ツーリング北海道2000

Touring Date:2000/07/29〜08/04
はじめに初日2日目3日目4日目5日目6日目7日目

はじめに

3回目の北海道ツーリングから帰ってきました。今回は、これまで未走破だった日本海側南下ルート(稚内〜石狩〜小樽〜積丹〜江差〜函館)です。今回は観測史上初という猛暑に恵まれ?、どえりゃ〜暑い北海道を経験することになりました。 猛暑の影響で走行距離が伸びず、松前半島の先端ルート(松前、白神岬、福島)カットすることになりましたが、今回のツーリングで、一応、北海道ぐる〜っと一周を達成しました。 旅を開始する直前までは、雨や曇りの日が多かったようですが、2日目の7月30日から観測史上初という記録的な猛暑となり、この気温のなかを走り続けるのは、ちょっと難しいかな〜と思うくらいでした(涼しい場所を走るために北海道に来たのに、九州並みの暑さでは、何のために北海道に来たのか分からない)。「走行距離を短かく設定する」、「朝早く出発して涼しいうちに距離を稼ぐ」、「暑い時間帯は涼しいところで休憩する」、「きつかったら止める」という感じで、どうにか最後まで走りきることができましたが、一時はどうなることやらと心配でした。

今回も飛行機で輪行するため、輪行時のダメージを無くす新たな試みとして、リアディレイラーを外してプチプチ袋(梱包材)に詰め、フレームの内側に括り付けてみましたが、走行用に組み立て後も特に問題はありませんでした。でも、フォークの一部が少し曲がっていました・・・。

このルートはトンネルが多いので、フロント/リアのライト(リアは点滅するものをお勧めします)は必須です。バッテリーチェックもお忘れないように!。また、猛暑の北海道では水に濡らしたタオルが威力を発揮しました。タオルを濡らして首に掛けるだけですが、首筋を冷やす効果はバッチリでじたよ。暑いときは試してみてください。

全走行距離800km弱のツーリング・ド・北海道3、猛暑の中で一時はどうなるかと思いましたが、やっぱり北海道はいいですね〜!。次回は道南から東北を走りたいと思っています。


2000/07/29(土) 初目 移動(飛行機で輪行)&稚内〜天塩、80km

06:00;自宅を出発。心配した台風6号の影響はなさそうだ。輪行用の荷造りは昨夜までに終了しており、車の後部座席に積んでシートベルトで固定している。

06:30;福岡空港到着。無料チケットを受取り輪行バッグを預ける(輪行バッグは向きを指定して預ける)。誓約書は記入を求められなかったが、ルールが変わったのかな?。

07:15;定刻に飛行機(羽田行き)が出発。前方はビジネスマンがびっしり、後方にはのんびり客がパラパラ。ビジネスマンの皆様、お勤めご苦労様です!。

09:35;羽田で稚内行きに乗り換え。離陸するとすぐに雲が広がり、着陸するまで雲が切れることはなかった。

11:30;稚内空港へは東側から着陸した。ということは西からの風、やばいな向い風になる!。荷物受取所で待っていると、輪行バッグは係員の方が担いで持ってきて頂いた。ありがとう!。 早速空港前で自転車を組み立てる。リア・ディレイラーの取り付けも問題無し。シート・ピラーにリア・キャリアーを取り付け、念入りにサドル位置を調整する(これは非常に大切です。ずれていると腰痛/尻痛の原因になります)。 走行前に稚内空港の前で撮った写真がこれ(右の写真)です。フロントにハンドル・バッグを取り付け、シート・ピラーに取り付けたリア・キャリアーに輪行バッグとその他のバッグを2コ積んでいます。 荷物は全体をカバーネットで覆い、ウィンド・ブレイカーやペットボトル等が挟めるようにしています。デイパックは背中に担ぎますが、できるだけ軽くなるようにパッキングしています。 それ以外にボトルと工具袋、サイクルメーターにライト、ヘルメットも必需品です。ペダルはBPで、事前の手入れもばっちりです。

12:15;稚内空港前で記念撮影して出発。ツーリング北海道2000のスタート。天候は曇り時々晴れ、南西の風がやや強い。
最初から道を間違えて約4kmのロス。すぐに懐かしい海岸沿いの道(国道238号線)へ出る。
・声問では旅館おとたけ(2年前に泊まった旅館です)が見えて、すごくなつかしく感じました。
・稚内港北防波堤ドームが見える。
愛車は特に問題なし。稚内市内の温度は22℃、南西の風4m、九州の春の感じだ。服装は短レーパンに半袖ポロシャツ。

