甲州街道

はじめに日本橋〜八王子八王子〜甲府諏訪湖〜甲府甲府〜田子の浦甲州街道の宿場

はじめに

甲州街道は日本橋を起点として新宿、八王子、甲府を経由し下諏訪に至る街道です。現在の国道20号線とほぼ重なっています。このレポートは日本橋から下諏訪までを3回(日本橋〜八王子、八王子〜甲府、甲府〜諏訪湖)に分けて走破したものです。

1.区間;国道20号線(日本橋〜新宿〜八王子〜甲府〜諏訪湖)の約223Km

2.日程;
 日本橋〜八王子:1998/ 4/19(日)、45km
 八王子〜甲 府:1997/ 9/ 5(土)、98km
 甲 府〜諏訪湖:1998/11/14(土)、80km

3.装備等;

4.宿泊等;

5.感想等;


1998/4/19(日) 日本橋〜八王子(〜平塚)、45km

今回は日本橋を出発し八王子経由で平塚へ抜ける予定。冬の間のトレーニング不足でいささか体力が心配だが、体調と折り合いをつけて頑張るぞ。

まだ暗い4時半に起床し、近くのJR杉田駅から東京駅まで輪行。車中で朝食を摂るが、日曜日だと乗客も少なくて気兼ねなく輪行できるのがうれしい。6時半前に東京駅に到着し、早速丸の内北口で走行の準備をする。

6時40分にスタート。皇居を横に見ながらお堀に沿って歩道を走り、半蔵門前を左折して四谷方面へと向う。「新宿御苑トンネル」を避けて四谷4丁目交差点を右斜め方面へと進み、新宿3丁目交差点を左折して国道20号線へと戻る。新宿駅南口横を抜けて新宿副都心、オペラシティ横をさりげなく通り過ぎる。オペラシティの手前から上北沢までは首都高新宿線の下を走る。これまではほとんど歩道走行だが、特に見所も無く淡々と距離をかせぐ。

調布市に入り若い頃?に遊びまわった「仙川」の付近を通過すると、いろいろな想い出が甦ってくる。
ここでちょっと脇道にそれるが、自転車で走っているといろいろな事を考える。走行ルートや道路状況等を考えるのは当然としても、ふと気付くと家族のことや会社のことまで考えていることがある。走行中のちょっとした事がきっかけで、いろいろな想いがどんどんんふくらんできてしまうが、これは単独ツーリングゆえの人恋しさのせいだろうか?・・・・。

八王子までは国道20号線を淡々と進む。八王子近辺は歩道/車道ともに非常に状態が悪いので、走行時は十分に注意が必要だ。安全に勝るものはない、怪我をしてはツーリングも続けられない。


1997/ 9/ 5(土) 八王子〜甲府、98km(八王子〜新笹子トンネル:69km)

高尾を過ぎると次第に登り坂となるが、甲州街道の最初の難関が「大垂水峠」(標高392m)。高尾から約6kmの間に約350mを登ることになるが、まだまだこの程度は序の口だ。体力を温存して頑張り過ぎないように登っていく。登りきると一気に下って相模湖となる。

相模湖の標高が約200mで甲州街道最大の難関である「新笹子トンネル」入口の標高が710m(笹子峠経由だと標高は1,096m。私が走った時は工事中で笹子峠は通行止めとなっていたが、体力と気力のある方は峠越えにも挑戦してみて下さい)。この45kmの間、アップダウンを繰り返しながら少しずつ標高を稼いで行くという辛いパターンだ。でもここを抜けないと甲府には出られない。頑張ろう!。

この間の休憩/見物/トイレポイントに、大月市の手前にある「猿橋」がある。日本の3奇橋の一つといわれ、両側から木の桁を持送りにのばして中央で連結しているため橋脚がない珍しい橋だ。眼鏡橋の木バージョンとでもいうところだが、室町時代から続く古い橋だそうだ。川沿いまで降りるとひんやりと涼しさを味あうことができる。

笹子峠を一気に下って勝沼に着く。勝沼はぶどうの町で道路の両脇(すぐ横)には観光ぶどう園が続いている。また、この付近はワイン工場(有名/無名含めて)も多いので、お土産やホテルでの一杯用に購入するのも良い。一宮、御坂は桃の町で、春になるとピンクの桃の花と南アルプスの残雪が映えて、すごくきれいだそうだ。

笛吹橋を渡ると間もなく甲府市内となる。JR甲府駅前の「武田信玄」公の銅像の前で記念撮影をしてゴール!。時間が有れば、JR中央本線を越えて駅の裏手に出て山梨大学の横を抜け、「武田神社」や「武田信玄の墓」(捜したけれど、どこにあるかわからなかった)等を訪ねてみるのもいい。「武田神社」は周りを掘に囲まれた山城のようだった。


