ツーリング北海道2002
Touring Date:2002/09/09〜09/17

はじめに1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目計画編

はじめに

5回目の北海道ツーリングから帰ってきました。トータルで732kmの旅でした。

今年の夏は雨が多く、寒い日が続いたようですが、私たち(牛ちゃんと馬場ちゃん)が走った期間は秋晴れの晴天に恵まれ、さわやかな北海道を満喫することができました。今回のツーリングから、半日かけて知床半島を観光船から眺めたり、これまでより観光する時間を増やしました。ただひたすら走りつづけてきた私たちの旅も、少しずつ変わってきています。

今回の旅は「北の国から2002・遺言」の放映直後だったので、「羅臼港」や「富良野」は特に印象に残りました。麓郷の森にも行って、「五郎の石の家」や「ごみの家」もしっかり見てきたよ(周辺はすごい渋滞だったけどね)。今年も多くの川で鮭の溯上を見ることができました。季節の贈り物です。また、北見峠越えの途中では「えぞ鹿」も見ることができました。

9月は夏の喧騒が去り、ゆっくりと旅を楽しむことができる季節です。紅葉にはちょっと早いけど、秋の実りがいっぱいですよ。

今回の相棒は右の写真の「ばらもん・26HEツーリング」、愛称・走二郎です。走二郎は今回が始めてのロングツーリングなのでちょっと心配していたのですが、やはり装備を含めて一部に不具合が出ました。 もう少し調整/手入れが必要なようです。

装備はフロントバッグと2コのリアバッグで、容量的にはまだまだ余裕があります。特に寒さ対策のために、登山用の下着や長袖のサイクリングジャージも携行していたのですが、天気に恵まれて使用する機会が無かったことはうれしいことです。 また、今回は一回もタイヤのパンクがなかったのですが、タイヤの空気圧を高めにしたのと、北海道の路面の良さがによるものでしょうか。ロング・ツーリングでパンクしなかったのは初めてでした。


2002/09/09(月) 1日目:移動日(福岡〜羽田〜釧路を飛行機とバスで輪行)

昼頃に自宅を出て、福岡空港から13時過ぎの飛行機に乗る。いつものように空港のカウンターで「飛行機で輪行中に自転車が壊れても文句は言いません」という誓約書を書いたが、これって何の意味があるのだろうか。 きちんと壊れないように目的地まで運ぶのが、輸送業の役目ではないのかな?。サイドバッグまで詰め込んだ輪行袋の重さは約20kg、結構重い。

羽田空港経由でたどり着いた釧路空港は霧が深く、雨が降っていた。バス(輪行袋はバス下部の荷物入れに収納)でJR釧路駅前に向かう間に、雨は次第に止んできたが、釧路は霧の町だったということを思い出した。 JR釧路駅前のビジネスホテルにチェックイン。輪行袋も部屋に持ち込み、自転車をチェックしたが、サイクルメーターのアダプターが壊れている。 仮の対策としてサイクルメーター(ワイヤレス)をビニール袋に入れてハンドル上部にくくりつけ、後発の馬場ちゃんへ瞬間接着剤を持ってきてくれるよう依頼する。それ以外は特に問題ないようだ。

明日の天気予報は「晴れ時々曇り」。良いスタートがきれそうです。携帯電話からBBS「のんびりし〜!」へ釧路到着の報告をアップ。「のんびりし〜!」へはMintさんからのアドバイスが届いていました。明日のコースをチェックし、早めに就寝!。


2002/09/10(火) 2日目:釧路〜釧路湿原〜標茶〜虹別〜中標津。快晴のち曇り

ツーリング初日(特に輪行のみの日)は良く眠れないのが常です。それでも北海道の朝は早く、5時過ぎには明るくなっています。和商市場(8:00オープン)で勝手丼を食べるつもりだったのですが、 快晴の天気に我慢ができず出発しました。出発時の服装は、上はTシャツに長袖ポロシャツそしてウィンドブレイカー、下は短サイパンにジャージです。 06:00;まずは、JR釧路駅前で記念撮影。そして和商市場へ行き(見るだけは見とかなきゃね!)、ついでにコンビニで朝食を買い込む。その後はMintさんお勧めの幣舞橋(ぬさまいばし)へ行き、乙女の像を見物、記念撮影。

