ツーリング北海道2015(北海道10)
苫小牧〜えりも岬〜釧路

Touring Date:2015/9/3〜10
はじめに1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目

はじめに

昨年に続き、今年も北海道を走ることができました。

この夏は暑い日が続き、足慣らし/トレーニングが不足気味ですが、ローラー台でのマシントレーニングはやってきたので、どうにか走り切れるだろうと思っています。でも、昨年の経験に1年分の体力(脚力)低下を考慮して、プランを作成しました(基本的には、前半は普通に、後半は少なめに計画しましたが、これで走り切れなかったら辛いな〜)。また、今年は秋の訪れが早く、道東では最高気温が20℃を切る日もあるようなので、昨年よりもちょっとだけ、寒めの装備を準備しました。

また、走行ルートの関係からドミトリー(相部屋)形式の「とほ宿」にも泊りましたが、そこで、これまでに無い、いろいろな新しい発見をし、大きな刺激を受けました。詳細は順次紹介しますが、この旅を契機に新たな気持ちでツーリングに向かい合えそうです。今回の旅では、
2015/9/3(木) 初日:福岡空港−(飛行機で輪行)−新千歳空港〜苫小牧(灯台)〜苫小牧駅から札幌駅までJRで移動し文平さんと懇親。31.3km。天候は晴れ。

今回の装備は、自転車(26HEツーリング、愛称・走二郎)を入れた輪行袋とパニアバッグ(容量は両サイドあわせて25L)、そしてハンドルバッグ(容量9L)の3個ですが、宿泊りなので荷物はこれくらいで十分です。空港ではいつもカートに積んで移動しています。

新千歳空港へ着いたのが14時すぎ、北側から滑走路に進入したので南寄りの風が吹いているはずです(ということは、苫小牧方面へ向かう時は逆風になる?)。手荷物を受け取ってカートに積み、手頃な場所まで運び、そこで自転車を組み立てます。リアキャリアを取り付け、タイヤの空気を規定圧力まで上げ、バッグを装着/固定し、サイクルメーター/GPSロガーをセットして出発したのが14時40分を過ぎていました。天候は晴れで、かなり暑く(予報に反して、福岡並みに暑い)、Tシャツとレーパン(ハーフ)、薄めのウィンドブレーカーで走り始めました。

エアターミナルホテルの先を左折(南下)して、道々130号新千歳空港線を走り始めました。これから苫小牧まで走って苫小牧灯台を撮影し、JR苫小牧駅まで戻って、自転車を預けられる場所を確保し、札幌へ向かうので、先を急ごうと気は焦りますが、『急がば廻れ』、まずはペースを抑えてゆっくりと脚をあたためます。一年ぶりの北海道です。

15時過ぎに国道36号線に合流しました。ここまで6.9km、やっぱり逆風でした。

16時15分、苫小牧川の河口西岸に立つ苫小牧灯台に到着、ここまで26.9kmです。苫小牧の由来は『トー・マコマ・ナイ』で『沼の・後ろにある・川』であり、『樽前山の奥へ入り込んでいる川』の意だろうと説明されていました。16時半に灯台を出発しJR苫小牧駅に向かいましたが、これからは追い風です。

16時45分にJR苫小牧駅の近くに到着しました。駅の周辺に自転車を駐めて電車(列車)で札幌へ向いますが、まずは、安心して自転車を駐めておける場所探しです。駅前には駅を利用する乗客が自転車を駐める駐輪場がありますが、今晩は雨が降りそうなので、屋根付きで安心な場所をさがしています。出発前のプランは、駅前の立体駐車場に駐めさせてもらうことで、ここだったら雨にも濡れないし、いたずらされることも無いでしょうから。駐車場の事務室へ伺い自転車を一晩、駐めさせてもらえないかとお願いしました。もちろん、お金はお支払いしますと・・・。そうしたところ、すぐに快く了承して頂き、それも事務所の中に預かって頂けました。本日最大の課題を無事にクリアできて、もう、大感謝です。やはり、腹を割ってお願いしてみるもんですね。

必要な着替えなどを折り畳み式のデイパックに詰め替え、パニアバッグなど残りの荷物を駅のコインロッカーに預け、L特急で札幌へ向かいました。

18時10分に札幌駅に到着。そこから急いで(和風)旅館(駅から760m)にチェックイン、急いで駅まで引き返しましたが、待ち合わせ時間にはかなり遅れてしまいました。文平さんと合流して、挨拶もそこそこに、文平さんが予約してくれていた『札幌ビール園』へGo、ジンギスカンとサッポロビール飲み放題で(今はそれほど飲めないけどね)乾杯しました。久し振りの再会ですが、相変わらずお元気そうな文平さんでしたよ(文平さん79歳、牛ちゃん64歳)。

アジア系の旅行者が増えて、主要なホテルや大きな温泉旅館等がパックツアーで満室の話は、札幌市内で乗ったタクシーの運転手さんから聞きましたが、こうなると小規模な和風旅館や民宿、そして後で出てくるとほ宿等は、個人旅行客などに向けて復活のチャンスですね(そういえば、東京オリンピック2020に向け、民泊が可能となるような規制緩和を検討中という話もありましたね)。私もこれからの旅では、そういう宿を中心に探そうと思っています。文平さんと懇談し、宿で寝たのは23時前、明日は朝から小雨がぱらつきそうですが、2日目から雨装備なのかな・・・。