稚内から道々106号線へ出る。峠?を超えると正面に利尻富士が見えてくるが、上部は雲に隠れて見えない。まっすぐに続く海岸沿いの道路、これぞ北海道(道北)!。向い風が強くペース上がらず。追い風となるルートを選んだつもりだったのだが・・・。

13:35;抜海港で昼食&休憩。ここまで約27km。次第に暑くなってくる。14:05に出発。いろんなツーリストとすれ違う。自転車/バイク/徒歩、ばんばん手を上げてエールを交わす。 北海道では皆が友達になれる。広さゆえの心細さがそうさせるのか、それとも自然の大きさが心を開かせるのだろうか?。利尻富士が正面から横へ、そして後方へと流れて行く。

16:00;北緯45度通過点で休憩&記念撮影(右の写真)。ここまで約65km。曇り。汗が乾いて塩になり顔がざらざらする。残りは20km弱。16:30に出発。風にも次第に慣れてきた。

17:00;天塩町の西×旅館に到着。本日の走行距離は約80km。風呂で汗を流した後は、メモをまとめながら冷えたビールを一杯!。これがうまいんだ。明日の天気予報は「曇り時々雨、南の風がやや強い。最低気温は20℃、最高気温は28℃」 いやな天気になりそうだ。雨の向い風?(この時点では、猛暑になることなど考えてもいなかったのです)。明日の朝食をおにぎり弁当にしてもらうようにお願いして22時に就寝。


2000/07/30(日) 2日目 天塩〜増毛、132km

5時頃に目が覚めるとかすかに雨音がしている。雨はいやだな〜っと悩みながら二度寝する。

06:00;起床、すでに雨は止んでいる。天気予報では「曇りのち晴れ、南の風がやや強い」。今日は長袖ポロシャツで出発する(下は短レーパン)。

07:00;朝食用のお弁当を受け取って出発。曇りの向い風。出発前のチェックで後輪タイヤの空気抜けが見つかったため、空気入れを借りて空気を補充し、しばらく走って様子を見ることにする。 道路の両側には牧場(牧草地)が広がっている。昨日に比べると随分リラックスして走れるようになってきた。

08:00;「道の駅・富士見」横の富士見公園で休憩&朝食。ここまで21km。作ってもらったお弁当はGood!、風が心地よい。08:40に出発。次第に晴れて暑くなってくる。初山別で長袖ポロからTシャツに着替え、首筋はタオルでガードする。 この区間は結構アップダウンがあり、暑さとともにスタミナを奪って行く。レーサーやツーリストと頻繁にすれ違うが、疲れた顔をみせず元気に挨拶を交わす。

11:00;「道の駅・ほっとはぼろ」に到着。ここまで64km。温泉付きのきれいな道の駅、休憩所でほっと一息。しばし休憩し水に濡らしたタオルを首にまいて11:50に出発(必要は工夫の母で、これからこの濡れタオルが威力を発揮することになった)。 相変わらずアップダウンが続く。すれ違うみんなも暑い中を頑張っているようだ。俺も頑張らなくちゃ!。でも、ますます暑くなっていく。

13:20;「道の駅・おびら鰊番屋」に到着。ここまで92km。隣の「花田家ニシン番屋」を見物し、しばし休憩。日差しが強くて出発する気になれない。14時20分、日が陰ったのをきっかけにして重い腰を上げる。

103kmに小平(おびら)トンネル、全長460m。このトンネルは狭くて、暗くて、路面が悪い。海岸沿いの道へ迂回するのが正解だったかなっと反省する。山沿いの区間ではセミの大合唱。海岸沿いには板囲いの民家が多い。

17:00;増毛町の民宿・たけう×へ到着。本日の走行距離は約132km。暑い、向い風、アップダウンのなか、よく頑張ったと自分を誉めてあげる。右の写真は民宿の窓から見た夕陽だが、陽が沈むまでは西陽がすごかった。 早速、風呂で水シャワーを浴びる。濡れタオルを思いつかなかったら、今日の暑さには耐えられなかったかもしれない。北海道がこんなに暑いなんて考えもつかなかった。九州でもこんなに暑い時には走ったことはない (最も最初から暑いと分かっているのでツーリング計画も立てないのだが・・・)。今日の最高気温は札幌で36℃、網走では37℃もあったそうだ。今日は暑い休日(日曜日)だったため、海水浴客の車が多くて気が疲れた。明日は少なくなるかな?。