06:30;そして、いよいよツーリング北海道2001のスタートです。早朝の釧路市街を気持ちよく走っていたのですが、いつのまにか道に迷い、ぐるっと回ってもとの場所へ・・・。どうにか位置を確認し改めて再スタート。 釧路市街を抜けて国道391号線へ出たときは一安心でした。前も釧路市街で道に迷いましたが、ど〜も、私にとって釧路は鬼門のようですね。

ウィンドブレイカーを脱ぎ、ゆっくりとしたペースで足を慣らしながら、久々の北海道をじっくりと味わいます。旧釧路川沿いの国道391号線は平坦で側道も歩道も広く、蛇行する川と湿原の風景は、北海道へ来たんだな〜っという思いを強くします。 旧釧路川も釧路湿原の端っこになるのでしょうね。通学中の小学生から「頑張ってくださ〜い!」との声援に、手を挙げて応えながら、ついつい足に力がはいってしまった。

久々のフル装備に、うまく自転車のバランスがとれない。いつもツーリング初日はこうだ!。でも、すぐに慣れるはずだ。 小さなアップダウンでもガクッとスピードが落ちる。脚力ダウン、それともフル装備の荷物のせい?。北海道の長〜い直線道路では、ついつい距離感が狂ってしまう。

09:00;シラルトロ湖畔の丘の上の広〜い畑の前で朝食(おにぎり2コ)。でも、熊笹が風にゆれる度に熊?かとドキッする。こんな所に熊が出没することはないと思うものの、早々に出発する。

09:40;五十石橋(釧路河畔)で大休止。ここまで約47km。キャンピングシートを広げ、ゆっくりと腰を伸ばす。さわやかな風が吹きぬけていく。う〜ん、良い気分!。10:10に出発。 向い風が強くてスピードが上がらない。700cと26HEの違い(勿論、タイヤ幅の違いもある)を実感する。

10:35;標茶で右折し、道道13号線に入る。ここまで約54km。河畔のトラックでは高校生?がスケート(ショートトラック)の練習中。これも北海道ならではの風景。

12:00;虹別で国道243号線に入る。ここまで約75km。

12:05;虹別の「ふくろうの里 虹ケ丘公園」で大休止。残りは約30km、時間はゆっくりある。ここでフロント・ディレイラーの調整。輪行で狂ったのか、クランクに接触したり、チェーンが外れたりする。 ついでに明日の宿を羅臼温泉に予約する。この天気だと、明日は間違い無く羅臼温泉まで走ることが出来るだろう。13:00に出発。

虹別から中標津方面へは下り気味&追い風で快調に走る。これまでスピードが上がらなかったのは、少〜しずつ道が上っていたためのようだ。ペースが上がらなかった原因が分かって一安心!。 到着時間を調整しながら、ゆっく〜りと走る。中標津の近くになると、明日から開催される「ツール・ド・北海道(9/12〜16)」による道路規制の看板が目に付き始める。

14:25;中標津市街に到着。でも、宿にチェックインするにはちょっと早いので、河畔の公園で時間調整。明日、馬場ちゃんと合流する予定の中標津BT(バスターミナル)の位置もチェック。

15:00;「マルエー温泉」に到着。本日の走行距離は約108km。早速、入浴、コインランドリーで洗濯、そして500mlの缶ビールを飲みながら、今日のまとめ。 フロントディレイラーの調子が今一歩で、時々だだをこねる。なかなか調整が難しい。 明日の標津の天気予報は「晴れのち曇り、夜は所により雨が降る」。降雨確率は0%。最低気温は12℃/最高気温は23℃。西または南西の風が強い(やった、追い風だ〜!)。海岸線は霧が出るかもしれないようだ。 久々の100km超で疲れが溜まった首筋、足首、膝の裏、腰にバンテリンを塗り、十分にストレッチ。明日の宿は羅臼温泉に予約済み。23時半に就寝。
2002/09/11(水) 3日目:中標津〜標津〜野付半島(の途中まで)〜標津〜羅臼〜羅臼温泉。晴れ時々曇り

5時頃に目が覚めるが、2度寝して6時頃に起床。それでも布団の中でぐずぐずしながらTVの天気予報をチェック。今日は9時半に中標津BT(バスターミナル)で馬場ちゃんと合流する予定なので早く起きてもしかたない。 天気はうす曇りで、すこしだけだが青空も見える。ほぼ乾いた洗濯物を整理、荷作り。

07:30;朝食(バイキング)。野菜を中心にしっかりと食べる。

09:00;チェックアウト。標津へのルートを確認して中標津BTへ。うろこ雲が浮かんでいて、西風がさわやかだ。北西方向からYS11が飛んできた。中標津空港を発ってどこへ行くのかな?。BTには1台もバスはいない。