2015/9/4(金) 2日目:苫小牧駅〜勇払〜むかわ〜日高紋別〜静内駅前。走行距離は91.3km。天候は雨のち晴れ。

4時半頃に目が覚めると、もう雨がぱらついています、やっぱりね・・・。そして5時過ぎには空が白み始めましたが、やっぱり北海道は朝が早いですね。TVの天気予報では、今日は一日中小雨がぱらつくようです。仕方がない、これも旅です。逆に、こういう時でないと、雨の中を走ることは、ほとんど無いし、雨装備も万全です(雨が浸入しない防水手袋を購入し、お尻の部分の内側の防水素材がぼろぼろに剥げたレインパンツも買い替えました)。有難いことに、宿のおかみさんが駅まで車で送ってくれましたが、こういう親切で融通がきくところが旅館の良いところだよね。

最近のシニアな旅では、雨の日は走らないことを前提に、余裕のある計画を組んでいるので、雨が降る日は走らなくても良いのですが、余裕は後半に残しておきたいので、少しぐらいの雨だったら走ろうと思います。もちろんが雨が強かったり、一日中冷たい雨が降る日等は、きっぱりと走るのを止め、休養日に充てるつもりです。>雨が強くなった場合、JR日高本線(苫小牧駅〜様似駅)で輪行することも考え、列車の運航状況を調べたところ、何と!、今年1月の高波被害により、区間の大半が不通となり、鵡川駅から様似駅間はバス代行運転中となっています。これでは、輪行には逃げにくい、なかなかにシビアな状況です。

JR苫小牧駅に着き、駅前の立体駐車場で預かってもらった自転車を受け取って、しっかりと雨天走行準備しました(なんと、そこの事務所には、自転車工房『ばらもん』をご存じの方がいらっしゃいました。小玉さんの名も全国区ですね〜!)。10時前に出発しましたが、その頃には雨が本降りになっていました。なお、苫小牧駅で出会った若者は、早々に雨天走行を諦めて輪行に切り替え、走っている途中で見かけた自転車野郎はパチンコ屋で雨があがるのを待つ作戦にしたようです。自転車野郎もいろいろです。

ここで雨装備/ウェアを紹介します。半袖Tシャツとレーパン(ハーフ)のうえに、レインジャケット、レインパンツ、レインシューズカバーを着て(付けて)います(サドルや輪行バッグが濡れるのは仕方がないと諦めています)。頭は、レインジャケットのフードを被り、その上にヘルメットを着けますが、周りの音が聞こえるように耳は出しています。ハンドルバッグとパニアバッグにはレインカバーを装着しますが、完璧に包んでいるわけではないので、雨が強くなれば少しくらい濡れるのは仕方ないですね。また、長時間走り続けていれば、特にレインパンツのお尻の部分などが汗で濡れてきますが、冷たい雨が入ってきて濡れるのとは大違いです。(/p> 道々259号線を走り、沼ノ端交差点を右折して道々781号線に入る予定でしたが、雨の中で道を間違いJR日高本線の南側を勇仏へ向けて走りました。この道は路側帯が狭いうえに大型トラックが多いので、ちょっぴり走り辛いルートでした。

勇仏から浜厚真までは道々259号線を走り、浜厚真で国道235号線に入ったところで、『浜厚真原野公園』に寄って小休止。その頃には、雨は小降りになっていました。そこで休憩していた三重県の青年(ロードレーサー&リュック背負ってツーリング。しっかり雨装備していました)と言葉を交わしました。青年は、これから100km先のライダーハウスまで走るそうですが、もう12時を過ぎているので、大変だろうな〜!。出発するとまた雨が強くなりました。

シシャモの町・むかわ町に入りました。カントリーサインには当然のように特産品の”シシャモ”が入っていましたが、この町で発見された”首長竜”も入っていました。

12時45分に道の駅『むかわ温泉 四季の館』に到着しました、ここまで約40km。特産の『ホッキフライ定食』を食べました。独特の食感は、良く言えば歯ごたえがあり、逆に言えば、ちょっと噛み切り難いですね。しばらく休憩して13時30分に出発しました。残りは50km程度ですが、これまで思ったほどには距離が伸びていない感じです。雨は少し小降りになっていました。1998年に休憩した鵡川沿いの公園を懐かしく思いつつ先に進みます。

門別競馬場前で記念撮影、ここではばんえい競馬やってるのかな〜?。日高門別川を渡っていて『えぞ鹿』を見つけ、慌ててカメラを取り出しましたが、写ったのは遠い後ろ姿、でも『えぞ鹿』を撮れてラッキー!です。日高門別川の先の坂を上り切ると、正面に日高門別灯台が見えてきました。

雨もあがった日高門別灯台をゆっくりと、いろいろな角度から撮影しました。海岸の高台に立つ灯台の敷地からは、広大な太平洋の海岸線がず〜っと続いて、おおらかな気分になってきます。撮影を終えて出発しようとした時、雨に濡れないようブランケットから外しておいたサイクルコンピュータが無いことに気付きました。日高門別灯台を撮影している間に落としてしまったようです。灯台の敷地内は雑草が生い茂っていて小さな落し物を探すのは不可能に思えます。歩いたルートを丁寧に探してみましたが、やはり見つかりません。サイクルコンピュータとは別に、GPSロガーも携行してきたので、すぐに困ることはありませんが、長年愛用してきたものを、それも不注意で無くすというのは、非常に残念なことです。

日高門別灯台に到着した(14時半)頃から雨があがり、少しずつ晴れ間も見えるようになってきました。でも雨具を脱ぐのは、もう少し様子をみないとね。残りは30kmちょっとです。厚賀のセイコーマートでアイスもなかと板チョコを買って小休止。そこでレインジャケットを脱ぎ、レインパンツも裾を折り曲げて出発。この頃から次第にアップダウンがきつくなってきました。厚賀川ではこの旅初めての鮭の遡上を見ました。