明日の天気予報は「晴れ時々曇り、南の風(向い風)がやや強い。最低気温は22℃、最高気温は32℃」。今日よりも暑くなりそうなので、走行距離を短めの115kmに設定し石狩市の民宿を予約する。 9時半に就寝するが、暑くてなかなか寝付けなかった。

2000/07/31(月) 3日目 増毛〜石狩、105km

06:00;起床。昨夜は眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めた。今日は距離が短いのでゆっくりと休憩しながら走る予定だ。トンネルレポートが中心になるかな。 6時45分に早めの朝食を摂る。今日も後輪の空気が抜け気味なので、携帯の空気入れで精一杯補充する。今日の宿でチューブを変えてほうが良いかな?。

07:05;出発。増毛市街を抜けると、すぐにトンネルが始まる。この後はずっとトンネルに関するレポートが続くので、ツーリングの計画等で必要な人のみご覧下さい。 トンネル内は涼しくて走りやすい(特に夏場)ことに初めて気付く。また、交通量も少ないので、車道を走っても危険だと感じることはない。でも、ライトと後方へのフラッシュ・ライトは危険を予防する観点からも装備しておきたいですね。

07:28;大別刈トンネル、全長1992m。ここまで6.9km。歩道はあるが狭い。車道はきれいで、交通量はほとんど無い(追い抜かれた車は1台のみ)。
07:37;ペリカトンネル。全長394m。ここまで9.0km。下り坂のトンネル。
07:39;マッカ岬トンネル。全長683m。ここまで9.5km。下り坂のトンネル。
07:45;歩古丹トンネル。全長260m。ここまで11.4km。
07:56;天狗トンネル。全長1200m。ここまで13.2km。
08:00;湯泊トンネル。全長220m。ここまで16.3km。やけに明るいトンネルだ。
08:03;日和トンネル。全長140m。ここまで16.7km。
08:05;汐岬トンネル。全長64m。ここまで16.9km。
08:10;岩尾トンネル。全長90m。ここまで18.3km。
08:12;赤岩覆道。全長60m。ここまで18.6km。覆道とは道路に屋根を被せたもの。
08:14;武好トンネル。全長108m。ここまで18.8km。
08:16;武好覆道。全長120m。ここまで19.2km。
08:18;フレシマトンネル。全長50m。ここまで19.4km。
08:20;赤岩岬トンネル。全長78m。ここまで19.5km。
08:21;雄冬トンネル。全長134m。ここまで19.9km。
08:35;白銀の滝。ここまで23km。記念撮影&トイレ休憩。右の写真ですが、なぜか赤トンボが異様に多い。
08:49;雄冬覆道。全長107.7m。ここまで23.5km。
08:50;雄冬岬トンネル。全長878m。ここまで23.7km。
08:55;タンパケ覆道。全長84.2m。ここまで25.0km。
08:57;タンパケトンネル。全長340m。ここまで25.2km。
08:58;ガマタトンネル。全長2060m。
09:07;千代志別トンネル。全長454.7m。ここまで27.9km。
09:11;つばめ岩トンネル。全長120m。ここまで28.5km。
09:12;二ツ岩トンネル。全長846m。ここまで28.7km.
09:20;床丹覆道。全長280m。ここまで30.5km。

09:55;浜益を通過。ここまで40.2km。ここまでの所要時間は約2時間。海辺のキャンプ場は大盛況。

10:00;浜益覆道。全長350m。ここまで40.9km。広い歩道があり自転車も通行可能。上りにかかる頃(昆砂別)からカンカン照りになってくる。暑い、きつい、苦しい!。
10:42;送毛トンネル。全長1901m。ここまで50.1km。坂を上り切った後のトンネル内が涼しい!。
10:59;木巻トンネル。全長84m。ここまで55.7km。
11:02;尻苗トンネル。全長207m。ここまで56.6km。
11:08;濃昼(ごきびる)トンネル。全長275m。ここまで58.1km。
?トンネル。トンネル工事中のため記録できず(多分、赤岩トンネル)。
11:19;太島内トンネル。全長880m。ここまで62.0km。
11:23;ルーラトンネル。全長?m。ここまで63.0km。
11:27;滝の沢トンネル。全長1242m。ここまで64.0km。