09:35;釧路からのバスで馬場ちゃんが到着。自転車はダンボ−ルに包んだうえで輪行袋にいれており、しっかりとガードしていた。早速、走行の準備。リア・キャリアもしっかりと組みたてて万全。

10:35;標津に向けて出発。追い風、下り坂、快調に走る。すぐに国道272号線に合流。馬場ちゃんにとっては初めての北海道ランで、広〜い道路、側道に感激している。

11:25;国道244号線。ここを右折し、馬場ちゃんの希望で「野付半島」へ向う。ここまで約20km。左手に国後島が見えている。

11:35;道道950号線に入る。ここまで22.3km。右側に野付湾の湿原が見え始める。右の写真で、道路の右側は野付湾、左側が根室海峡です。野付湾の先端に行くには時間がないので、野付半島の途中で引き返す。 13:00;標津市街のコンビニで昼食を購入し、近くの標津神社で昼食。あわせて旅の安全を祈願する。ここまで約43km。あまり時間がないので13:30に出発。

羅臼までの道(国道335号線)はずっと海岸沿いだが、道路の両側には森が続き、海を感じさせない。時折、森が切れて国後島が見える。道路はGood!。根室海峡には鮭を捕るための定置網が仕掛けられている。 国道244号線に出てから、すれ違うライダーが増え、エールを交わす機会が増える。忠類川で「鮭の溯上」を見た後は、川を渡るたびに鮭チェック!。馬場ちゃんは初めての鮭の溯上に夢中だ。

薫別トンネルは海岸側に自転車が走れる歩道あり。羅臼峠の近くにはスノーシェルターがいくつもあったが、歩道がないので走り辛い。道の駅「知床・らうす」で記念スタンプを押下。

羅臼市街(港)の手前左の高台に羅臼市街を全望できる展望台があったが、時間がないのでパス。羅臼川河口では、これまでで一番の量の鮭の溯上を見る。 羅臼港で記念撮影。トドも結ちゃんもいなかった。  羅臼港の風景−1羅臼港の風景−2

17:05;羅臼温泉の温泉民宿××に到着。ここは民宿が集まった団地になっており、観光ホテル群より手前の右側に位置する。日が暮れる前に到着することができたので一安心。ここまで約97km。羅臼市街からも近かった。 知床峠の方向をみると、山の頂き近くに斜めに走る道路が見える。多分、明日はあそこを走るのだろう。結構高い位置に見えるが…。

温泉に入り、洗濯機を借りようとしたが断られる。洗濯機を使えない民宿があるなんて・・・、これだけで宿の評価は×、もう二度と泊ることは無いだろう!。 網走の明日の天気予報は「曇りのち晴れ、降雨確率は10%、最低気温は16℃/最高気温は19℃。」。22時に就寝。


2002/09/12(木) 4日目:羅臼温泉〜知床峠〜ウトロ(船で知床半島を観光、ウトロ泊り)。小雨のち晴れ

昨夜は良く眠れず、夜中に何回も目が覚める。それでも疲れは回復しているようだ。6時前に起床。かもめの鳴き声が聞こえる。路面は少し濡れている。午前中は曇りの予報。小雨が降っている。 「曇りのち晴れ、20%→10%、最高気温は18℃」。

06:30;朝食。かに雑炊もある。

07:30;小雨のなかを出発。服装は上はTシャツと長袖ポロシャツ、下は短サイクリングパンツにジャージ。フロントバッグにだけレインカバーをつけている。 ゆるやかな、そしてきれいな上り坂が続く。小雨による低温と疲れを忘れる馬鹿話しで、比較的楽に、そして確実に上っていく。雨のしずくと汗が混じった水滴がぽたりぽたりと落ちる。

08:05;知床峠の1合目の標識あり。標高280m。ここまで4.68km。小雨が降り続いている。

08:16;知床峠の2合目、標高380m。ここまで6.08km。

08:27;知床峠の3合目、標高450m。ここまで7.45km。雑談しながら上っていくと、上りの辛さも軽減される。

08:40;知床峠の4合目、標高520m。ここまで8.8km。もっと勾配が急だと思っていたが、緩やかな勾配の坂が続く。冬場の積雪を考えると、勾配の急な坂は車が登れなくて、まずいかもね。

