわゆるテキサスゲート)ので、特に自転車は要注意です。
島の南側はアップダウンの連続で、切り替えギアなしの自転車では、まず上りきることは難しいと思います(レンタサイクルでもMTBであれば一周30km程度なので、問題なく走り切れるでしょう。一般の観光客にはレンタバイクがお勧めだそうです)。南側も交通量は少なく快適です。今回、道路工事のために迂回するようになったのはご愛嬌ですが、与那国島はハブもいないので、田舎道も安心して走ることができます。また、島のほとんどの山はアクセス道路があるので、時間が許せば頂上まで上り、周囲の景色を楽しむのも楽しいでしょうね。台湾が見えるかもしれませんよ。
走るときの服装ですが、12月でも最高気温が20℃を越える日々が続く(時々、25℃を越える夏日もあり)ので、昼間は短レーパンとTシャツで十分です。年末年始を外した12月上中旬、1月中下旬が最もお客さんが少ない時期だそうなので、自転車にとってはベストシーズンだと思います。

2008/12/11(木) 3日目:与那国島・久部良港−(フェリー・よなくに)−石垣港〜石垣市街。走行距離は18.6km。天候は晴れ。

与那国島の久部良港に着岸しているフェリー・よなくにです。フェリーが着岸している位置は久部良集落の西端で、写真を撮っている位置(港の東岸)付近が、集落の中心のようです。今日は、朝の10時に出港するフェリー・よなくにで石垣島まで引き返します。天候は晴れ、昨夜は夜中にスコールのような雨が降りましたが、今日はすっきりと晴れた朝になりました。

7時45分から朝食(日本最西端のこの島は日の出が遅いし、ほとんどの客がダイビングに来ているので、時間が遅いのでしょう)を摂り、フェリー・よなくにの乗船券を購入(チケット売場は岸壁に設置されたコンテナ)した後で西埼灯台へ行き、再度朝陽のなかの灯台や石碑を撮影しました。東京の町田から来られたご夫婦と雑談した後、集落に戻って昼食用のカツサンドや手焼きの塩せんべい等を買い込んで乗船しました。スキューバダイビングに向かう船が何艘も出港していきます。出航を待つ間にも気温が上がってきて、暑くなったので、ウィンドブレーカを脱いでTシャツ姿になりました。

10時、フェリー・よなくには定刻に出港しました。今回も乗客は10名以下のようです。
フェリー・よなくにから写した西崎と西埼灯台です。久部良港を出た後も、乗客のほとんどは上部甲板に出て、過ぎていく与那国島をいろいろな思いで見つめているようです。牛ちゃんも、昨日走った道路/風景を思い出しながら島を眺めていました。あそこが与那国空港で、あそこが祖納集落か、西崎の灯台は結構遠くからでも見えるんだな〜・・とか。すると東崎の沖で突然、フェリーのエンジンが停止し、しばらくは惰性で進んでいた船も止まってしまいました。今日の海は12月には珍しく、湖みたいに静かなのですが、船が停止すると前後左右に揺れてしまいます。船内放送もないので大したことはないのだろう、何かあってもこの天気/海だったら問題はないだろうと考えていましたが、10分くらいでエンジンが動き始め、航行を再開しました。何だったんだろう・・・。
東崎が遠くなると甲板に出ていた人たちも旅客室に引き込んで、甲板は今日も牛ちゃん一人になりました。なんとなく海を見ていると、今日も船の周りをかもめ?(多分、オオセグロカモメ)が飛んでいます。往路もカモメが居るなって思っていたんですが、船上の誰も餌(例えば、えびせん等)を与えているような感じでもないし、何んのために居るんだろうと思っていました。しばらくカモメの行動を見ていて理解できましたが、カモメは飛び魚(のような魚)がフェリーに驚いて動き出す/飛び出すのを待っていて、それを狩ろうとしていたんです。フェリーに驚いて波間に飛び立つ飛び魚に、カモメが上空から突っ込んでいきます。捕らえた時はしばし波間で獲物を味わっているようですが、1発で仕留められない時は、しぶとく追い掛け回しています。命がけの戦いがず〜っと続いていたんですね。

フェリーの船上で、一人のおじさんと知り合いました。与那国島の久部良で民宿を経営されていて、いまでもマグロ(与那国島ではカジキマグロのことです)の漁をされているようです。話し好きな(退屈していた70歳の)おじさんは、いろんな話を聞かせてくれました。こんなに波が静かな海は12月には珍しいこと(本当に湖のようでした)、沖縄の終戦の頃のこと、与那国島に初めて電話をつけたこと、台湾との航空便の開設のこと、カジキマグロ漁のこと(もと漁業組合長だったそうですが、550kgのカジキマグロが8万円にしかならなかったこととか)、Dr.コトー診療所の撮影風景のこと、先ほどのエンジン停止の理由等、とうとう話し(一方的に聞くだけでしたが・・)は石垣港まで続きました。話は限りがありませんが、良い楽しい時間を過ごすことができました、これも船旅の良さですよね。・・・・そして石垣港に着きました、ありがとうね、おじさん。