11:50;厚田公園に到着。ここまで69.8km。走行時間は約3時間50分。ここはきれいに整備された公園。トイレ/屋根付きのベンチ/噴水まである。オロロンラインはこうした公園が少なく、休憩場所を捜すのに苦労する。 洗顔したあと、濡らしたタオルで体を拭き気分爽快!。風が心地よい。ベンチに腰を伸ばしてゆっくりと昼寝する.のこりは35kmといったところだ。13時40分に出発。1時間50分の大休止でした。

14:10;嶺泊覆道。全長230m。ここまで79.8km。海岸側の歩道が広く、自転車でも走行可能。厚田公園を出発後はスポーツドリンクや牛乳等で何回も水分を補給する。日差しが痛い。 すでに日焼けで真っ黒です(特に鼻が!)。日焼け止めクリームも持ってきたが、すぐに汗で流れて効果なし。会社に出た時に何と言われるか心配だ。 途中のアップダウンは我慢でしのぐ。石狩に近づくにつれて車のマナーが悪くなるような気がする。

15:30;石狩市の「川の博物館」で休憩。ここまで99.5km。急ぐ必要は無い。川沿いのベンチで休憩していると、石狩川の川風がさわやかだ(石狩川は広いな〜!)。16時に出発。

16:30;本日の宿・民宿山×に到着。本日の走行距離は約105km。今日も西陽があたる部屋。寒いときは良いのかもしれないが、暑い日は・・・。一応扇風機があるだけ増しかな?。 早速、風呂に入りゆっくりと水シャワーを浴びて、ヒート気味の体を冷やす。至福のひととき!。よく冷えたビールを飲みながらノートの整理。今日の最高気温は札幌で36℃だったそうだ。石狩でも34℃は越えているようだ。 九州でもこんなに暑い時に走ったことはない。後輪のチューブ取替えを実施。パンパンになるまで空気を入れ様子をみる。夕食の冷奴がうまかった。北海道は海の幸が美味しいが、毎日毎日では飽きてしまう。 特にこんなに暑い日はあっさりしたものがうまい。明日の天気予報は「晴れ時々曇り、南の風(向い風)がやや強い。最低気温は22℃、最高気温は28℃」。この暑さは一段落したようだ。 朝食は朝6時から食べられるそうだが、朝早く出発できるのは有難い。21時過ぎに就寝。明日は5時起きだ。

2000/08/01(火) 4日目 石狩〜神恵内・赤石、120km

4時頃に目が覚め、うつらうつら。5時前に起きだし荷作りを開始する。隣りの客も5時前から起き始めている。

05:40;朝食。少しでも早く食べられるのはラッキーだ。でも、早い人は食事を終えてすでに出掛けている。

06:20;出発。すぐに陽が差し始める。涼しいうちに距離を稼ごう。道は広くて快調。銭函近くから道路工事区間が始まり交通ラッシュ。小樽へ向う途中の峠(札幌自動車道と交差する地点、張碓川を過ぎた峠)は結構ハードな上りだ(4日目となると結構足に疲れが溜まっていて、平坦な道は問題ないが、上り坂にかかるとがっくりとペースが落ちてしまう)。

07:25;峠のピークに到着。ここまで23.5km。ここからは快適な下りが始まる。

07:30;新張碓トンネル。全長669m。ここまで24.3km。海岸側の歩道は広くて自転車も走行可能。きれいなトンネル。

07:48;新平磯トンネル。全長505m。ここまで30.3km。山側の歩道は広くて自転車も走行可能。きれいなトンネル。

08:05;小樽運河に到着。ここまで34.5km。走行時間は1時間50分。記念撮影しトイレ休憩。トイレでタオルを濡らして首にかける得意のスタイルで余市へと向う。

08:26;砂留トンネル。全長460m。ここまで36.3km。両側の歩道は自転車も走行可能。

08:32;長橋トンネル。全長940m。ここまで37.7km。山側の歩道は自転車も走行可能。

08:50;正面に塩谷トンネルが見えてきたので、塩谷1丁目信号を左折し道々956号線へ入る(中山@北海道/札幌さん、アドバイスありがとうございました)。すぐにゴロタ橋(44.1km地点)を渡って右折する。しばらくは上り坂。