16時40分、道の駅『サラブレッドロード新冠』に到着、ここまで86kmです。写真でも分かるように、この頃はもう晴れ間が広がっています。この道の駅では、敷地内に立てられていた『ハイセイコー』像の前で記念撮影しましたが、新冠はサラブレッド牧場の町で、道路わきには馬牧場がず〜っと続いています。

17時過ぎに、JR静内駅前の宿に到着しました。本日の走行距離は91kmを少し超えていましたが、やはり雨の中の走行は、気を使いますし、体力も消耗しますね。この宿『ホテルサトウ』は、レンタサイクル用の倉庫があり、愛車はそこに保管してもらいましたが、このように、す〜っと保管場所が決まると、すごく気分が良いですね。明日の天気予報は『晴れ』で、絶好のツーリング日和になりそうです。


2015/9/5(土) 3日目:静内〜日高三石〜鳧舞(けりまい)〜浦河〜様似〜えりも。走行距離は91.2km。天候は晴れ。

5時過ぎに目が覚め、布団の中でうつらうつら・・・。6時前に起きると、もうすでに陽は高く、きれいな青空が広がっています。天気予報も『晴れ』で、最高気温は22℃、この後も10日(最終日)まで雨マークはありません。昨日の雨ですっかり流れてしまったようです。荷作りを済ませて、7時半から朝食。今日の走行予定は80km強なので、朝食時間もちょっと遅めです(北海道では朝が早いので、6時半頃から朝食を摂ることができます)。昨日の雨で汚れた自転車を掃除して、8時10分に出発。静内川に架かる静内橋を渡り、金毘羅神社の鳥居の先を左折し、シャクシャイン記念館/アイヌ民族資料館方面へ上って行きます。1.3kmほど上り、ラブホテルが立つ三叉路を左折します。シャクシャイン記念館/アイヌ民族資料館の入口手前を左折して砂利道を進むと、静内灯台が見えてきました(上り口から約2.1km)。

国道235号線に戻り、次の浦河灯台を目指します。路側帯は広く、追い風で快調です。気持ち良い〜!。東静内町では、きれ〜いに整備/舗装された路側帯がありました。自転車で路側帯を走る時に困ることは、(1)路側帯が狭くなる/無くなること(走るスペースが無い)、(2)ガラス片や尖った小石が散らばっていること(パンクや転倒の危険性が高くなる)、(3)車道だけが追加舗装されて、路側帯が置いてけぼりになり、車道と路側帯に段差があること(走行方向と平行な段差は転倒の危険性が高い)、(4)路側帯いっぱいに排水溝の蓋がある(段差にぶつけてパンクする)etcが考えられますが、ここでは、排水溝が歩道との段差の間に収納されていて、全然、走行の邪魔になりません。また路側帯そのものが、きれいに再舗装されているので、とても走り易いのです。この方法は、北海道のみならず、日本中の道路に適用可能だと思われるので、ぜひ、全国展開をお願いしたいものです。

道路脇には、小石を敷き詰めた昆布干し場があって、収穫してきた昆布を広げて乾かす風景が繰り返します。収穫したばかりの昆布を干しているものもあれば、昆布の長さを切り揃えて束ねた干し場あります。ここは、日高昆布の本場です。えりも岬に近くなると、干している昆布の上にロープを乗せるようになりますが、多分、えりもは風が強いので、昆布が飛ばないようロープを重しにしているようです。

10時10分に道の駅『みついし』で休憩、ここまで32.4km。オートキャンプ場や温泉(昆布温泉)が併設されたきれいな道の駅ですが、コンビニみたいな便利なコーナーはないし、腰を下ろして寛げるベンチもないので、ちょっとがっかりです。トイレを済ませて早々に出発しましたが、道路には車にはねられた赤とんぼがいっぱいです。この付近では、クレーン付きの軽トラックをしょっちゅう見かけます。収穫した昆布をクレーンで船から吊り上げたり、トラックの荷台から干し場へ下ろす風景は、ここらでは慣れ親しんだ普通の風景なのでしょう。庶野付近では、突然の雨に慌てて昆布を取り込む風景も見かけました。

次第に暑くなって汗をかき、膝下で折り曲げているストレッチパンツが脚に纏わりつくようになったので、レーパン(ハーフ)の上に重ね着していたストレッチパンツを脱ぎましたが、とたんに脚が楽になりました。11時半前に浦河市街に到着し、浦河灯台を探します。最初は、道を間違えて浦河(漁)港の方に行ってしまい、堤防に上って浦河灯台を発見しました。国道を横切って急坂を上り、浦河灯台に到着しましたが、ここまで48.9kmです。浦河市街は以前、宿を探してうろついたことがあるので、なんとなく風景に見覚えがあります(当時は、台風や行事のために宿が見つからず、必死の思いでした)。灯台の写真撮影を終えて、12時前には出発しました。

日高幌別を通過、ここまで54.4km。1998年、台風の余波で襟裳岬への道路が(平宇で)通行止めになり、国道236号線(愛称『天馬街道』)で日高山脈越えをしたことを思い出させる場所です。

12時45分、JR様似駅に着きました、ここまで64.2kmです。すぐ近くのセイコーマートで買ったおにぎりとアイスもなかで昼食を摂り、ベンチで休憩します(ベンチに横になって昼寝したいところですが、駅員さんの目が気になります。様似駅は日高本線の終着駅ですが、列車が運休中のため、バスが代行運転していました)。それでも、1時間ほど休憩して出発しましたが、日差しが強くて暑いくらいです。