08:50;知床峠の5合目、標高580m。ここまで10.24km。×合目って基準は何なのかな?、標高でも無いみたいだし・・・。

08:59;知床峠の6合目、標高640m。ここまで11.45km。途中で雨があがる。すれ違うライダーと元気にエールを交わす。自転車は少ない。自動車からも声援を送ってくれるが、知床峠を超えるのはすごいこと?。

09:10;知床峠の7合目、標高670m。ここまで12.89km。峠に近づくにつれて風を感じ始める。

09:25;知床峠(標高740m)に到着。ここまで15.64km。小雨にも助けられ、比較的楽に上り切ることができた。

北西の風が強くて寒い。あわててウィンドブレイカーと雨具(上)を着込み、長指手袋を装着する。峠ではツール・ド・北海道(初日)のゴールの準備が進められており、選手より一足先にゴール前で記念撮影。ツール・ド・北海道の初日は釧路をスタートし、標津を経由して知床峠へゴールするが、150km以上走ってきた後に待ちうける17kmの上り坂は辛いだろうな!。

09:45に出発。きれ〜いな、長〜い下り坂。最初は風の冷たさに涙が出る。

10:09;知床自然センター入口。ここまで26.4km。知床五湖を目指すが、アップダウンが激しいので、途中で諦めて引き返す。ウトロ港発の観光船・オーロラの出港に間に合わないと大変だ。また下りが続く。

11時頃、ウトロ港入口に到着。観光船の情報を収集する。その後、本日宿泊予定の民宿「船長の家」へ荷物を置きに行く。 港の近くのコンビニで昼食(弁当)、アルコール(缶ビール/日本酒・北の勝)、つまみを買い込み、観光船・オーロラ2に乗船。この頃から晴れてくる。

12:15;観光船・オーロラ2が出港。早速、知床半島をさかなに、馬場ちゃんと酒盛りを開始。スーパードライも北の勝(さわやかで美味)もうまい!。知床半島の先端は風のために波が荒く、観光船は途中で引き返すことになった。 残念だが、もう一度来いということかな?。帰り道?はかもめと「かっぱえびせん」で遊ぶ。

15時前にウトロ港に到着。料金の一部払い戻しをうけ民宿へ。今日の走行距離は約42km。船長の家では、まず雨で汚れた自転車の清掃。そして入浴、洗濯、ビール。 サイクルメーターのアダプターの修理(接着)&取り付け。夕食時は札幌からツールド北海道の応援にきた夫婦、小樽から車で走り続けてきた2組の夫婦と盛り上がり、民宿のおかみさんから「もうお開きですよ!」と叱られる。

明日の網走地方の天気予報は、「晴れ、0%→10%、最低気温12℃/17℃」。明朝は6時に朝食をお願いし、早め(21時)に就寝。


2002/09/13(金) 5日目:ウトロ〜斜里〜浜小清水〜網走〜常呂。晴れのち曇り

05:00;起床。昨夜はぐっすり眠れた。ちょっと右膝の前部が痛い。要注意。6時から朝食。しっかりと腹ごしらえ。

07:00;出発。すがすがしい清冽な空気を切って走る。 07:20;オシンコシンの滝。6.2km。記念撮影。オシンコシンの滝−2

走りながら「えぞ鹿」を探すが見つからない。道路脇には「動物注意」の標識が建っているのだが・・・。馬場ちゃんにぜひ見せてあげたい。斜里に近づくにつれて道路が悪くなる。

08:45;斜里の奥蘂別川でも多くの鮭が溯上している。ここまで約30km。斜里岳の山頂は雲に隠れていて、ほとんど無風。道の両側にはじゃがいも、ビート、とうもろこし畑が広がっており、じゃがいもは収穫の真っ最中!。 長〜い、長〜い直線道路が続く。じゃがいもを満載したトラックが追い越していく。ここでも追い越し合戦が繰り広げられている。ツーリストとは元気に手を上げてエールを交換する。 右膝の痛みを心配していたが、走り始めると特に影響は無く一安心。結構良いペースで走れている。

10:10;国道391号線との分岐点に到着。ツールド北海道はここを左折し、弟子屈を目指す。われわれは直進し網走へと走る。まもなく北陽小学校前の交差点の到着。ツーリング・ド・北海道1ではここから左折し「じゃがいも街道」を裏摩周展望台へとむかった。懐かしい場所だ。JR浜小清水駅の手前で「民宿・おばちゃんの家」を記念撮影。ツーリング北海道1998で泊った想い出の宿だ。