08:59;文庫歌(ぶんがた)トンネル。全長280.8m。ここまで44.9km。

09:02;丸山下トンネル。全長255m。ここまで45.4km。

09:11;下ってまた上ると種吉沢トンネル。全長157.55m。ここまで46.7km。

09:19;忍路トンネルの先で国道5号線に戻る。ここまで49.3km。途中のセイコーマートで「お〜いお茶」を購入。名古屋からバイクできた外人と交流(もちろん日本語で!)。いろいろな人が北海道を旅してる。

10:00;余市の運動公園の木陰で休憩。ここまで57.7km(ここまで書いたところでペンシルの芯がなくなり・・・)。10時35分に出発。暑くなる前に距離を稼いでおきたい!。

11:03;梅川トンネル。全長295m。ここまで63.7km。トンネルは狭くて歩道もない。出足平峠までの坂は結構ハードだった。

11:09;ワッカケトンネル。全長498m。ここまで65.9km。トンネルは狭くて歩道もない。次ぎのトンネルは工事中のため記録できず。

11:20;豊浜トンネル。全長1086m。ここまで68.7km。海側の歩道は自転車でも走行可能。トンネル崩落事故で有名な豊浜トンネル。現在のトンネルは事故の後に作られた新トンネルで、事故があった海岸沿いのトンネルは廃道となっていた、合掌。 さすがに、海岸線の崖は岩が落ちてきそうで怖い。ゆっくり走ろうと思っていても、ついつい速度がアップする。

11:30;セタカムイトンネル。全長546m。ここまで70.2km。海側の歩道は自転車でも走行可能。

11:35;セタカムイ道路防災祈念公園で休憩。ここまで71.0km。走行時間は3時間50分。この公園は豊浜トンネルの崩落事故の後に安全を祈念してつくられたものだ。きれいに整備されており、旅人にひとときの安らぎを提供してくれる。 新潟からきているスクーター・ライダーと懇談。この海岸線は新潟を思い出させるそうだ。濡れタオルで顔、足を冷やす。涼しい風に吹かれて最高の気分だ。 暑いのでなかなか出発する気になれず、ずるずると休憩時間を延ばすが、腹も減ってきたので12時30分にしぶしぶ出発する。

12:33;古平トンネル。全長169m。ここまで73.8km。車道の両側に歩道があり自転車も走行可能。

12:50;古平の食堂で昼食にする。軽めのざるそばを2枚、2枚は軽くない?。13時20分に出発。

13:21;丸山トンネル。全長420m。ここまで77.2km。小さくて狭いので車道を走る。

13:26;厚苫トンネル。全長130m。ここまで78.8km。小さくて狭いので車道走行。

13:35;美国に到着。ここから上りが始まる。ここまで81.7km。これまでの走行時間は4時間25分。上りになるとがっくりとペースが落ちる。

13:51;登りきって××峠、標高は150m?。ここまで84.3km。2.6kmに16分を費やす。この後は野塚に向って快調に下るが、途中で北海道牛乳を飲む。海岸線に出た途端に正面からの向い風となる。途中のトンネルは記録を省略する。 神威岬の入口の「草内」ですさまじい向い風になる。前に進めず一旦停車するほどだ。

15:10;神威岬へ向う坂道の入口(道端)で休憩。ここから神威岬に向けて急坂が待ちうけている。しばし休憩してチャレンジする気力/体力が回復するのを待つ。神威岬まで1.3km。 気力は回復したが体力は回復せず、急坂は自転車を押して行くこととして出発する(自転車乗りにとって、押して行くことには結構抵抗があるのです。箱根の峠も上り切ったのに・・・。すこしずつ筋力が落ちているのかな?)。 自転車を押している横を車が追い越して行く。気にするなっと言い聞かせながら押しつづける。 坂の頂上近くになって下ってきた少年達の一団に「頑張ってくださ〜い!」と声を掛けられる。坂道を登りきり、いじけた気分を持ち直して自転車に乗り、どうにか神威岬の駐車場に到着する。

15:32;神威岬の駐車場に到着。ここまで107.8km。走行時間は約6時間。神威岬と言われるだけあってすさまじい風が吹く。自転車ごと持って行かれそうな強風だ。火事を予防するためにここは禁煙。自転車を停めて展望台へ上り記念撮影。16時10分に出発。