海岸沿いの道路脇には、昆布の干し場がひろがり、潮風に吹かれながら心地よく走り続けることが出来ます。そして、冬山(漁港)を過ぎると、次第に、山が海岸線にせり出すようになり、トンネル/覆道(ふくどう、雪崩や落石、土砂崩れから道路や線路を守るために作られた、トンネルに似た建築物)が増えてきます。また、トンネルの間にアップダウンが増えてきました。覆道では海岸側にきれいで広い歩道が作られていることが多いので(これは、昆布採りの漁師さんが漁場である海岸にアプローチし易いように設計されているようです・・・)、路面状況に応じて海岸側の歩道を走行しましたが、そのほうが車にも気を使わせないし、自転車にも快適だと思います。特に、雨や暑い日はGood!ですよ。

15時過ぎ、えりも町の『灯台公園』に到着しました、ここまで90kmです。灯台公園は広い芝生のなかに、3代目の幌泉灯台が移設され、記念塔として保存されています。えりも町のカントリーサインは『灯台』と『ゼニガタアザラシ』なので、引退した灯台も大切に扱ってもらえるようですね。

灯台公園で記念撮影したり、えりも町をポタリングして時間をつぶし、15時半に予約した宿に到着しました、ここまで91.2kmでした。自転車の保管場所についてご主人に相談したところ、室内に保管するような場所はないとの、ツレ無い返事。自転車乗りにとって、自転車の扱いが悪ければ、他が全て良くても駄目!。一気にイメージが悪くなりました。一事が万事で、他のサービスも駄目でした。昨日泊った宿のもてなしが良かっただけに、その落差はでかい。サービス業というのは、お客さまの立場で考え/工夫すればこそ、心地良く過ごすことができて、再度泊まりたいと思うのでしょうが、その基本を完全に忘れているよね。ここは二度と泊る気はしません!。


2015/9/6(日) 4日目:えりも〜襟裳岬〜庶野〜音調津〜広尾。走行距離は64.41km。天候は曇りのち雨。

昨夜は機械/空調?の音がうるさくて、今回初めて耳栓をしました(こういうこともあろうかと耳栓も必ず携行しています)。6時過ぎに起床しましたが、予報通りの曇りです。でも雨が降らなきゃ大丈夫、洗顔して荷作りを開始しました。今日は走行距離を短めに設定しているので、襟裳岬でたっぷりと遊んだら、雨が降らないうちに、さっさと広尾へ向かう予定です。

自転車と荷物のチェックを済まして8時過ぎに出発。重く垂れ込めた雲からは、今にも雨が落ちてきそうです。今日は最初からアップダウンの繰り返しで、嫌になるくらいです。途中で同年代のおじさんとすれ違い、エールを交わしましたが、お互いに辛そう・・・。道路脇に吹き流しが増えてきましたが、これはドライバーへの注意喚起でしょう。時折り吹く強い横風にハンドルをとられ、えりもが風の町だったことを思い出しました。

9時10分、襟裳岬に到着、ここまで14km。風の当たらない場所に自転車を停めて襟裳岬を観光します。灯台や岬の写真を撮っていたところ、岬の先端を巡るシーカヤックを見つけました。海岸を見下ろすとパドリングジャケットやライフジャケットを着た人達がいたので、下りて行って話を聞いたところ、付近の宿やクラブが主催する『あざらしウォッチングツアー』なるものがあるようです。私の中には襟裳岬でシーカヤックというイメージは皆無だったので、ちょっとびっくりです。ホットコーヒーを飲み、10時45分に出発しました。

襟裳岬を出発し、太平洋岸を北上します。いよいよ強い逆風(北海道ではそよ風?)になり、スピードが上がりません。百人浜では駐車場で休憩していたおじさんレーサーとエールを交わし、ちょっとだけ元気を回復です。

11時40分、国道336号線に合流、ここまで31.5kmです。途端にパラパラッと雨が落ちてきたので、すぐ近くにあった庶野バス停に自転車ごと逃げ込みました(雨が降りそうな気がしていたので、雨宿りできるような場所を探しながら走っていたので、すぐに逃げ込めましたが、北海道のバス停は自転車も入る大きさのうえ、ベンチも付いているので、雨宿りには最適?です。雨が降りそうな日は、バス停の有無を確認しながら走っています)。雨はいやだけど、そのために雨装備を準備してきたわけだしね・・・。

近くの昆布干し場では、突然の雨に大慌てで昆布を取り込んでいます。天気が不安定だと、昆布干しも大変だ!。こんなふうに雨が突然に降りだすと厄介なので、念のために、ウェアの一部を雨装備へ変更します。フロントバッグとリア・サイドバッグにレインカバーを掛け、レインジャケットを着ているうちに雨が強くなってきたので、さらにレインパンツに履き換え、シューズカバーを着けるフルフルの雨装備に変更して、雨が小降りになるのを待ちました(どうせ、急ぐ旅でも無いので・・・)。12時30分、雨が小降りになったので出発しました。

まもなく、海岸側にパーキングが見え、『これより黄金道路』の案内板が立っていましたが、雨が降っているので写真撮影をパス。これから黄金道路、そしてトンネル/覆道が続きます。天気が良い時は、トンネルや覆道は、できれば避けたいものですが、今日のように雨が降っている時や、逆に暑い日などは、ほっとする場所です。特に、北海道のトンネル/覆道は比較的に交通量が少なく、照明も明るいので、私にとって、さほど嫌な場所ではありません。3つほど普通のトンネルをすぎると、いよいよ北海道内最長と言われる『えりも黄金トンネル』(全長4,941m)が始まりますが、時速20kmで走っても15分かかる長さです。道内で2番目に長いトンネルは、国道236号(愛称・天馬街道)の野塚トンネル(全長4,232m)で、1998年に走ったことがありますが、それより700mも長いです。はっきり言って、走っているうちに飽きてきます。