10:20;道の駅「はなやか小清水」(JR浜小清水駅と併設)で大休止。ここまで約57km。そこに設置されているネット端末で宿泊情報を収集。常呂の民宿を探す。11:40に出発。

懐かしい道を今日は反対方向から走っている。途中で常呂の民宿「湖畔の宿」から電話が入り、宿泊OKとなり一安心。網走刑務所に寄って記念撮影。意外ときれいな刑務所に馬場ちゃんもびっくりしていた。 そして近くのコンビニで昼食を購入。

13:10;オホーツクサイクリングロード・大曲駐輪場に到着。ここまで約82km。昼食&大休止。食事の後は、ゆっくり腰を伸ばして休憩する。 ここから常呂・栄浦の民宿までオホーツクサイクリングロードの端から端までの約40kmを走る。

14:15;雲が厚くなってきたので出発。時折、小雨がぱらつき、そのたびにドキッとする。サンゴ草群生地で記念撮影。サンゴ草って言ってもそれほど赤くないんだね。
サイクリングロードも北海道らしく長〜い直線道路が続く。このサイクリングロードは汽車の廃線跡につくられたもののようだ。

能取駐輪場で小休止。やぶ蚊が多い。残り19km。ペースを上げて馬場ちゃんを引っ張る。常呂川の鮭の溯上はすごかった。鮭がうようよと泳いでいる。これまでで最高の数だった。

16:30;常呂・栄浦の民宿「湖畔の宿」に到着。ここまで約120km。馬場ちゃんも良く頑張った。今日の網走の最高気温は19.2℃だったそうだ。いつものように入浴し、洗濯し、缶ビールで乾杯!。これが最高!。

18:00;夕食。一組のご夫婦と一人旅のおじさんの33組が客のようだ。食卓には、たらばカニがど〜んと置いてある。結局、たらばカニは半分食べたところでギブアップ!。隣の食卓のご夫婦も二人で一匹だけ食べて、もう一匹は持ちかえられるようだ。ほたて貝の刺身も柔らかくてジュシーで最高!。いろいろと話しをしながら、またまた「北の勝」が進んでしまった。

22:00;明日の旅館を予約。白滝村は満室だったので、丸瀬布でGet!。上川地方の天気予報は「晴れのち曇り、10%→30%、最低気温は10℃/最高気温は19℃」。心地よく酔って22時に就寝、明日の朝食は7時。 明日の行程は余裕の70km。Mintさん推薦の「がんぼう岩」にも寄る予定だ。


2002/09/14(土) 6日目:常呂〜佐呂間〜遠軽〜丸瀬布。晴れ一時雨

6時に目が覚める。昨夜は良く眠れた。布団の中でぐずぐずして、6時半に起床。天気は「うす曇り」。

07:00;朝食。自家製という大きなほっけの開き(を焼いたもの)がでてくる。やわらかくて美味しい。北海道以外では、これだけ柔らかいほっけの開きは食べられないだろう。

08:15;出発。ご主人が玄関まで見送ってくれる。今日から3連休で満室とのこと。ご主人も静岡にいた頃、北海道ツーリングに来たことがあるそうだ。民宿を休む冬場に四国の霊場巡りをしたいと話されていた。 今日の走行予定は80km程度なので、のんびりと出発。サロマ湖畔で記念撮影。後で知ったが、この早朝にサロマ湖の入り口で釣り舟が遭難し、数名の方が行方不明になったそうだ。

すぐに道道103号線に入る。道はゆるやかなアップダウンをくり返しながら、わずかづつ上っている。途中から晴れ間が広がって暑くなってきたので、仁倉峠でウィンドブレイカーを脱ぐ。 道の両側には珍しい"紫蘇"の収穫と吊り乾しの風景がひろがる。"紫蘇"を乾燥させて何に使うのかな?。

仁倉峠を過ぎると、平坦(わずかに上り?)な道が続く。佐呂間市街に入る前に、アップダウンがある。交通量も少なく、ついつい眠くなってくる。

09:55;佐呂間市街の神社(そのまま佐呂間神社)で休憩&お参り。ここまで約24km。10:25に出発。時々、前に出て馬場ちゃんを引っ張る。ゆるやかな上り坂が続く。旭トンネルをショートカットする道路工事でトラックが多い。 旭トンネルへ向う最後の上り区間で小雨が降り始める。気温が下がると上りが楽になる。ラッキーだ。