16:20;草内トンネル。全長310m。ここまで109.5km。小さくて狭いので車道走行。強い向い風の中をはうように進む。

16:41;積丹トンネル。全長765m。ここまで114.4km。きれいなトンネルで海側の歩道は走行可能。

16:48;大天狗トンネル。全長639m。ここまで115.7km。きれいなトンネルで海側の歩道は走行可能。

16:52;西の河原トンネル。全長1834m。ここまで116.5km。きれいなトンネルで海側の歩道は走行可能。

17:09;窓岩トンネル。全長565m。ここまで120.7km。きれいなトンネルで海側の歩道は走行可能。

17:25;マッカトンネル。全長350m。ここまで125.7km。山側の歩道は走行可能。

17:40;道の駅「オスコイかもえない」に到着。スタンプ押下。ここまで130.2km。走行時間は約7時間17分。

17:55;本日の宿・山×旅館に到着。本日の走行距離は約132km。走行時間は7時間23分。今日はちゃんとした扇風機が付いているが、やっぱりクーラーは付いていない。早速、風呂で汗を流し、水シャワーを浴びる。 水シャワーがすっかり習慣になってしまった!。洗濯は旅館のおばさんにお願いする。ここは食事がすごい!。毛蟹、活きえびの踊り、あわび、・・・。全然食べきれない(ちなみにビール1本、夕食付きで1万円でした)。 明日の天気予報は「晴れ時々曇り、南の風(向い風)がやや強い。最低気温は21℃、最高気温は27℃」。天気予報では今日の最高気温は28℃だったが、30℃は軽く越えていたようだ。明日は27℃の予報だが本当かな?。 でも、猛暑は少しずつ落ち着いてきたようだ。明日は5時起床で6時には出発する。21時半に就寝。

2000/08/02(水) 5日目 神恵内・赤石〜瀬棚・茂津多、123km

昨夜は何度も目が覚めた。夜中の1時頃に寒くなったので、扇風機を止め窓を閉め布団をかぶって寝る。

04:40;ちょっと早めに起床。天候は曇り。今日の天気予報は「晴れ時々曇り、最高気温は27℃」だが、ぜひそうあって欲しい。最高気温が低いと肉体的/精神的に楽だ。 今日は見所が少ないので、ただひたすら海岸線を走るのみ。

05:50;出発。チューブを交換して空気抜けは解消したようだ。

06:05;尾根内トンネル。全長218m。ここまで4.4km。小さくて狭い。この後もトンネルが続くが記録を省略。ここまで来たらトンネルが狭かろうが、暗かろうが、走るしかない!。それに記録するのにも飽きた。

07:15;道の駅「いわない」に到着しスタンプを押下。ここまで27.8km。走行時間は1時間22分。近くのコンビニで買ったサンドイッチとおにぎりで朝食を摂る。この頃から晴れてくる。7時50分に出発。珍しく追い風。
・貝の館で小休止。
・寿津のコンビニでライト用の電池と「お〜いお茶」を購入。
・寿津港で少し音が出始めていたチェーンに給油。

0:40;弁慶岬に到着。記念撮影し日陰のベンチで大休止。ここまで76km。走行時間は約3時間43分。晴れて少しずつ暑くなってくる。川白岬がかすんで見える。 ここは観光客が多いので、腰を伸ばして昼寝することはできない。11時15分に出発。

12:35;道の駅「よってけ島牧」に到着しスタンプ押下。ここまで100.8km。走行時間は5時間。 できれば、ここで昼食を摂りたかったが、レストランのメニューは魚介類と牛肉のバーベキューしかなく、すぐ近くの喫茶店まで移動してエビピラフを食べる。久々の味で新鮮だ(魚介類には少々飽き気味)。13時50分に出発。

強い向い風。ず〜っと上り坂を走っているようなものだ。でも上り坂との大きな違いは、向い風で体が冷やされるため、オーバーヒートしにくく、疲れが溜まりにくいこと。 逆に上りの楽なところは、必ず頂上があって、それを越えれば下りになるというところ。向い風はいつまで続くか計算できないのが辛い。栄浜で"生命の水(栄浜霊泉)"をペットボトルに汲む。体に良いのかな〜?。とりあえず、1回の飲用量や1日の飲料制限等をメモする。