トンネルの中は雨も降らないし、車も少ないので、少しのんびりしてきたら、お腹が空いてきました。もう13時近くになっています。といっても、この先しばらくは昼食を摂れるような店は無さそうなので、『えりも黄金トンネル』の3,610m地点の退避所に自転車を停め、非常食(カロリーメイトと塩キャラメル)でエネルギーを補給することにしました(『こういう時に非常食を食べずしていつ食べる!』っていう感じですね)。

長〜いトンネルを抜けたら小雨になっていて、少し走り易くなりました。すぐ先の『猿留橋(さるるばし)』から、猿留川を見ると、そこには、これまで見た(撮った)ことが無いくらいの鮭の大群が・・・、すごい!。

トンネルと覆道は音調津を過ぎ、広尾市街に入るまで続きましたが、途中には、美食のカラスが中身を食べたウニの殻、フンベの海岸で波乗りを楽しむサーファー(えりもにはウィンドサーファーもいましたが、波の荒い(大きい)北海道はサーファーにとって最高の場所かも・・・)、近藤重蔵の山道開削の碑(以前走った時は『重蔵トンネル』がありましたが、今は『タニイソトンネル』の開通によって旧道(廃道)になっているようです)、そして『フンベの滝(群)』等がありました。

広尾市街に入り、十勝港を見下ろす広尾鼻に立つ『広尾灯台』を撮影、そして15時過ぎに宿にチェックイン、本日の走行距離は64.4kmでした。この宿には屋根付きの駐車場があって、その隅に自転車を保管することができましたが、これから宿を選ぶ時は、屋根付きの駐車場を条件にしようと思います。さっそく広〜い風呂(サウナ付き)に入り、濡れたウェアの洗濯と乾燥。並行して、GPSロガーや携帯電話、タブレット、デジカメの充電を開始。ここまで済ませると、ゆっくりと夕食を摂ることができます。明日は晴れて欲しいけど、予報では『曇りのち晴れ』、濃霧注意報も出ています。


2015/9/7(月) 5日目:広尾〜豊似〜大樹〜芽武〜晩成温泉〜晩成・セキレイ館。走行距離は59.2km。天候は曇りのち晴れ。

7時に起床すると、なんと雨が降っています。今日も雨装備?、う〜ん、いやだなと思いながらも、荷作りして出発準備。朝食を終えると、雨が上がって路面は乾き始めていました。ゆっくりと自転車を掃除し、出発準備しているうちに晴れ間も出てきました。9時前に出発、もちろん晴れ装備です。すぐにコンビニに寄ってカロリーメイト、チョコバー、枝チョコ等を購入しましたが、これは明日の昼食兼非常食になる予定です。というのも、明日の走行ルート(晩成〜厚内)には、コンビニや食堂がないので昼食を事前に調達してくるようにとアドバイスを受けたからです。昨日の昼食もカロリーメイトでしたが、1箱(4本)では夕食まで持たなかったので、多めに購入しました。また、今日のルートは最短では35km程度なので、遠回りしたり、晩成温泉に入ったりして、時間を調整する予定ですが、まずは、国道336号線で豊似を目指します。

いよいよ、北海道らしい真っ直ぐに伸びた道が始まりました。市街地を外れると路側帯も荒れてきて、逆風の中でなかなかペースが上がりません。 豊似防災ステーションで計画通りに小休止、ここまで14.2km。休憩しつつ、明日の宿に予約確定の電話を入れました。30分程して出発、またまた真っ直ぐな道が続きますが、風は少し治まってきたようです。

10時50分、コスモール大樹で大休止します。直前の2kmには路側帯がなくて、非常に走り難かったけど、路側帯は危険がいっぱいだよね。ガラス片や尖った小石が散らばっていたり、段差に車輪をとられて転倒しそうになるし・・・、少なくとも幅だけは確保すべきだと思います。まだ昼食には早いので、携行していたタブレットで台風情報をチェックすると、台風18号が9月10日に近畿地方に接近/上陸するかも知れないとのこと。そうなると、東京から福岡への飛行機は飛べるかな?等など、自宅に連絡して帰れない場合の対処について相談・・・・。まあ、この旅はいろいろありますね〜。そんなことしているうちに11時半になったので、昼食の食材探し。隣接するスーパーで『おはぎ』を見つけましたが、北海道に来ると魚介類の料理が多くて、それはそれで美味しいのだけれど、たまにはこういうのも嬉しいですよね。さっそく購入し、バスの待合所であっという間に完食しました。出発の準備中、香港から来た北海道一周ミニべロおじさんが到着したので、しばらく言葉を交わしました。同好の志は片言の英語でも、それなりに通じるもんです。12時過ぎに出発。

歴舟川をわたり、右折して道々55号清水大樹線に入り、浜大樹方面へ向かいます。ちょっと荒れた、まっすぐな道が、農場や牧草地のなかに続いています。すっかり晴れ上がり、次第に暑くなってきました。

芽武(めむ)交差点を左折して、国道336号線に入り、浦幌(うらほろ)/生花(せいか)方面を目指しますが、道はゆるやかなアップダウンを繰り返すようになりました。交通量は少なく、路側帯は広く、天気も良いので快適ですが(ちょっと逆風)、変化の少ない風景は、はっきり言って退屈です(贅沢な悩みですが・・・)。このルートには周期的な路面のでこぼこが現れますが、これは路面舗装時の施工方法のせいでしょうか・・・・、ちょっと自転車には気になります(煩わしい)ね〜。道路脇には、時折り、牧場(ファーム)が現れますが、淡々と牧場/農場の中を走り続けます。