左の写真は冨崎近くの唐人墓です。琉球観音埼灯台の近くにあるので寄ってみましたが、結構観光客がいっぱいでした。

石垣市街の民宿に帰り、明日の天気予報をチェックして、天気が続く明日から石垣島を一周することに決め、中間点の川平(かびら)の民宿を予約しました。いよいよ明日から本格的なツーリングです。明日に向けて今日はいっぱい飲んで寝るぞ〜。


2008/12/12(金) 4日目:石垣島一周(1日目)。走行距離は53.4km。天候は晴れ。最高気温は26.2℃

今回泊まった石垣市街の民宿で、1泊素泊まり(個室)で2,000円です。部屋にはTV、エアコン、扇風機、電気ポットが設置されていて、トイレ、シャワー(バスタブはありません)、洗面所、洗濯機(無料)は共同です。石垣港の離島ターミナルまで歩いて約10分で、コンビニや公設市場、そして郵便局も近くて結構便利でした。近くには、このような滞在型の民宿やホテルがいっぱいあり、予算や好みに合わせて自由に選択できますよ。

7時に起床してツーリングの準備を開始しました。普段はもっと早く起きるのですが、日の出が遅い八重山諸島では、これが標準的な起床時間のようです。簡単に食事を摂り、いつもより軽めの荷物で出発です。天気は曇りですが、まもなく晴れてくるでしょう。

石垣島一周の計画は、反時計周り国道390号線を伊原間まで走り、井原間と国道石垣島最北端の平久保崎を往復します。平久保崎から戻ってきて井原間に着いたら、こんどは井原間から川平まで県道79号線(石垣港井原間線)と県道279号線(川平高屋線)を走りま、川平の民宿に泊まる予定です。2日目は御神崎に寄って灯台を撮影し、海岸沿いに石垣市街まで戻る予定です。て

【ここで石垣島一周の説明】
・石垣市街から伊原間までの国道390号線(約30km)は、ゆるやかな坂はあるもののほぼ平坦です。白保を過ぎると交通量がぐ〜んと減って走りやすくなります。途中で新石垣空港の建設工事をしているので、路面が泥で汚れています。晴れていれば埃っぽく、雨の日は泥はねで最悪ですね。途中の玉取崎展望台からの眺めは絶景なので、急坂を上る甲斐はあると思います。
・伊原間から平久保崎までの県道206号線(平野伊原間線、片道約15km)は、道路整備が終わったばかりようようで、すごく道路/路面ともにきれいでした。アップダウンは増えますが、走りやすい区間だと思います。
・伊原間から川平までの県道79号線(石垣港井原間線)と県道279号線(川平高屋線)の約25kmは、アップダウンも多いし路面も悪い。眺めもそれほど良いわけでもないので、ただ淡々と走るだけになります。川平湾や岬の先端の川平石崎の眺めは抜群です(一説によると石垣島では川平湾の眺めが一番だそうです)。
・川平から御神崎までの県道79号線(石垣港井原間線)プラスαはアップダウンの連続です。頑張って走ってください。
・名蔵湾岸にでれば、平坦な道が続くので、のんびりと海岸線の眺望を楽しむことができます。
石垣市街から白保までは交通量が多い割には道路が狭く走りにくいですが、その後は交通量が減るので走りやすくなります。比較的に平坦な道路が続きますが、歩道が広い割には路側帯は狭くて、ちょっと残念です。

石垣島は風の強い島のようです。一般道路の街路樹の枝が、一方になびいています。穏やかなこの天気のなかでは嘘のようです。白保を過ぎると道路の両側にはさとうきび畑が広がり、時折右手に海が見えます。道路が埃っぽかったのは、新石垣空港建設のためのようで、工事の状況は見学台?からながめる事ができるようです。特に、新石垣空港建設現場を過ぎると、交通量は激減し、走っている車は「わ」ナンバー(いわゆるレンタカー)か地元の軽トラックかという感じでした。

快調に距離を稼いで行きます。ゆるやかなアップダウンはありますが、交通量も少ないので、鼻歌まじりで走り続けました。道路の両側にはさとうきび畑が続き、時にはパイナップルの畑や牛の放牧場が現れます。