15:00;茂津多(もった)トンネル手前のパーキング。ここまで119.5km。走行時間は6時間7分。倉庫の日陰の涼しいところで休憩してレポート作成。今日の宿はすぐ先だ。15時30分に出発。

15:40;ちょっと早いけど、本日の宿・茂津多(もった)旅館に到着。本日の走行距離は約123km。走行時間は6時間20分でした。風呂はまだ沸いていないので水シャワーで汗を流す。今日の水シャワーはさすがに冷たく感じるが、これまでより気温が下がったせいだろう(それでも結構暑かったんですけどね)。ここは携帯電話に"圏外です"の表示がでるので(今回初めてです)、公衆電話から無事到着の連絡を入れる。明日の天気予報は「晴れのち曇り、夜は所により一時雨、西のち北西の風。今日の最高気温は27.3℃だったそうだ(それより暑く感じたのだが・・・)。明日は5時起床で6時には出発する。22時15分に就寝。


2000/08/03(木) 6日目 瀬棚・茂津多〜上ノ国、

4時に目が覚めて2度寝。5時過ぎに起き、慌てて荷造りをする。天候は曇り。今日の予報は「曇り夜には雨、最高気温は267℃」。今日は暑さを気にせずに走れそうだ。明日の予報は雨!、だんだん北海道らしい天気になってきた。

06:00;出発。走り始めると正面に「奥尻島」が見えてきた。

07:15;「しりべしとしべつ川」の堤防で朝食。サンドイッチとおにぎりは近くのコンビニで購入している。ここまで24.4km。走行時間は1時間10分。7時35分に出発。

07:42;若松トンネル。全長115m。ここまで26.3km。山間地域に入ると風景はほとんど本州と同じ。道の両脇には水田が広がり、セミの声がうるさく聞こえる。違うのはトタンの赤/青屋根のみか?。 ペダルが重い。ブレーキを掛けながら走っているようだ(平地は問題ないが、上りにかかるとがくっとペースが落ちてしまう)。

08:38;桧山トンネル。全長1010m。ここまで42.9km。下りが涼しい!!。

09:00;道の駅「てっくいランド大成」に到着しスタンプ押下。ここまで50.5km。走行時間は2時間30分。きれいな道の駅だ。昨夜は携帯電話が使えず宿の予約ができなかったので、ここで今日の宿を捜す。 上ノ国の沢×旅館をゲット。明日の朝食は天候を考えて旅館で相談することにした。9時30分に出発。

のんびりと走りを楽しむ。奥尻島はもっと平べったい島かと思っていたが、以外と大きな島で山もある。海岸沿いの道路は工事、工事、工事で、全くいやになってくる。そんな金があったら休憩所でも作れ〜!っと文句を言いたくなる(少々いらいら気味か?)。

11:00;乙部町花磯のパーキングで休憩。こまで81.3km、走行時間は3時間53分。日陰はあるが狭いために暑い。今日は曇りの予報なのに朝からピーカンの快晴だ。なんで〜!っとついグチがでる。11時20分に出発。

11:35;道の駅「ルート229元和台」に到着しスタンプ押下。ここまで85.6km、走行時間は4時間8分。ここで昼食を摂りたかったが、レストランがないため、タオルを冷たく濡らして首に掛け出発。

12:30;乙部町小学校に木陰の涼しそうなベンチを見つけ、ここで昼食/休憩することに決定。近くのコンビニで"チキンカレー弁当"等を購入する。ここの木陰のベンチで昼食&休憩(昼寝)。ここまで92.5km、走行時間は4時間30分。 チキンカレーと北海道牛乳がうまい。やっと普段の体調に戻ってきたようだ(これまではちょっと夏バテ気味でした)。木陰を過ぎる風が気持ち良い、ゆっくりと腰を伸ばして昼寝する。 気持ちが良すぎて出発する気になれないが目も覚めてしまったので、13時50分に出発する。天気は相変わらず快晴(天気予報と全然違う!)。

14:18;道の駅「えさし・繁次郎浜」に到着しスタンプ押下。ここまで102.4km。走行時間は5時間。ここは売店とトイレだけ。警察と安全委員会が交通安全キャンペーンをしてラッシュを作っていた。

