ツーリング北海道2008(北海道8&東北4)

Touring Date:2008/9/12〜24

はじめに1日目2日目3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目10日目11日目12日目13日目

はじめに

北海道&東北ツーリング2008から帰ってきました。今回はゆっくりと時間がとれたので、これまでなかなか行けなかったいろんな場所を選んで走ってきましたが、それだけに結構楽しくも大変な旅になりました。

主な目的(地)としては、
・北海道の恵山岬。北海道の海岸沿いルートで走ったことがない唯一のルートです。当然、そのルートの灯台も撮影します。
・本州最北端・大間崎沖の灯台と灯標を撮影します。
・下北半島の西岸ルート(国道338号線、アップダウンが結構大変そう)の走覇。今回を外すと二度と走る機会はないでしょう。
・寒立馬で有名な「尻屋埼灯台」、今回のハイライトの1つです。
・東北地方での「鮭」の遡上を見たい。この時期だと、多分見ることができるでしょう。
・東北地方の太平洋岸(三陸海岸)を南下しながら灯台を撮影します。
・最大の目的地は「本州最東端・とどケ埼」。これまでの端っこと違って、アプローチが困難でハードルが高い気がします。もう少し楽にたどりつければ嬉しいのですが。

そして、なんといってものんびりと楽しんで走ること。久々の北海道&東北、そしてロングツーリングです。疲れたらゆっくりと?休養する時間的な余裕もあります。いろいろな方とお話しする機会もありました。

右の写真は、尻屋埼灯台と本州最東北端の石碑です。本州最東端のとどケ崎の写真をアップしようかとも考えたのですが、曇り空の下のとどケ崎の写真は暗く写っていたので、この写真にしました。

9/12(金) 福岡空港−(飛行機で輪行)−函館空港〜恵山岬 福岡空港から羽田空港経由で函館空港まで飛行機で輪行。函館空港を出発したのが12時45分で、恵山岬まで約50km。途中で汐首岬灯台、日浦岬灯台、恵山岬灯台も撮影。天候は曇りで、夕方には晴れてきた。走行初日で緊張感いっぱいの日でした。
9/13(土) 恵山岬〜森町〜大沼公園〜函館 太平洋岸沿いに道々635号線を北上し、JR森駅で名物の「イカめし」で昼食。途中の砂灯台も撮影。森町から国道278号線を南下し函館の民宿に宿泊。走行距離は112.6km。天候は晴れ。昼間は日差しが強く、JR森駅での気温は31℃でした。
9/14(日) 函館−東日本フェリー・ばあゆ−大間 国道228号線で葛登支岬まで往復して「葛登支灯台」を撮影し、函館市内を観光した後、東日本フェリー・ばあゆで大間へ渡りました。宿泊したのは本州最北端の民宿・海峡荘。走行距離は50.7km。天候は晴れ。のんびりとした移動日です。
9/15(月)
春分の日
大間〜脇野沢 ただひたすら国道338号線(ず〜っとアップダウンの繰り返し・・・)を走りました。走行距離は81.4km。天候は晴れ。比較的に交通量の少ない寂しいルートでした。
9/16(火) 脇野沢〜むつ〜尻屋崎 国道338号線でむつ市へ出て、そこから国道279号線を北上し、県道266号線(関根浜〜稲崎)と県道6号線(稲崎〜尻屋崎)で尻屋崎まで走りました。走行距離は98.6km、天候は晴れ。
9/17(水) 尻屋岬から海岸沿いに南下し八戸まで 県道6号線(尻屋崎〜袰部)、県道248号線(袰部〜小田野)、国道338号線(小田野〜一川目)、県道19号線(一川目〜八戸)。走行距離は124.2km、天候は晴れ。北海道に似た原野もありました。
9/18(木) 八戸から海岸沿いに南下し普代村まで 県道1号線(八戸〜角浜)、県道247号線(角浜〜玉川)、国道45号線(玉川〜普代)、県道44号線(普代〜黒崎)までの110.8km。小さなアップダウンがず〜っと続くルートでした。天候は晴れ。
9/19(金) 休養日 前日の走行中、腰に変な痛みがあり、また走り始めて1週間がたったので、休養日としました。
9/20(土) 普代村から海岸沿いに南下し宮古(白浜)まで 県道44号線経由で国道45号線に出ましたが、その頃から小雨が降り始め、時折雨が上がるもののほとんど終日雨が降り続きました。この区間は長いアップダウンの繰り返しです。走行距離は87.8km、天候は曇りのち雨。
9/21(日) 宮古(白浜)からとどケ崎を経由し山田町まで いよいよ今旅のハイライト・とどケ崎へ挑戦しました。山道のルートはアップダウンの連続でしたが、昼過ぎからとうとう雨が降り始め、2時間ほど降り続きました。走行距離は46.9km、天候は曇り時々雨。
9/22(月) 山田町から御箱崎を経由し釜石まで 箱崎半島の自然歩道は徒歩(約2時間)なので走行距離は短めにしました。海岸沿いのアップダウンはいつもと変わりません。走行距離は68.9km、天候は曇りのち晴れ。
9/23(火) 釜石〜遠野〜花巻 今回の旅で唯一、普通のツーリング(灯台探訪なし)。ハイライトは標高561mの仙人峠越えです。仙人峠を越えれば、ほとんど下りの連続となりました。花巻では宮沢賢治の名残りを訪ねました。走行距離は98.3km、天候は晴れ一時小雨。
9/24(水) 花巻空港〜関西空港〜福岡空港(輪行) 花巻空港から飛行機で輪行して福岡へ帰りました。走行距離は2.6km、天候は晴れ。