左の写真は「伊野田」の星野から桃里へかけての下りですが、正面に見える出っ張りが「玉取崎」です。この後も、比較的に平坦な道が続き、鼻歌まじりに走っていました。

玉取崎展望台の入口で(玉取崎展望台はここから左へ入っていきます)、ここまで28.2kmです。この直前の上りで、左側のBP(ビンディングペダル)の踏み込み具合/回転がおかしくなったことに気付いていたのですが、簡単にチェックしただけでは不具合箇所がわからず、玉取崎展望台に着いた時にゆっくりチェックしようと考えていました(この時点できちんとチェックして不具合箇所を確認していれば、ダメージは少なかったはずですが、きちんと確認もせずに不具合部分はシューズとBPの噛み合わせだろうと考えていました。結果的には、この判断が傷を深くしてしまいましたが・・・)。

玉取崎展望台の入口で自転車を停め、BPの不具合をチェックして愕然としました。まさか、こんなことになっていようとは・・・。BPは基本的な構造的に、踏み込む方向に締まるようになっているので、走行中に緩むことはないはずです。それなのにBPの締め付けが緩み、ペダリング時の踏み込みでクランクのねじ山がつぶれていました・・・・。
今回の旅の計画や、予約してる宿のこと、いろいろなことが頭をよぎりました。仮り締めして先へ進むか、仮り締めで最後まで持つだろうか、先へ進んで更に悪化した時どうなるか、宿はキャンセルできるか、石垣島で修理ができるか、引き返すとすればどんな方法があるか、etc・・・。
壊れてしまったBPの結合部です。

石垣島一周を諦めきれないので、とりあえず応急修理(BPを締め直す)して走れるところまで走ろうと出発しましたが、すぐに結合部が緩んできたので、これ以上進むのは危ないと諦め、石垣市街まで引き返しレタカーに乗り替えて一周することにしました(自転車乗りには苦渋の決断です)。

引き返すといっても簡単にはいきません。石垣市街からここまで、すでに28km以上走って来ました。この距離のほとんどを片足だけのペダルで引き返せるだろうか・・・。
でも、こういう時にペダルとシューズがくっついたBPの強み(引き脚ができる)が発揮されます。とは言うもののそれは平坦な区間だけで、ちょっとした坂になると押すしかありません。平坦な区間は片足ペダルで、そして上れない坂は押しです。すれ違いながら、牛ちゃんの片足ペダルを不思議そうにながめている人もいました。
石垣空港近くのレンタカー屋さんについて、どうにか一安心、まだ12時前です。普段のツーリングでは自動車運転免許証を携行することは無いのですが、今回のような拠点(ハブ)を中心にして、いろいろな場所を訪ねるためには、天候次第で自動車もあるかなっと思ったのが幸いでした。自転車をレンタカー屋さんに預けて出発しました。料金もちょっとまけてくれました(レンタカー屋さんでまけてもらったのは、これが初めてです)。

先ほどは自転車で走った/戻った道を自動車で走るのは、楽だけど悲しい、辛い、・・・、不思議な気持ちです。でも、気持ちを切り替えて自動車の運転に集中しないと、トラブルを引きずって事故でも起こしたら大変です。玉取崎展望台でサンゴ礁の広がる海を眺め、伊原間から県道206号線(平野伊原間線)に入りました。この区間はアップダウンはあるものの、道路整備が終わったばかりのようで舗装も良く、快調に(自動車で)走ることができます。後ろについてくる自動車も「わ」ナンバーのようです。でも、いつも借りているレンタカーと車種が違うので、カーナビの使い方が良く分かりません。 でも、どうにか道を間違えずに石垣島最北端の平久保崎に着くことができました(一本道なので間違うことはありませんが・・・)。平久保崎には駐車場の横にトイレと自動販売機があります。また、駐車場のちょっと手前に、与那国島で見かけた「テキサスゲート」があるので要注意です。
平久保崎では平野地区のさとうきび畑の中(の農道)を走り回って、いろんな角度から平久保崎を撮ってきましたが、石垣島には「ハブ」がいるので、自動車から降りる時も、恐る、恐るです。

この後は、道路状況を確認しながら、淡々と走って川平の民宿「お宿 かびら」へ到着しました。宿は3階建てで1階が食堂兼リビング、2階と3階が宿泊する部屋で、なかなかきれいな部屋でした(トイレは共同だけど、ウォシュレット付き)。食事は1階の食堂で、おちびちゃん2人がいる石垣ファミリーと一緒です。すごくatHomeの雰囲気(親戚の家に行ったみたい)で、リラックスして過ごすことができました。料金は1泊2食付で6,000円です。料理を作るのは奥さん、長野出身で川平の海にあこがれて、ここに移住したそうです。石垣島のなかで川平の海が一番!、こういうところで民宿をするのが夢だったそうです。その夢をかなえた今、いろいろな人に、その夢を分けてあげたい・・・、それが奥さんの新たな夢です。奥さんの夢を聞きながら飲む泡盛は美味しかったよ。