14:40;かもめ島と開陽丸に到着。ここまで106.9km。走行時間は5時間15分。海水浴客のあいだに開陽丸が再現されていたが、期待に反し俗っぽくてがっかりする。かもめ島には北前船の係留岩も残っていた。15時35分に出発。 またまた道路工事ばっかり!。いやになってしまう。

16:00;ちょっと早いけど、本日の宿・沢×旅館に到着。本日の走行距離は約116km、走行時間は5時間50分。この宿は国道227号線のすぐ横にあり自動車の音がうるさい。早速水シャワーで汗を流すが、今日も少し冷たく感じる。部屋に扇風機はないが、西陽があたらないため暑くは感じない。宿のおばあちゃんの話ではお盆を過ぎると寒くなってくるそうだ。気の良さそうなおばあちゃんとおかみさん、ここも工事関係の客が多いようだ。 明日の天気予報は「曇り、夜に雨。函館の最高気温は24℃、最低気温は22℃」。朝方は晴れそうなので早発ちかな。明日の走行距離は約90km、これまでのペースだと早発ちすると昼過ぎには着いてしまう距離だ。飛行機の出発時間まで時間があるので、ゆっくりと観光ができそうだ。どこを観光するかを熟考し、トラピスト修道院と立待岬を観光することに決定する。雨が降ったらJR上ノ国駅から輪行して帰る方法もある。21時半に就寝。

2000/08/04(金) 7日目 上ノ国〜函館、102km

夜中の1時過ぎに雨音で目が覚める。小雨だが天気予報があたったようだ。自転車を確認に行くと軒下になって濡れてはいないようだ。玄関内に入れたかったがスペースが無くて断念する。天気のことを考えて、しばし寝つけず。 5時40分に起床(少し寝過ごしてしまった)。すでに雨は上がって道路は乾き始めている。天気予報は「曇り」

06:20;出発。半袖ポロシャツの上にウィンドブレイカーを着て、寒さ対策。近くのコンビニで朝食を購入する。途中から輪行することも考え、JR上ノ国駅で函館方面行きの時刻をチェックする。 時折、小雨が降る。道々5号線が途中で砂利道になったのでびっくりするが、間もなく舗装道路となり一安心。途中で暖かくなりウィンドブレイカーを脱ぐ。向い風。

07:15;湯の岱に到着。ここまで15.8km、走行時間は53分。ゆるやかな上りが続いた。この後、交通量はぐ〜っと少なくなり、熊が出そうな感じで不気味。小雨が続いている。

07:54;吉堀トンネルに到着。ここまで26km。ここから下りだが、すでに今日の難関は過ぎた。

08:30;木古内の公園(トイレ、屋根付きベンチあり)で朝食&休憩する。ここまで38.8km、走行時間は約2時間。Tシャツと短サイクリングパンツで休憩していても寒くない程度の温度(22〜23℃?)。 吉堀トンネルを過ぎた頃から雨が止んでいる。食事後は腰を伸ばして休憩する。次ぎの目標はトラピスト修道院だ。9時25分に出発する。次第に晴れてくる。

途中から函館山が見え始める。函館〜大間のフェリー(ツーリング・ド・北海道2で乗船)も過ぎていく。

10:25;トラピスト修道院に到着。ここまで59.2km、走行時間は3時間6分。記念撮影して、お土産(名物のバタークッキーとバター飴)を宅急便で送る。10時45分に出発。

12:30;JR函館駅に到着し記念撮影。この後、函館市内をゆっくりと観光する。
・ハリストス正教会
・ベイエリア
・立待岬
・高田屋嘉兵衛像
腹が減ってきたが空港で結構待ち時間に食べることにして函館空港へと向う。

14:07;今回の旅のゴール・函館空港に到着。ここまで102.3km、走行時間は5時間50分。早速、輪行の準備。リア・ディレイラーも外し、エアパックでしっかりとガードする。輪行準備完了後、トイレで汗を拭いて着替える。

15:15;発券カウンターで無料チケットを受け取る。係の人が1時間前の便に空きがあることを調べ、変更してくれた。感謝!。 自転車を預ける時、ある係員の無知のためにターンテーブルで受け取る預かりとなっており、再発行で手間を食う。誓約書を書かせる事は知っていても、手荷物の自転車をどのように扱えば良いのかは知らないようでした。

15:40;函館空港を定刻通りに離陸。離陸時にはすでに雨が強く降っていた。

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