球磨川&加久藤&霧島
Touring Date:1996/4/27〜4/28

ルートマップ球磨川沿い加久藤越ええびの/霧島

JR八代駅を出発して、ルート途中の標高と累積距離は以下のとおりです。

JR八代駅:標高10m、人吉:標高100m/60km、加久藤トンネル:標高580m/80km、えびの:標高230m/90km、えびの高原:標高1,350m/113km、霧島神宮:標高480m/135km、国分:標高10m/157km、JR西鹿児島駅:標高10m/195km


□球磨川沿い:車を気にせずのんびりツーリング

九州内でも特にお勧めなのが八代から人吉へ向う国道219号線の対岸の道です。

国道219号線は九州自動車道が開通して交通量が減ったといっても、まだまだかなりの交通量があります。交通量の多い国道219号線を横目にみながらのんびりと走れるのが対岸のこのルートです。

人吉から加久藤を越えて「えびの」までが約30km、「えびの」からえびの高原・硫黄山入口までが約23km、硫黄山入口から霧島神宮までが約23km、霧島神宮から西鹿児島駅までが約60kmで、全体で約200kmの旅です。我々は途中の「えびの市」で一泊しました。

JR八代駅まで輪行して走行準備を整え、国道219号線の対岸(この対岸というのがポイント。最初は球磨川の上流に向って左手)の道をJR肥薩線沿いに走り始めます。次第に交通量が減り、たまには道が非常に狭くなることもありますが、「相良橋」まではずっと国道219号線の対岸を走ることができますので、安心して走ってください。

道に迷い(悩み)やすい最初のポイントが「深水橋」の先で、極端に道が狭くなった球磨川沿いの道を通るところだと思いますが、道が狭いのはしばらくで、すぐに広い?道になります。「中津道」付近で国道219号線は球磨川を横切りますが、われわれもその橋で対岸へと渡ります。最初は細い道が続きますが、しばらくすると広くなりますので安心してください。

球磨川や対岸を走る車を見ながらのんびりと走っていると、眠くなるほどリラックスすることができます。河下りするゴムボート(ラフティング・ボート?)等を見かけたらお互い頑張ろう!っとエールを交換。時間があれば対岸の「球泉洞」で見物/休憩することもできます。JR線がずっとルートの横を通っていますのでトイレはいつでもOKです。

JR那良口駅を過ぎるとJR線は球磨川を横切りますが、我々もその先の「相良橋」を渡って国道219号線に合流します。残念ながらのんびりツーリングとはお別れです。

人吉市は相良公を藩主とした城下町です。人吉城跡は公園となっており、球磨川を見ながら休憩することができます。加久藤越えに備えて十分に休養してください。

以下に球磨川沿いの観光スポットをいくつか挙げます。
□みどころ
・球泉洞 ・球磨川下り(日本三大急流の一つ・球磨川を下ります。人吉城跡公園の対岸が発船場です)
・青井阿蘇神社 ・人吉城跡公園 ・人吉温泉

□その他
・球磨焼酎(辛党の方にお勧めです) ・あゆ寿司(私の大好物です)


□加久藤越え:標高差480m、難関の加久藤越え

人吉市街を抜けて国道219号線を走り、「尾曲」から右折し国道221号線に入ります。

ループ橋の手前まではゆっくりとした登りが続き、その先がいよいよ本格的な登りとなります。人吉市街の標高が約100m、加久藤トンネルの入口の標高が約580mで約10kmの間に約480mを登ることになります。ループ橋には「昇雲橋」や「天馬橋」等、ロマンチックな名前がつけられていますが、加久藤トンネルは1,800mと長いので十分に注意して走行して下さい。

私達が走った時もできるだけトンネルを避けようと裏道(旧道)をチェックしたのですが、すでに廃道状態で走行は不可能な状態でした。休憩ポイントにはループ橋の先の展望台、及び加久藤トンネルを抜けた先の「加久藤展望台」があります。

えびの市側にもループ橋がありますが、トンネルの中を曲がりながら下る所もありますので十分な注意が必要です。一気に下るとえびの市です。

えびの市の標高は約230m。旅館は少ないようですが、市街?から少し離れるといくつか温泉もあります。


□えびの/霧島:標高差が約1,100m、えびの高原までの登りがつらい

えびの市から県道30号線経由でえびの高原を目指します。えびの市の標高が約230m、えびの高原・硫黄山入口の標高が1,350mです。

約23kmの間での標高差1,100mの登りは、かなり気合を入れないと登れない標高差です。特に、白鳥温泉以降は登りがきつくなります。でも道の状態は良いので休憩を挟みながら、ゆっくり/じっくり登ってください。えびの高原の近くになると、次第に車(観光バスも)が増えてきます。

えびの高原では硫黄山入口まで足を伸ばして写真撮影。その後は県道1号線経由で丸尾温泉まで一気に下りますが、急坂の連続なので事前にブレーキのチェックをお忘れなく!。丸尾三叉路を左折して国道223号線に入ると、すぐ左手の「丸尾の滝」で記念撮影。でもここは道路のすぐ横なので十分に注意して写真撮影すること!。

次の目標は「霧島神宮」ですが、ここも急な下り坂なので十分に注意して走行して下さい。「霧島神宮」の参道にはお土産屋さんや食堂(レストランではない)がたくさんありますので、食事や休憩に利用できます。参道から少し高台に行くと「霧島神宮」本殿がありますので、旅の安全を祈願してお参りしましょう。参拝を終わったら参道に沿って県道60号線を一気に下ります。

霧島町を抜けて国分市に入ると桜島の展望が開けます。後は国道10号線と同じルートなので省略しますが、最後まで気を抜かずに鹿児島湾に沿いの旅を楽しんでください(私はこの後、鹿児島市内のそれも歩道で派手な転倒劇をやらかしてしまい、今もヘルメットにその跡が残っています。最後まで油断は禁物です)。


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