やまなみハイウェイ
Touring Date:1995/5/27

はじめにルートマップやまなみハイウェイ牧の戸峠を下る大津から熊本へ

□ルート途中の標高、累積距離は以下の通りです

・湯布院:標高450m
・国道210号線との合流地点:標高580m、3.5km
・水分峠:標高707m、7.5km
・山下湖:標高820m、14.5km
・旭:標高970m、26.5km
・長者原:標高1,000m、32.5km
・牧の戸:標高1,340m、37.5km
・瀬の本:標高960m、41.5km
・八本松:標高800m
・牧場入口:標高800m
・古城:標高510m
・一の宮町役場:標高507m
・JR宮地駅前:標高510m、65km
・くま牧場:標高530m、72km
・阿蘇大橋:標高400m、84km
・大津:標高110m、96km
・浄行寺:113km
・JR熊本駅:標高11m、117km


はじめに

別府と阿蘇を結ぶ九州横断道路、通称「やまなみハイウェイ」は国道210号線の水分峠(湯布院の少し西)から熊本・一の宮に至る全長50kmの道路です。
最も標高が高い地点は「牧の戸峠」の約1,340mです。湯布院の標高が約450mですから、アップ/ダウンを繰り返しながら800mを超える登りが待っています。

ライダーには人気の高いルートですが、チャリダーにとってはアップ/ダウンがきついため人気があるとは言えないルートです。でも九重のやまなみをつらぬくこのルートは、さわやかですがすがしい魅力/風景があります。夏場はちょっと暑いためパス・ハンティングには不向きかもしれませんが、春や秋の季節の良い頃には最高のルートです。是非チャレンジしてみてください。

今回は湯布院まで輪行して「やまなみハイウェイ」を抜け、阿蘇・一の宮から熊本へと抜ける全長117km、標高差1,300mのチャレンジです。このルートは最初に頑張れば後半は下りの連続、苦あれば楽ありのパターンです。下りを楽しみにして頑張ってください。


 水分峠から「やまなみハイウェイ」へ入ります

今回も楽するため「水分峠」の先の湯布院まで輪行することにします。 湯布院へ列車で行くにはなんと言っても「湯布院の森号」です。「湯布院の森」号だと博多から約2時間10分、早めに家を出て博多発7時45分の「ゆふ1号」に乗れば、10時01分には湯布院駅へ到着します。

湯布院駅前を出発してすぐに左に折れ国道210号線に向います。これから「水分峠(707m)」まで標高差200mの登りです。けっこう厳しい登りですがまだまだ序の口です。

「水分峠」から左折して「やまなみハイウェイ」に入ると最初はゆるやかな登りの連続で、途中にちょっとした急な登り坂がある程度です。朝日台から長者原にかけてやゆったりとした高原地帯で見晴らしも良く、さわやかな高原のツーリング気分を満喫することができます。長者原で約33km、ちょっと休憩してみました。また、この周辺には温泉も多いので、出発が遅くなった方はここで一泊し、高原の温泉を楽しむという方法もあります。

長者原で体力/気力を回復して、一気に牧の戸峠の標高1,340mまで5kmの登りです。今回のルートでは最後の登りとなります、頑張りましょう!。牧の戸峠に着くと九住山登山口に休憩所/売店等があります。昼食/休憩に手頃な場所です。観光/登山の車や人も多いので注意して下さい。


 牧の戸峠を下る

牧の戸峠を過ぎると瀬の本まで一気に400m近くを下りますので、出発前にはブレーキのチェックをお忘れなく!。途中の展望台からは阿蘇山の雄大な景観を楽しむことができますが、景色に気をとられて事故などを起こさないように注意して下さい。下りきって瀬の本に着くと、これから城山まではゆるやかなアップ/ダウンが続く高原地帯です。周りの景色を十分に堪能してください。

城山展望所から、また急な下り坂が待っています。この坂を下りきると景色が変わり、民家が多くなってきます。もうすぐ阿蘇・一の宮町です。ここには火振り神事で有名な「阿蘇神社」があります。

JR宮地駅前を右折して国道57号線に入ります。阿蘇での見所はなんと言っても阿蘇・中岳ですが、阿蘇山の火口まで登るのはちょっと(ちょっとどころではない)大変なので、阿蘇の山脈を横目に見ながら走ることにしました。国道57号線沿いに「くま牧場」や「阿蘇お猿の里・猿まわし劇場」等があります。「阿蘇お猿の里・猿まわし劇場」は反省猿で有名になった周防猿まわし会の劇場です。時間の余裕がある方は土産話にちょっと覗いてみてはいかがでしょうか!。大津まで下ると後はほとんど平坦な道となります。


 大津から熊本へ

大津から先はほとんど平坦な道となります。大津・室を過ぎて原水信号を右折して国道57号線と並行して走る県道337号線に入ります。国道57号線/県道337号線は豊後街道と呼ばれ、加藤清正公が軍用道路として道幅100mといわれる街道を整備し、その両脇に植えられた杉並木は江戸時代の街道並木の草分けともいえるものだそうです。いまでも大津付近(原水、三里木)には杉並木が残っていますが、100m道路は国道57号線、JR豊肥線を通しても余りある広さがあります。

県道337号線を進むと、JR原水駅の先に「菊陽杉並木公園・さんさん」がJR豊肥線を挟んだ右手に、またJR武蔵塚駅の先の左手に「武蔵塚公園」がありますが、どちらも格好の休憩ポイントです。宮本武蔵は晩年、熊本藩主・細川公に客分として迎えられ「五輪の書」等を書き遺しましたが、1645年に60歳で死去した後は、遺言により細川公の行列を見守ることができる大津街道沿いに葬られているそうです。

そのまま白川沿いに走ると熊本市街へ到着します。熊本市内での最大の見物は加藤清正公が建てた「熊本城」、またの名を「烏城」とも呼ばれており、戦うために造られた城として威容を誇っています。桜の季節は花見客で賑わう場所でもあります。

以下に熊本市内の観光スポットをいくつか紹介します。

☆みどころ:熊本城、水前寺公園、本名寺、徳富記念館、夏目漱石記念館、小泉八雲旧居

☆食べどころ(熊本ラーメン特集:あくまで私の好みです):味千、こむらさき、桂花


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