大樹町に入り、ナウマン象遺跡に寄って記念撮影。国道336号線に戻り、晩成温泉を目指して右折すると、すぐ左手に今日の宿『セキレイ館』が見えてきましたが、まだ13時半、チェックインまでは時間があるので『晩成温泉』で過ごすことにします。

晩成温泉へ続く直線道路(道々881号線)に出ると、そこには、何と・・・、長〜い下り坂があります、ということは温泉からの帰りは、長〜い上り坂だ・・・。晩成温泉ですっきりと汗を流し、帰りも上り坂で汗を流す・・・なんていうこった〜!。でも、まあ、その時はその時、このまま行こう〜!。晩成温泉の入浴料は500円、牛乳は130円。ヨード泉というコーヒー色の温泉で、熱からず、ぬるからずの適当な温度で、浴場から出入りできるバルコニーからは、ど〜んと広い太平洋!。向って右側は襟裳岬へ続き、左側は釧路方面へ砂浜が続いています。湯で温まり、バルコニーで体を冷やすことを繰り返して、十分に温泉を堪能しました。

温泉からあがって牛乳で喉を潤し、十分に体を冷やしてから温泉を後にしました。帰りの上り坂も、特に汗で体を濡らすことなく上り切りましたが、途中の牧草地で、タンチョウ鶴の親子(つがいが2羽に背中が茶色の子供が2羽)を見かけました。北海道で野生のタンチョウ鶴を見るのは始めてかな?。タンチョウ鶴は周囲に点在する湖沼に飛来したもののようです。

16時ちょっと前に、とほ宿『セキレイ館』に着きました、本日の走行距離は59.2km。元畜舎という2輪専用の屋内駐車場に自転車を駐め、個室(ドミトリー・相部屋もありますが、個室もあります)にチェックインしました。

毎日の日課の洗濯をしながら、GPSロガー等の充電、そしてタブレットで明後日の宿探し(明日の宿は、昨日予約済みです)。『Webで宿泊北海道』にアクセスして、釧路市周辺の民宿/旅館を探し、玄関前に屋根付きの駐車場がある民宿を見つけ、そく電話してOK!。料金も2食付きで4,000円と格安でしたが、自転車を安心して駐められることが決め手です。

19時から夕食が始まりましたが、テーブルに座っているのは、良い年したおっさんばかりです。聞けば、若い人はライダーハウスやキャンプに泊り、それなりにお金が必要な宿には泊らないんだって!。でも、昨年泊ったサロマ湖近くのとほ宿では、牛ちゃん以外は若者、それも女性ばかりで、話が合わないおっさんは、蚊帳の外だったんですよ・・・、宿によっても違うんですね〜。いずれにしても、今回は、テーブルを囲むお客さん(おっさん)の中に、す〜っと入っていけました。また、世代が近いだけに共通な話題も広がって行き、楽しい時間を過ごすことができました。

21時からの『茶話会』では、これまで、おかみさんが撮り溜めてきた(特に自転車ツーリングで泊ったお客さんの)写真を見せて頂きながら、いろいろな話を伺いました。その中でも印象に残ったのが、80歳代や70歳代の現役自転車ライダーのこと。なかには、80歳代で毎年北海道一周を続けられている方もいるそうで、60歳代なかばになり、そろそろロングツーリングから卒業かなと思い始めていた私にとって、目が開く思いでした。80歳代や70歳代のライダーにとって、60歳代の私は、まだまだ若造のようです。60歳代なかばのこの時期に、こういう宿に泊まることになったのも、何かの縁かもしれませんね。ゆっくりと話し込んでしまい、気がついたら23時近くになっていたので、慌てて寝ました。


2015/9/8(火) 6日目:晩成・セキレイ館〜生花〜十勝大津〜昆布刈石〜厚内・まちぼうけ。走行距離は60km。天候は曇り。

7時半からなごやかに朝食を摂り、荷作りを開始。玄関前でおかみさんや、お客さん達と記念撮影し、9時過ぎにおかみさんの『いってらっしゃ〜い』の声に送られて元気に出発しました。

あかみさんのアドバイスにより、アップダウンが多い国道336号線を避け、道々881号線を走り始めました。アップダウンは少ないけれど、交通量も少ない、ちょっと寂しいルートです。昨夜、道路に飛び出してくる鹿にぶつかって死亡する事故が多いことを聞いたので、道路脇に続く森の中が、やけに気になります。

生花(せいか)で国道336号線に合流し、交通量が増えてきました。時間的には十分に余裕があるので、ペースは抑え気味で走っています。でも、『初音橋』付近から、前方を走る自転車の後ろ姿が見え始めました。こちらはゆっくりペースで走っているのに、後ろ姿が少しずつ大きくなってくるのは、前の人が大きなリュックを背負っているからかな?、ペースが上がらないようだし、大変だな〜。前を走っていた自転車乗りは、とうとう、長節橋の先で歩道に自転車を上げて停まってしまいました。自転車を寄せて話し掛けたところ、年齢は私より1歳上の65歳で埼玉県在住、函館から逆時計周りに北海道一周中だが、お尻が痛くて困っているそうです。そうでしょう、北海道一周の長丁場を、大きなリュックを背負って走るなんて、腰やお尻にダメージが残らない訳がないですよ。今日は浦幌まで走ってキャンプする予定だそうですが、頑張って北海道一周を成し遂げて欲しいですね。今後の健闘を祈りつつ、脚が冷えないうちに出発します。