静かな夜が、過ぎて行きます。でも、まだちょっと自転車の故障を引きずっていて、時折溜息をついています。明日の天気は雨のち曇り。気温は24℃です。


2008/12/13(土) 5日目:石垣島一周(2日目)&小浜島。天候は雨のち晴れ、最高気温は25.1℃。小浜島でのレンタサイクルの走行距離は20km弱?

夜中に何回も目が覚めたが静かだ。今日の天気予報は曇り一時雨、最高気温は25℃です。布団の中でぐずぐずしていたら8時になり、慌てて朝食に降りる。本土の宿では、朝食の時間は早ければ7時、遅くても7時半ですが、日の出が遅い八重山諸島では、これくらいの時間が標準です。旦那はボート免許の取得のためにバイクで出発。食事の途中から西の空が暗くなり、かなり強い雨が降り始めました。

9時過ぎに出発しましたが、道路には大きな水溜りができていますが、空は少しずつ明るくなり、晴れ間も見えるようになってきました。名蔵湾岸から石垣港まで、ほぼ平坦な道路が続きます。10時過ぎにレンタカー屋さんに着いて車を返し、マイクロバスで自転車と一緒に民宿まで送ってもらいました。レンタカーで石垣島一周した結果、時間に余裕ができたので、この後は小浜島へ渡ろうと思います。
離島ターミナルに接岸中の石垣島ドリーム観光の高速船です。離島ターミナルに到着すると、すぐに出港する高速船があったので、急いでチケットを購入して飛び乗ったのが、この船です。高速船は竹富島の北側を走り、約25分で小浜島に入港しましたが、サンゴ礁の海は穏やかで、底まで透けて見えそうに浅い場所もあります。こんなに速いスピードで大丈夫だろうか?と思ってしまいます。

小浜島に着き、すぐ近くのレンタサイクルショップで自転車を借りました。料金は変速ギアなしのママチャリが250円/時間、変速ギア(6段)付が300円/時間、変速ギア付のMTBはもっと高そうだったので、300円/時間を2時間借りることにしました。2時間目一杯走って灯台も撮影し、残りの時間はのんびりと港の近くをぶらぶらして、適当な時間に石垣島へ戻るつもりです。

小浜島は中央の小高い場所(標高は約40m)に民家が集まっています(小浜集落)。多分、地震後の津波や台風の高波から(多分、高波から家々を守る意味あいが強いのでしょう)家を守るためなのでしょう。
レンタサイクル屋さんでもらった島の地図(とても参考になる良い地図で、島の観光にはこれがあれば十分です)をフロントバスケットに入れて出発すると、すぐに上り坂が始まります。今回は反時計回りに走ることにしましたが、港からまっすぐ西方に走ると牛の放牧場や牧草地が広がっています(島の北側に牛の放牧場や牧草地が、南側にさとうきび畑が多いようです)。島の北部中央には標高で100m近くの大岳(うふだけ)があり、徒歩で山頂まで登ることができるようです。大岳を左に見ながら直進し、ガードレールコーナーを道なりに左折すると、右側に「ちゅらさん展望台」に続く、じゃり道が現れます。

「ちゅらさん展望台」はパスして道なりに走り続け、小浜集落に入る前から右折すると、左の写真(小浜集落の南西部出口から細崎を眺める)のように、一気の下り坂です。一旦下り上った小浜(標高約30m)が細崎の付け根(入口)ですが、そこから石長田海岸のマングローブ林を見下ろすことができます。

小浜から海岸まで一気に下ると細崎(漁港、海人公園、マンタ展望台あり)です。この途中でスクーターに乗った観光客風の女性達とすれ違いましたが、足弱な人にはレンタサイクルより、レンタスクーターが良いかもしれませんね。
小浜からさとうきび畑の真ん中を東へ向い、空き地に放し飼いされていた山羊と遊んだ後、小浜集落まで坂を上りました。途中で真っ白な「くじゃく」を見かけましたが、写真を撮る前に藪の中に消えてしまいました。何でこんな所(空き地)に白いくじゃくがいるんでしょうかね。

小浜集落にはTVドラマ「ちゅらさん」が撮影された「こはぐら荘」を初めとして、八重山風の民家が立ち並び、自転車やスクーターに乗った観光客が何人(組)もうろうろしていました。