11:38;旭トンネル(全長167m、標高245m)入口へ到着。ここまで約44km。このトンネルには歩道がないので、自動車がこないタイミングを図って、一気に走り抜ける。 下りの途中で前方に黒い雲が見え始める。ひと雨来そうなので、雨宿りのできる場所を探しながら走る。

12:25;遠軽の手前で雨が降り始めたので、休日の材木屋さんに逃げ込む。濡れる前に雨宿りが出来てラッキーでした。ここまで54km。荷物にレインカバーを着けて、雨があがるのを待つが、雨は雷を伴って強くなり、しばらく出発できそうにない。腰を伸ばして休憩していたら、眠り込んでしまった。

13:35;雨があがり、晴れ間も見えてきたので出発。1時間強の雨宿りだったが、行程には余裕があるので大丈夫だ。ずっと下りが続き、遠軽市街に向って右折する。

13:45;「がんぼう岩」に到着し、記念撮影。ここまで約60km。「がんぼう岩」の上り口を探していると、また小雨が降り始めたので、登岩?はあきらめ、近くのコンビニで買った幕の内弁当を抱えて、遠軽町総合体育館に雨宿り。 昼食を摂りながら、体育館のロビーで休憩。ロビーは温かくて快適だ。

14:40;雨が止んだので出発。残りは20km程度だ。国道333号線からは、ゆるやかな上り坂か平坦な道が続く。

16時前に丸瀬布に到着し、越後屋旅館も発見。明るいおかみさんがお出迎え。今日の走行距離は81km。旅館の駐車場で雨に汚れた自転車の手入れ。そしてチェックイン。

入浴、洗濯、そしてお約束の缶ビール。17時過ぎから、また小雨が降り始めている。この旅館も平日は工事関係者で満室らしい。旅館がいくつもない小さな町だと、宿を探すのに困ってしまうが、今日が土曜日で助かった。 雨の降るタイミングといい、宿といい、我々にはツキがあるようだ。旭川地方の明日の天気予報は「曇り時々晴れ、降雨確率はAMが30%で午後が20%、最高気温は20℃」となっている。明日は7時過ぎに出発し、「北見峠(標高830m)」を越える。峠ではMintさんが出迎えてくれるようだ。頑張って上るぞ!。


2002/09/15(日) 7日目:丸瀬布〜白滝〜北見峠〜上川〜旭川。晴れ

5時半に起床。良く眠れたほうだ。昨夜はストーブを"控えめ"に点けて寝る。旭川地方の天気予報は「晴れのち曇り、最高気温は21℃」。窓の外は曇り。

06:10;朝食。朝から鮭の煮物が出る。

07:15;出発前におかみさんと雑談。なんと「がんぼう岩」は自殺の名所?だそうだ。自殺がんぼう・・なんて洒落ている場合じゃない。雨が降るときに登ったりしたら、非常に危険な場所だそうだ。ちょっと古いけど、くわばらくわばら!。 出発時の気温は10℃。山の上は霧に覆われている。次第に晴れてくるが、向い風も次第に強くなってくる。

07:40;白滝村でトイレ休憩。白滝村に入る手前から、新しく出来た「旭川紋別自動車道」(なんと無料です!)に入る車が多く、客を奪われた国道333号線はほとんど自転車専用道路/トラクター専用道路状態になっている。途中で馬場ちゃんが"えぞ鹿"を見つけて大はしゃぎ!、もう見ることはできないかと思っていたので、本当によかったね、馬場ちゃん!。 渓雲橋の手前からくねくねとした曲がり道となるが、ここも知床峠と同じで勾配の緩やかな坂が続く。九州とちょっと違うのは、ず〜っと長く続くこと!。10時頃、携帯電話でMintさんに連絡を、Mintさんはすでに峠のパーキングで待機中でした。

10:15;快晴の北見峠へ到着。Mintさんが手を振りながら出迎えてくれた。ここまで39km、ほぼ予定通りの到着。Mintさん心尽くしのCCレモンを飲みながらMintさんと懇談。北見峠のこと、車が通らなくなった国道333号線のこと、遠軽町のがんぼう岩のこと、これから向う旭川市街のこと、etc ・・・。あっという間に別れの時間となり、記念撮影をして遠軽町へ向うMintさんと別れる。