1998/11/13(土)〜14(日) 諏訪湖〜甲府〜田子の浦、172km

 1日目:諏訪湖〜甲府、80km

5時過ぎに自宅を出発。京浜東北線、横浜線と乗り継いで八王子に出て、スーパーあずさ1号でJR岡谷駅に9時20分に到着。走行準備をして9時40分にスタート。今回は諏訪湖から甲府へ抜けて富士川沿いに田子の浦までの1泊2日、約190kmの計画です。

まず最初に訪ねたのが諏訪神社・秋宮です。ここは甲州街道と中山道の合流点で、境内入口の横には街道の案内板もありました。時間があれば付近を散策するのも良いでしょうね。下諏訪の名物はようかん?と案内されていたような気がします・・・・。

諏訪神社・秋宮を後にして諏訪湖沿いの道をのんびりとポタリング。記念撮影したり休憩したり絶好の休憩(トイレ)ポイントです。あまりのんびりしすぎると後がつらくなりますが・・・。諏訪湖(標高760m)では、わかさぎ釣りをしている船もいるようです。湖を離れて高島城跡公園でまた記念撮影し、その後は宮川沿いに上って行きます。

国道20号線にでると富士見坂(標高940m)まで約20kmのゆるやかな上り坂(約20kmで標高差が180m)が続きます。。富士見坂を越えると後はのんびりと甲府まで下り道です。富士見坂の次ぎのポイントは白州町の「サントリー・ウィスキー博物館」です。「サントリー・ウィスキー博物館」は広くて閑静な高原に作られたウィスキーの醸造工場で、屋上の展望室からは八ケ岳の雄大な景観を望むことができます。

この後、釜無川沿いに下って行きますが、道路状況(路肩)が悪いので十分に注意して下さい。マウンテンバイクでのツーリングであれば問題にならない荒れた道も、フィットネスやレーサーには致命的です。これだけ交通量が多い道路には、もっと投資すべきだと思うのですが・・・・。

韮崎の手前で釜無川を渡ると、正面には富士山を始めとする山塊が立ちはだかり、甲府が険しい山々に囲まれた土地であることを実感させてくれます。先人の偉大さ、何事にもめげない逞しさを感じた一瞬でした。JR甲府駅前に到着して約82km、輪行後のツーリングでは手頃な距離でした。

 2日目:甲府〜田子の浦、約92km

快晴。甲府市内で1泊して今日は富士川沿いに「田子の浦」まで走る予定です。

8時に出発。昭和町から釜無川沿いに走り三郡橋を右折し国道52号線にでる。最初の町が鰍沢、この町は時々道沿いに古い門構えや土蔵があり、古くから開けた町だったことを感じさせる。家々の間口が狭くて奥行きが深いのも江戸時代の名残りなのだろうか?。

国道52号線も道路状況があまり良くないので、身延橋を渡って富士川対岸の県道を走ることにする。県道は車も少なく安心して快調に距離を稼ぐことができる。また、この道路はJR身延線と並行しているため、トイレ休憩はいつでもok。JR身延駅前で41km、快調なツーリングが続く。身延町の近代的な江戸風の街並みはすごい!。悪く言えばコンクリートで作られた時代劇セットで驚かされてしまう。

悪口を言ったせいか、身延町を過ぎるとアップダウンの繰り返しが待っていた。しばらくは我慢して頑張っていたが、目の前に急坂が見えた「十島」で耐えきれずに「万栄橋」を渡り国道20号線へ戻る。しかし、どちらも変わらぬアップダウン!。でものんびりとした山道風で、すっご〜くリラックスして走行でき、自然〜に口がポカ〜ンと開いてくる感じだ。

芝川町に入るとアップダウンも少なくなり、富士川沿いにのんびりツーリングを再開する。そうなると後は富士川の河口目指して一直線。途中のコンビニで昼食(パン、コーヒー牛乳、ハーゲンダッツ等)を購入し、舟山橋の近くで昼食をとる。雪はほとんど無かったが、富士山をバックに愛車の記念撮影。橋を渡って「水神社」で記念撮影。川沿いに下って富士川河口へ出て、海岸沿いに「田子の浦」を目指す。たどり着いた「田子の浦」はコンクリートとテトラポットの山となっていたが、何がこんなふうにしてしまったのだろうか!。

もう少し海岸沿いを走る予定だったが、走る気を無くし、JR吉原駅から輪行して帰途へつく。本日の走行距離は約92km、なんとなく後味の悪いツーリングになってしまった。


甲州街道(甲州道中)の宿場

江戸時代の宿場は以下の通りでした。宿場町巡りをする時の参考にして下さい。スタートは日本橋です。

日本橋−内藤新宿−高井戸−調布−府中−立川−日野−八王子−駒木野−小仏−吉野−関野−上野原−鶴川−野田尻−大ノ目−小西−猿橋−大月−花咲−初狩−黒野田−鶴瀬−勝沼−栗原−石和−府中(甲府)−韮崎−谷ケ原−蔦木−青柳−上ノ諏訪−下ノ諏訪