しばらく集落内をぐるぐると走り回って八重山の気分を味わったあと、さとうきび畑の真ん中を走るシュガーロードを下り、製糖工場の手前から左折して小浜集落の学校まで引き返し、ヘリポートの横を通って港へ戻りました。これで出発して約2時間です(距離は20km弱というところでしょうか)。港にに着いても高速船がいないので、出港時間を確認したところ、出港時間を勘違いしていたことがわかり、時間まで港の近くをうろうろすることにしました。
写真は小浜港ターミナルですが、建物は比較的に新しいようです。建物の中では、高速船のチケットやおみやげ物も売っています。高速船の出港時間まで、まだ時間があったので、港の近く(レンタサイクル屋さん)の隣の店で、ソーキそばを食べることにしました。店には数人のお客さん(観光客?)がいましたが、味はいまいち(最初は美味しかったけれど、途中から飽きがきてしまいました。食べる前の期待が大きすぎたかな)だったかな?。

無事に石垣港に戻り、宿の近くの店(コンビニ&酒屋さん)で飲食料を購入しました。今日は、泡盛や氷も買い込んできて、宿で水割りにして飲みましたが、口当たりの良い泡盛ですっかり酔ってしまったさ〜!。

明日の天気予報は曇りで、気温も下がりそう(最高気温が20℃)だが、一番気になるのは海上に強風、波浪注意報がでていること。海上は荒れそうで波の高さも最初3mのち4mの予報だ。


2008/12/14(日) 6日目:黒島一周。天候は曇り時々晴れ(風強し)、最高気温は21.8℃。走行距離は約16km?(レンタサイクル)

天気は曇り。波は荒れそうだが、頑張って波照間島まで行くぞ〜!!。ちょっと寒くなりそうなのでTシャツの上に長袖ポロシャツを着込んで宿を出発しました。

8時10分に離島ターミナルに到着しました。すぐに電光掲示板(案内板)をチェックすると、波照間島と鳩間島の両ルートは欠航していました。やっぱりというか、困ったというか・・・。海上強風注意報が出ていたので、計画通りに波照間島へ行くか、(波の低そうな)他の島へ行くか悩んでいましたが、その必要もありませんでした。今日、高速船が運航しているのは数えるほどで、その中で渡航したい島は「黒島」だけです。早速チケットを購入し、9時過ぎの高速船に乗り込みましたが、港を出ると波が高くて、船底が波にぶつかる度にど〜ん、ど〜んと突き上げられ、横揺れします。ちょっと心配です。こんな時に何時間も乗っていたら、きっと船酔してしまうに違いありません。竹富島の島影に入ると波が少しおさまって、揺れがすくなくなりました。空はどんよりと暗く、竹富島の島影を出ると、また波風が強くなりました。
9時半過ぎに黒島港に着きました。ターミナルの横でレンタサイクルの客引き(ちょっと表現が下品ですが・・)をしていたお姐さん(なんとバミューダパンツにダウンベストという不思議な組み合わせです)に連れられて、数人でショップへ向いました。このような案内(下品に言えば客引き)の方は、ほとんどのターミナルにおられました。変速ギアが必要などうか相談したところ、黒島はひらべった島なので、普通のママチャリを200円/時間で借りましたが、小浜島より安いですね。そのうえ、雨が降った時の用心のために、雨がっぱも無料で貸してもらい、牛ちゃん感激です。こういう細かな心配りって大切/嬉しいでしすよね。ちなみにこのショップ名は「まっちゃんおばーのレンタサイクル」(左上の写真)です。もちろん、島の案内マップも頂きました。

黒島はハート型の島で、島の中心近くに東筋(あがりすじ)という島で一番大きな集落があります。本当にひらべったい島で、そのぶんだけ、このように風の強い日は遮るものがなく、吹きっさらしです。そのためでしょうか、根こそぎ倒れた木や、枝の途中から根が出ている木(多分、出した根で倒れないように支えたり、踏ん張るのでしょうね)等、日頃見ることができない風景もあります。今日の風でもこんなに大変なのに、台風が来たりすれば、どうなるんでしょうか?。
黒島灯台周辺 黒島の南端に建つ黒島灯台です。海岸沿いの岩場に建っていますが、灯台までは舗装道路が続いています。ただし、黒島にはハブ(ハブ、ヒメハブ、サキシマハブ)がいるらしいので、草むらに近づくときはへっぴり腰です。インターネットで調べた時には、島でハブに遭遇することはほとんどいないけど、夜中は道の真ん中を歩くこと、草むらなどには入らないようにしましょうと記されていましたよ。