まもなく右折し、道々912号線に入りました。長節湖(ちょうぶしこ)を右手に見ながら海岸線を目指します。海が見えてくると、そこには今年も驚きの光景が待ち受けていました。昨年のオホーツク沿岸でも見かけた林立する釣り竿です。駐車した車の横にブルーシートで作った仮小屋があり、椅子に座って腕を組みながら竿先を眺める真剣な目がありました。恐るべき釣り人達は平日にもかかわらず、Myスペースを確保して鮭を待ち伏せしています。これは、毎年の、北海道ならではの光景ですよね。

波が風に舞う砂浜、海岸沿いに真っ直ぐ続く道、その先の段丘のうえに灯台の頂部が見えてきました、十勝大津灯台です。十勝大津漁港の手前を左折して急坂を上ると、風が吹きすさぶ、赤茶けた土が剥き出しの段丘の上に雄々しい姿が見えてきました。段丘の上からは、十勝大津漁港、そして、これから走る広大な十勝平野と海岸線が見えます。

大津漁港、大津市街を抜け、十勝川沿いを遡って、十勝河口橋(全長928m)を渡りました。十勝河口橋ができる前は国道渡船として人と自転車を運ぶ渡船(人力)が運行されていて、架橋と同時に廃止されたそうですよ。橋を渡り切ると『浦幌町』です。

広い農場の中を走って、浦幌十勝橋を渡り、平坦な道を走り続けると、海岸線が見えてきました。そして、海岸沿いの道に出たとたん、正面に上り坂が見えてきました。あ〜、海岸沿いの平坦な道をのんびりと走れると思っていたのに・・・。

道(国道336号線)は海岸段丘の上まで上ったところで、ゆるやかな勾配に変わりました。昆布刈石展望台や黄金の滝へ続きラフロードの入口を過ぎると、道は下り始めます。下り切って突きあたりを右折し、道々1038号直別共栄線で厚内を目指しますが、厚内までは、もう10kmもありません。まだ、13時半にもならないというのに・・・。

ゆっくりと下って行くと太平洋が見えてきました。そして厚内トンネルを抜けて振り返ると、地肌が剥き出しの崖は北海道の創造期を示すようにダイナミックで、迫力満点でした。波が荒く、波しぶきで道路の先は霞んで見えます。

14時前にJR厚内駅に到着、ここまで59.6kmですが、宿にチェックインするには早すぎるので、ここで休憩を兼ねて時間調整します。駅のホームで釣り道具を持って列車待ちしている79歳のおじいさんと雑談を始めました。今日は波が高くて鮭が釣れなかったそうですが、鮭は案外?と釣れるのだそうです。釣り人の中には筋子だけを持ち帰り、残りを砂に埋めて帰るマナー違反者がいるため、それをクマやキツネが狙って出没するので、付近の住人が困っているそうです。また、このおじさんは釧路の自宅から青春18切符をつかって、網走、根室、そして十勝など、いろいろな場所へ行き、鮭釣りをしているらしいですが、意外な人が意外な使い方をしているもんだと感心しきりです。

16時を待って、旅人宿『まちぼうけ』にチェックイン。この宿も『とほネットワーク』に参加しているとほ宿です。部屋は2段ベッドがある6人部屋に一人だったので、何事も経験と、2段ベッド(の下の段)に寝てみることにしました(独身寮以来の2段ベッドですが、上の段は寝ぼけて落ちたら大変です。でも、相部屋では、2段ベッドより畳を好む人が多いそうです)。風呂に入って洗濯し、充電するというルーチン作業をしているうちに夕食タイムになりましたが、客は牛ちゃんひとりなので、宿のマスターと差し向いの夕食です。男と二人で差し向いの夕食という、なかなか得難い経験をしながら、いろいろな話を伺いました。21時からのアルコールタイムも二人で過ごし、22時過ぎに2段ベッドで爆睡する。


2015/9/9(水) 7日目:厚内〜直別〜白糠〜釧路。走行距離は74.4km。天候は曇りのち雨。

昨夜は、差し向いの夕食、二人きりの乾杯を通して、ご主人からいろいろな話を伺いました。一昨夜のお客さんは二人だったそうですが、その二人とも70歳代の自転車ツーリストだったそうです。それぞれが一人旅で、たまたま、この宿に泊まられたそうですが、70歳代でもシングルでツーリングされる先輩が何人もいらっしゃることに、大きな感銘/刺激を受けました。前宿でも80歳代のツーリストの話を伺いましたが、シニアなツーリストが珍しくないことに、改めて奮起させられた思いです。60歳代のお前さんは、老けこむ歳でもないし、引退を考えるのは10年早いよ〜!ってね。とりあえず、目指せ70歳代現役ライダーです!。

8時半すぎに晴天ウェアで出発(昨日、ちょっと足元が寒かったし、今日は最高気温が19℃の予報なので、レーパンはロングにしました)。すぐに海岸線に出ましたが、今日も波風が高く、道路の先は白い水しぶきでけぶっています。ご主人の話によると、国道38号線に出るまではアップダウンがあるけど、その先は平坦になるそうです。ゆっくり、でも軽目のギアを早めに回して、脚が温めていきますが、海岸線を離れると上りが待っていました(上りはこの1箇所のみです)。でも、今日の路面状態(道々1038号直別共栄線)は、これまでの中で最悪です・・・。

9時過ぎ、国道38号線に入りました、ここまで7.3kmです(ここから釧路まで53km)。途端に交通量が増え、路面状態も良くないので、すごく走り辛くなってきました。そのうえ、アップダウンが続きます(登坂車線があるくらいのアップダウンです。話が違うじゃないか〜!)。気は使うし、脚も使うし・・・、疲れ倍増ですが、それでも、心穏やかに、慎重に、気を付けて走り続けるしかないでしょう(愚痴っぽくなったのは、疲れが溜まっているのでしょうかね?、それほど走ったわけじゃないけど・・・)。