10:55;出発。走りやすい下り坂が続き、距離が伸びる。国道273号線に入り、一気に交通量が増える。

12:30;上川町立東雲小学校(日曜日のため休み)の木陰で昼食。ここまで約69km。食事後、前のコンビニでタウンページを借りて今夜の宿を捜すが、希望する場所(できるだけ富良野寄り)に宿が見つからない。旭川の地理にも不案内なので、走ながら捜すことにして、13:10に出発。

国道39号線に合流すると更に交通量が多くなり気が抜けない。この頃から道路の両側に水田の風景が広がりはじめ、この後、次第に水田は増えていく。旭川市街の混雑を避けるため、JR愛別駅方向へ左折し、道道140号線(愛別当馬旭川線)に入る。最初のアップダウンを過ぎると、真っ直ぐな道がずっと続く。道道37号線(鷹栖東神楽線)を走り、東神楽市街を抜け、"にしせいわ(西聖和)"まで来ても宿が全然みつからない。美瑛方面へ走れば宿も多いだろうが、3連休のまっただなかで満室も考えられる。美瑛方面は諦めて、国道237号線を旭川方面へ走りながら宿を捜すことにしたが、結果的にはJR旭川駅の近くまで宿は見つからなかった。

16:40;JR旭川駅の近くで、いくつものホテル、旅館を見つけ、その中で雰囲気の良さそうな「秋田屋旅館」さんと折衝し宿泊OKとなる。但し、夕食は出来ないので、近くのコンビニと酒屋さんで調達してチェックイン。本日の走行距離は135kmでした。いつものように入浴、洗濯、そして缶ビールで乾杯!。その最中に旅館のおかみさんが、心尽くしの「つみれ汁」を持ってきてくれた。「秋田屋旅館」さんは食事が自慢(売り)だそうで、ちょっと残念な気がした。

明日の旭川地方の天気予報は「晴れ、最低気温は6℃/最高気温は22℃」。霜警報がでている。明日の天気を祈りながら「おやすみなさ〜い!」。


2002/09/16(月) 8日目:旭川〜美瑛〜中富良野〜麓郷の森〜富良野〜中富良野。快晴(秋晴れ)

6時前に目が覚める。昨夜は結構暖かくて、ゆっくり寝ることが出来た。今日の天気予報は「晴れ、降雨確率は0%、最高気温は23℃」、絶好の行楽日和だそうだ。

06:30;奥さんの給仕で朝食。食事後におにぎり弁当を頂く。感謝!。 07:30;出発。神楽岡公園経由で国道237号線へ出る。西御陵付近では霧が出ていたが、それも陽がのぼるにつれて晴れてくる。その後は快晴!。旭岳、十勝岳が美しい。道路の両側には水田の風景が広がっている。
14km地点:旭橋(昨日の引き返し地点、18km地点:旭川空港への分岐点(富良野側)
美瑛坂は車が多くて走りにくいらしいので、美瑛駅の近くで昨日Mintさんから教えてもらった裏道(道道213号線)へ逃げる。

09:05;JR美瑛駅。ここまで26km。トイレ休憩。美瑛駅前の街並みが、すごく人工的で不自然だと感じるのは私だけだろうか?。裏道をのんびりと走る。美馬牛(びばうし)から国道237号線へ戻る。

10:30;JR上富良野駅。ここまで約45km。駅前の観光案内所で宿を捜そうとしたが観光案内所は8月で閉まっている。やむなくツーリング・マップルから捜した「とほ宿」を予約する。「とほ宿」は基本的には相部屋なのだが、今日は宿泊客が少ないので、専有できるようだ。宿を確保して一安心!。

11:30;道道298号線(斜線道路)に入る。ここまで61km。えっ、ず〜っと長〜い上り坂が・・・。坂をのぼりきると、真っ直ぐな道がず〜っと続いている。道の両側には水田、じゃがいも畑、たまねぎ畑、etc・・ が広がっている。快調に走り続ける。車は少ないが、道路端の側溝のふたが邪魔だ。鳥沼公園の先を左折し、麓郷の森を目指して道道253号線に入る。入ったとたん、正面に長〜い登り坂が・・・。日差しも次第に強くなっている。さ〜、頑張れ!。

11:55;2kmほど坂を上ったところで、右側のパーキングに逃げ込んで休憩&昼食。ここまで約63km。パーキングから見た富良野市街。 「秋田屋旅館」のおかみさん心尽くしのおにぎりで腹ごしらえ。さわやかな風に吹かれて、芝生の上で足を伸ばす。日向にいると暑いくらいだ。