サンゴ礁が盛り上がった海岸の岩場には黄色い小さな花が咲いていました。何と言う名前の花でしょうか?。小さいけれど必死で強風に耐えています。

サンゴ礁の海岸線は、晴れていれば最高の眺めなんでしょうが、風が強くて曇り気味の今日は、ちょっと寒々としていて、早々に引き上げました。
黒島灯台から北(東筋集落)に伸びる農道で、道路の両側には放牧場と牧草地が続いています。道路と放牧場の境界は、サンゴの岩石を積み上げていますが、この島は本当に牛だらけで、放牧場と牧草地しか無い(野菜畑も見当たりません)ようです。黒牛島と名前を変えたほうが良いんじゃないかな〜と思うほどです。北海道でよく見かける牧草のロールが黒島でも普通に転がっていて、強風も気にならないようにのんびりと草を食べ続ける牛達は、北海道の風景とほとんど変わりません。

左の写真でも分かるように、黒島は本当にひらべったい島で、風を妨げる(防ぐ)障害物は何も無く、正面から強風が吹きつけてくるので、自転車がなかなか前に進みません。

東筋(あがりすじ)集落の南側の外れにある「北江地御嶽」です。この右側に昔ながらの家並みが続いています。すぐ近くには「伝統芸能館」もありますが、案内板もないのでどんな芸能があるのか分かりませんでした。

しばらく集落の中を走り、展望台近くの黒島中学校まで往復し、集落から伊古桟橋経由で港まで走り・・・。とにかく、あちこち走り回りました。いずれにしてもそれほど広くない島なので、あちこち走りまわてもすぐに海岸に出てしまいます。
黒島中学校横の「展望台」で、黒島で一番高い建造物?です。島の中央にあるので、展望台の上からほぼ島全体を見晴らすことができます。

昼過ぎの高速船で石垣へ戻りましたが、復路も波が高くて船底がバンバンと海面にぶつかります。肩が船の壁に当たり痛くなってきました。約30分で離島ターミナルへ到着しましたが、波照間島、鳩間島へいく高速船は欠航したままです。明日は波が収まってほしいな。

この後は、石垣市街を散策し、ここでも「島そば」を食べましたが、今日の店はちょっと味が薄すぎるようで・・・。ちょっと期待が大きすぎるのかな〜?。


2008/12/15(月) 7日目:波照間島。天候は曇りのち晴れ、最高気温は20.5℃。走行距離は約30km?(レンタサイクル)

波照間島は日本領内で日本人が住んでいる最南端の島だそうで、その島に建っている灯台も日本人が住む島では最南端になるそうです。そういう灯台を撮らずに帰るわけにはいかないので、是非とも訪ねたい島のひとつでした。でも、石垣島から高速船でも約1時間、高速船より波浪に強そうなフェリーも通っていますが、毎日というわけにはいきません。早めに船が運航してくれないと、予定していた島に行けなくなります。石垣島ツーリングでは、船の運航に一喜一憂する毎日が続いていますが、果たして今日はどうなるでしょうか、今日も海上強風警報が出ています・・・。

高速船の運航(出港)時間より、かなり早めに離島ターミナルまで出かけました。ターミナルに着いてさっそく電光掲示板で高速船の運航状況をチェックすると、鳩間島、西表上原は欠航していますが、波照間島は運行しています。チケットを買いに行くと、A観光は満席で、次の便(11時)の運行状況は未定のため、H海運の窓口を訪ねました。H海運の窓口では、朝の便は運行するが昼以降の便が運行するかどうかは、まだ決まっていないとのこと。帰りの便が欠航すれば、最悪、島に泊まる覚悟でチケットを購入しました。乗船まえに石垣島名物という「じゅうしいかまぼこ」とお茶を購入しましたが、果たしてどんな味がするのでしょうかね?。

高速船はかなり揺れながらも、9時半無事に波照間港に到着しました。船内に「前のほうの席は波の衝撃を強く受ける」と案内されていたので、船の真ん中付近が揺れは少ないと思っていましたが、高速船では波の衝撃が少ない後方の席がお勧めのようですね。次に乗るときにはそうします。

レンタサイクルは全車変速ギア付きというSUN輪車さん(島の中央の集落)で、とりあえず昼頃までMTBを借りて(250円/時間、タイヤはぶっといが手入れが悪く、ペダリングの度に音がします。うちの嫁が乗っているママチャリより手入れが悪いようですが、ま〜、こんなもんか)出発。まずは島の中央部に建つ波照間灯台を目指しました。波照間島は小浜島や黒島よりはるかに大きいので、ちょっと感じが違います。波照間灯台の建つ島の中央は、かなり強い風が吹き抜けていました。さとうきびの株が風になびいていて、まるで波のようです。