そういう道(路面)を20kmも走ったでしょうか、白糠が近くなって、少し平坦になってきました。でも、路側帯が荒れているのは変わらないので、油断は禁物です。朝から逆風で、時折りそれが強くなり、ぜんぜん距離が伸びません。 淡々と、淡々と・・・、軽めのギアで、くるくると・・・。

11時25分、道の駅『しらぬか恋問』に到着しました、ここまで41.6kmです。逆風のせいか、結構、脚に疲れがきています。軽めのギアで走っているつもりだけど・・・。ここで、自宅や友人にお土産を買います(もちろん宅急便で送るよ)。最初は、釧路の『和商市場』に寄って観光がてらお土産を買おうと考えていましたが、そこには観光客価格なるものがあって、全体的に高めの価格設定という話を聞き、興味が失せました。道の駅もそうなのかもしれませんが・・・。

買い物を終えたら、食堂で昼食ですが、メニューは名物『この豚丼』です(食べたのは『ミニ豚丼セット』ですが・・・)。名物と言えど、結構美味しかったですよ(ちょっと味が濃かったけれどね)。12時50分に出発。

釧路市街に入ると、路側帯が狭いうえに汚れているので、状況が許す限り歩道を走りました(この旅で歩道を走ったのは初めてです。歩道も状態は良くないですが、危険は車道より少なそうです)。数年前に走った時と、状況はぜんぜん変わっていませんし、悪いままで、進歩がありません。これは金がないと言うより、工夫の問題でしょうね。あっちに曲がったり、こっちに曲がったりして、釧路市街を抜け、『幣舞橋(ぬさまいばし)』に着きました。『幣舞橋(ぬさまいばし)』を渡り、南大通り(道々25号釧路港線)を通って、米町公園まで来ると綺麗な石造りの灯台が見えてきました。これが『釧路埼灯台』かなと思ったら、それは米町展望台だったので、地図を取り出し、改めて灯台探しです。

住宅街を探し歩いて(走って)いるうちに、紅白のビルらしき建物が見えるようになってきました。少しずつ近づいて全貌が見えるようになると、『何じゃ、こりゃ〜!』です。海側が紅白に塗り分けられた建物があり、近づいてみると玄関の上には『釧路埼灯台』と看板が掲げられています。ここが釧路埼灯台なのは間違いないですが、どこが灯台なのかな?。屋上にはレーダーが設置されているようなので、多分、最上階(4階の海側)に灯光があるのでしょうね。

灯台(ビル)が立っている位置は、釧路港を見下ろす高台(知人鼻)で、釧路市街では珍しい坂が多い地区でした。写真撮影を終えた後、米町公園まで戻って休憩しました。休憩後は、幣枚橋で記念撮影して、釧路市街を引き返し、鳥取大通りの民宿に16時過ぎにチェックインしました。本日の走行距離は74.4kmですが、交通量と悪路に疲れましたね。今日の宿は、料金は安いし、屋根付きの駐車場もあり、風呂も24時間OKで、ばっちりです。壁が薄かったり、隣の声が聞こえるのは御愛嬌で、耳栓を使うほどではありません。22時半頃に就寝、いよいよ明日は最終日です。


2015/9/10(木) 8日目:網走市街〜釧路空港−(飛行機で輪行、羽田空港で乗り継ぎ)−福岡空港。走行距離は17km。天候は曇りのち雨。

この宿のお客さんは朝が早く、6時頃には起き出して出掛けて行きます。私も、早めに起き、朝飯を食べて、雨が降り出す前に出発することにしました。でも、今日は雨の予報が出ているので、レーパンロングの上にレインパンツ、ポロシャツの上にもレインジャケットと半分雨装備です。道路は相変わらずなので、許す限り歩道を走ります。大楽毛駅付近で雨が降り始めたので、駅に逃げ込んでフルの雨装備(荷物にレインカバー装着、防水手袋、そしてレインシューズカバー)に切り替えました。大楽毛(おたのしけ)駅って、なんか楽しそうな名前で良いですよね!。雨が降らなくても駅に立ち寄って撮影して行く予定でしたが、丁度雨が降り始めたので好都合?でした。

阿寒川を渡って、国道240号線に入り、釧路空港(標高は95m)を目指しますが、道路は次第に上り坂になっていきます。汗に濡れたレインパンツが脚に纏わりつき、次第に重くなっていきます。

8時40分に釧路空港に到着しました。ここまで17km。まだ小雨が降り続いています。小雨が降り込むサイクルステーションに自転車を駐め、まずは汗に濡れたシャツ、パンツを着替えます。サイクルステーションは雨が降り込んでくるので、通路に移動して輪行の荷作り。雨の日は荷作りでも手が汚れますね〜。荷作りを終えて、自転車を入れた輪行袋とサイドバッグを手荷物として預け、大きなトイレで手洗いと着替え。そしてホットコーヒーを飲んで、一息つきました。

飛行機の出発時間まで長〜い待ち時間ですが、早い便に変更すると追加料金が必要なので、旅を振り返りながら、ひたすら待つだけです。今回の旅も無事に終わりましたが、いろいろ貴重な経験をし、いろいろな話を聞き、ツーリングに対する想いを新たにした旅でした。多謝!。できるならば、2016年も、網走からウトロ経由で知床峠を越え、時計回りに羅臼から根室、花咲を巡り、釧路空港、または帯広空港まで走りたいと思っています。もちろん、途中のとほ宿にも何泊か泊まるつもりですよ。


メインへ戻る