12:45;出発。この旅で始めての「Tシャツ&短サイクリングパンツ」姿。すぐに1km強のダートの上りが始まる。車の量も多いので気が抜けない。ほこりを巻き起こす自動車が憎い!。ダートが終わって1km強走ると上りはほぼ終わり、快適でさわやかな高原のサイクリングとなる。ほぼ70km地点から下りが始まり麓郷まで続いた。

そろそろ麓郷だなっと思っていると、道路の両脇に車が停まって写真撮影中の観光客がいっぱい!。何々っと思って覗いてみると、そこが「北の国から」のモデルになった「中畑木材店」。さっそく、店の前で記念撮影。 この付近は、観光客の車(渋滞)の列が名所を教えてくれます。車の渋滞の列をたどって、「ゴミの家」と「五郎の石の家」を観光。両方とも近くには寄れず、遠くから眺めるだけ・・・。

14:35;「五郎の石の家」を出発して、JR富良野駅を目指す。ここまで約83km。下りに備えてウィンドブレイカーとジャージ(下)を着る。富良野までは快適な下り坂が続くが、ここも車が多いので気が抜けない。

15:30;JR富良野駅。ここまで約103km。ここで馬場ちゃんは明日、新千歳へ向う列車の時間を調べる。ついでに記念撮影。

16:40;中富良野のとほ宿「きたぼし」に到着。今日の走行距離は114km。とほ宿に泊るのは初めてなので、興味深々。部屋は板張り(フローリングというの?)で2段ベッドを含めて5名が泊れる。だいたい8畳くらいかな。部屋にTVはなく、喫煙もダメ。入浴、洗濯、そして缶ビールという、お約束のパターン。風呂上りの缶ビールは、いつ飲んでも最高ですね。

18:00;夕食。またまた缶ビール。食事は洋風です。食事をしながらご主人と懇談。19時に部屋へ戻るが、TVもないし何もすることがない。携帯電話で明日の天気予報をチェック。

明日の旭川地方の天気予報は「晴れのち雨、降水確率は30%→70%、最低気温は8℃/最高気温は18℃」。朝食を6:45にお願いし、21時半に就寝。明日は8時前に出発し、馬場ちゃんと別れて旭川空港を目指す。天気が持つと良いのだが。


2002/09/17(火) 9日目:中富良野〜上富良野〜美瑛〜旭川空港。曇り一時雨

6時に起床。昨夜は夜中に何回も目が覚めたが、眠りは十分。今日の天気予報は「曇りのち雨」。最後まで天気が持ってくれると良いのだが。

06:30;朝食。この旅初めての洋風朝食(トースト&サラダ&etc)。とほ宿の料金はすごく安い!。

07:30;出発。JR富良野駅から輪行し新千歳空港へ向う馬場ちゃんとはここでお別れ。走行の安全を祈る。

国道237号線に添って続く農道?を走り、国道237号線を横切ってJR上富良野駅前に到着。道道253号線(美瑛富良野線)から富良野平原広域農道に入る。ここまで約9km。ここからアップダウンが始まる。時間的には余裕があるので、ゆっくりと風景を楽しみながら走りたいところだが、ど〜も天気が気になって、ついついペースがあがる。

09:35;四季彩の丘。ここまで約16km。お花畑の向い側には広〜い菜の花畑が広がっている。この頃からポツリポツリと小雨が降り始める。やばいな〜!。空港へ急ぐ。

北美瑛まで裏道を走り、そこで国道237号線に入る。小雨は降り続いているが雨具を着るほどでもない。

09:40;旭川空港に到着。ここまで約37km。空港横の公園で一休み。その後、身障者用トイレに自転車ごと入り、汗と雨に濡れたシャツを着替える(こういう時は身障者用トイレはすごく便利ですよ)。

10:10;旭川空港をバックに記念撮影した後、輪行の準備。時間は十分にあるので、時間をかけて丁寧に荷作りする。予約していた無料チケットを受け取り、手荷物カウンターに自転車を預ける。

2階の売店でお土産を買ったあと、3階の旭風ラーメンで塩野菜チャーシューと生ビールで早めの昼食?。

12時過ぎ、飛行機は定刻通りに出発。すでに雨が降っている。この旅で走った道道37号線/68号線が厚い雲の下に消えていく。機内では羽田空港まで爆睡状態。

17:00;羽田空港経由で福岡空港に17時前に到着。今回の旅はトータル732km。天気にも恵まれて最高の旅になった。特に、札幌のMintさんには大感謝です!。


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