波照間灯台の写真撮影のあと、そのまま直進し波照間空港を左に見て高那崎へ出ました。断崖絶壁(というほどの高さは無いですが・・)の海岸に次々と打ち寄せる白波、よりも嬉しかったのは高那崎から「日本最南端の碑」まで続くサンゴ礁のラフロードでした。
MTBのぶっといタイヤは、舗装道路では重いだけの代物ですが、門の鋭い石がごろごろしているラフロードでは、心をときめかす遊び道具に大変身です。高那崎から「星空観測タワー」を経て「日本最南端の碑」まで続くラフロードは、まさにMTBのためにあるような道です。ラフロードでのMTBの操り心地をたっぷりと楽しみ、吹き抜ける風を胸いっぱいに吸い込んで、抜けるような青い空(でもないか)の下、気分は最高です。

道路の奥の右側に見える天文台みたいな白い建物が「星空観測タワー」です。道路には小石とさんご礁の岩が壊れてできた白砂が続きます。

波照間島は周囲が14.8kmの島ですが、内周と外周の2通りの周回ルートがあります。ルートは一部重複しますが、この2ルートを走り、そして島中央の集落をぐるぐると巡れば、ほぼ島の見所、雰囲気はわかるようです。
「日本最南端の碑」です。奥には「星空観測タワー」が見えます。この石碑は1972年(昭和47年)の本土復帰前に訪れた学生が作ったそうだが、この石碑とは別に竹富町が建てた「日本最南端平和の碑」もありました(学生が作った石碑の方が有名なようですが・・)。

この後、時計回りにできるだけ島の外周を走ってみました。最初は広い歩道が作られたきれいな舗装道路が続きます。ペムチ浜を見下ろすペムチ展望台、底名溜池展望台、途中の空き地には山羊が繋がれていて、人が来ると嬉しそうに声を上げます。道路の両側にはさとうきび畑が続き、すれ違う車もほとんどいません。 時折、大きな溜池を見かけます。小浜島や黒島では、溜池はほとんど見かけませんでしたが、さとうきび栽培が盛んな波照間島では農業潅水用の溜池が必要なようで、まだまだ作成途中の溜池もありました。

途中でSUN輪車さんから連絡がきました。石垣島と波照間島を繋ぐ昼の高速船は欠航になったそうです。やっぱり・・。夕方の便は情報が入り次第、連絡してくれるそうですが、最悪泊まることになりかもしれません。時間がたっぷりとできました。
製糖工場のすぐ近くに位置する北(にし)浜です。「北浜」なのに何で「にし浜」なんだ、というような突っ込みは止めてくださいね・・。白い砂浜とエメラルドブルーの海、さんご礁に砕ける白波、写真では写しきれないくらいのきれいな海岸でした。レンタサイクルを借りた観光客は三々五々、観光地に散っていって、あまり顔をあわせることはないのですが、この海岸にはなんと4組も集まっていました。この美しい海は見飽きることがなく、時間が過ぎていくのでしょうか。

さとうきびを収穫する風景を見かけました。多分、いくつもの農家が力を合わせて作業を進めているのでしょう、ひとつの畑に10数人が働いています。波照間空港で外周を終えて、次は内周を走ります。内周はず〜っときれいな舗装道路が続きます。時々、山羊の群れが放牧地に放し飼いにされていましたが、群れの中には雄の山羊も放たれているようで、自分の役目を果たそうと必死で雌のあとを追いかけている頑張りやさんもいました。

赤土のさとうきび畑が続きます。
外周と内周を終えても、まだまだ時間があるので、島の中央集落をポタリング(自転車で散策)することにしました。島の中央には、昔ながらの民家が続きます。縦路を走り横路を走り、学校や郵便局、雑貨屋さんの前を走りましたが、なかなか時間は過ぎていきません。

左の写真は、集落の真ん中にある「波照間醸造所」です。ここで作られている泡盛の「泡波」は大量生産はしない、直接販売はしないという方針のもと、幻の泡盛になっていて、まず入手することは困難だそうです。

15時前、走ることにもさすがに飽きて(疲れて)SUN輪車さんへ戻りました。店には誰も居なかったので、しばらく犬と遊びながら今日のメモを取っていると、やっと連絡がきました。夕方の便は運行するそうです、一安心です。しばらく犬と遊んだあと、雑貨屋さんで純波照間島産、さとうきび100%の黒砂糖を買い、徒歩で港へ向いました。島の道路や方向は、すでに頭の中に入っていました。

18時過ぎに石垣島の宿に到着。泡盛の水割りを飲みながら、鳩間島へ行く計画を検討しましたが、海上風注意報が出ているものの、今日よりは風が収まりそうで、期待が持てます。


2008/12/16(火) 8日目:鳩間島。天候は曇りのち晴れ、最高気温は21.5℃。すべて徒歩

明日は最終日(福岡へ帰る日)なので、鳩間島へ行くことができるのは今日が最後です。与那国島、小浜島、黒島、波照間島へはすでに行ってきて、訪ねたいと考えていた島は残すところ鳩間島だけです。この2〜3日、天候はほとんど変わっていないのですが、海上の波浪次第で島までの船が運航するか欠航するのか分からない日が続いています。果たして、最終日の今日、鳩間島行きの高速船は運航するのでしょうか?、また帰りの船は大丈夫でしょうか?。最後の最後まで悩ましい日が続きます。

今日も高速船の運航(出港)時間より、かなり早めに離島ターミナルまで出かけました。空は曇っていて、時折雨がぱらつきます。離島ターミナルにつき、急いで鳩間島へ行く高速船の運行をチェックすると、今日は欠航の表示がありません。窓口で運行することを確認し、チケットを購入して一安心です。でも、鳩間島へ行く船の到着が遅れています、やはり波が高いせいでしょうか、少し心配になってきます。船は8分遅れて出港しました。操舵手は、スロットルと舵を細かく調整しながら、波を越えて行きます。

鳩間島に着いたのは、予定より15分遅れてしまい、島に居ることができる時間は更に少なくなりました。雨はぽつりぽつりと降り続いています。鳩間島灯台は島の中央の鳩間中森の奥にあるので、帰りの船便まで時間が限られている(約45分)牛ちゃんは必死で歩き、6〜7分くらいで到着しました。

鳩間中森です。鳩間中森とは鳩間集落の裏手にある標高34mの森で、鳩間島では1番高い場所だそうです。中森の由来は鳩間島に3つの森があり、その真ん中にあたるからだそうで、沖縄では有名な民謡「鳩間節」はここからの素晴らしい眺めを唄った歌だそうです。すぐ横には昔の物見台が復元されていました。

鳩間島灯台の撮影を終えて一安心です。今回計画した灯台はすべて撮影することができました。天気に一喜一憂する旅でしたが、運に恵まれたようです。
島を観光している時間的な余裕はありませんが、TV放映された「瑠璃の島」の舞台となった鳩間小学校には興味がありました。またまた急ぎ足で歩き続け、集落の東端に位置する鳩間小学校をばたばたと撮影し、海岸沿いに港まで引き返しました。

港にターミナルはありましたが、ドアは閉まっています。どこでチケットを買えば良いのでしょうか。あっちうろうろ、こっちうろうろ。しばらく探して諦めました、船に乗った後でもどうかなるでしょう。それよりも船が来るかどうかが心配です。波照間島の時のように昼間の便が欠航するかもしれません。定刻を過ぎても船影が見えません。
約10分遅れて高速船が到着しました。どうにか帰ることができそうです、ほっとしました。

船内で船賃?を払い、西表上原経由で石垣に帰り着きました。


2008/12/17(水) 9日目:石垣市街&飛行機で輪行。天候は曇りのち晴れ。走行距離は22.4km

石垣港の全景です。サザンゲートブリッジから撮影しました。写真の手前がフェリーターミナルで与那国島へいく「フェリーよなくに」と波照間島へいく「フェリーはてるま」が接岸します。その奥が離島ターミナルで各島々へいく高速船が着きます。

写真を撮った後、しばらく港の周りを散策して空港へ向いました。空港では輪行の荷造りをして、カウンターで手荷物として預けた後、ゆっくりお土産を買いました。泡盛(普通の泡盛と古酒。これは友人との泡盛パーティで飲む予定です)、八重山諸島の塩2種類、石垣島の塩を使った塩ちんすこう、紅芋タルト、波照間島産の黒砂糖、etc、かなりの荷物になりましたが、今回の旅は比較的に観光気分だったので、お土産も増えてしまいました。

今回の旅の相棒は700cツーリングの「走三郎」です。石垣島一周の途中で左のクランクとBPの捻じ込み部分が壊れて一時は頭を抱えましたが、最終日はどうにか仮修理ができて、空港まで走れるようになりラッキーでした。家に帰り着いたら入念にチェックして、消耗品部分は取り替えようと考えています。まだまだ頑張ってもらわないといけないからね。

この時期でも20℃以上の日々が続いたので、Tシャツ+α程度の軽装で過ごすことができました。八重山諸島は年末年始を挟んだこの時期がお客さんも少なくて、ねらい目だそうですよ。


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