2008/09/12(金) 1日目:輪行(福岡〜函館)&函館空港〜恵山岬。走行距離は50.2km。天候は曇り。

朝5時半に目が覚める。旅行前にしてはゆっくりと眠れたようだ。すぐにTVを点けて天気予報をチェックする。三陸沖に熱帯性低気圧があり、函館は「雨のち曇り、夕方から晴れ」。天気は回復傾向にあり、ひとまず安心だ。朝食を終え7時半すぎに車で福岡空港へ向う。今日の手荷物チェックゲートは閑散としているが、客が減ったのか、平日のせいか?、ちょっと拍子ぬけ。混雑すると思って、かなり早めに家を出てきたのだが・・・・。

飛行機内はほとんど爆酔。羽田空港へ着陸する前に目が覚めると、ちょうど房総半島の野島埼灯台が見えた。房総半島は相変わらずゴルフ場が多い。千葉に住んでいたことがあるので、上空から眺める風景が懐かしい。羽田空港での待ち合わせ時間に「おにぎり」で軽い昼食。東京は晴れていて暑い。

定刻に羽田空港を離陸するが、仙台上空を過ぎる頃から雲が厚くなり、函館の天候が心配になる。到着した函館空港は曇っていてむし暑かった。
丁寧に走行準備をして12時45分に出発。服装はTシャツと短レーパンにウィンドブレイカーで、これくらいが走行には丁度良い。滑走路の下をくぐる道路に入ってフロントライトが暗いのに気付く。空港で走行準備していた時にフロントライトのスイッチが入っているのに気付き、すぐに消したのだが、かなり放電してしまったようだ。早めに電池を買って交換しよう。走り始めてすぐに道を間違えたことに気が付く。ちょっと落着きが足りないようだが、やっぱり興奮しているのだろう。走り始めはいつもリアのサイドバッグがゆれが気になるが、すぐに体が慣れてくれるだろう。脚にも力が入り過ぎているように感じるが、走行初日のせいなのか、それとも上空の厚い雲のせいなのか・・・、どっちなのだろう、両方かな?。慌てるなゆっくり行こう、と言い聞かせながら、力を抜いて回転で走るように心掛ける。道々635号線は路側帯が広いわりに路面が悪い。

道は時折、市街を避けて山側へ入っていくが、できるだけ人の匂い/潮の香りがする海沿い/市街地を走り続ける。道の両側にはコンブ干しの風景が続く。まぐろ延縄漁で有名な戸井漁港を横目に見て通過。雲が厚いので津軽海峡はもやがかかり見通せない。
旧国鉄の廃線跡と汐首岬灯台。13時46分に到着、函館空港からここまで18.6km。ここまでの道路(道々635号線)はほとんど平坦だった。汐首岬灯台までセメント舗装の急坂が続くので、BP付きのサイクリングシューズでは滑りそうになる。20分ほど写真撮影して出発。行く先に黒い雲が広がっていて、ちょっと天気が心配。北海道ツーリング(初回)では雨に降られて恐い思いをしているので、それがトラウマになっているのか、ちょっと天候に対して神経質になり過ぎているのがわかる。

14時31分、日浦灯台に到着。ここまで28km。日浦灯台は日浦漁港奥の岩場(の陰)に建っている。アプローチ道路には落石が多く、手摺りもひび割れているので、壊れそうな箇所には近づかないよう十分に注意して写真を撮る。14時40分に出発。

サンタロトンネルが工事中のため片側交互通行となっていたので海沿いの旧道を走ることにしたが、車も全然来ないので気分良くのんびりと鼻歌を歌いながら走ることができる。途中から薄日が差してきて急に元気付き、ペースもゆったりと安定してくる。現金なもんだ。正面に硫黄が噴出す雲仙のような山が見えてくる。方向的には恵山だが、まさか活火山だったとは思ってもいなかった。これまで恵山方面に関する情報は全然知らなかったもんね。

日ノ浜町で道々635号線は海岸線を離れて、ゆるやかな上りに変わる。恵山岬町へ続く海岸沿いの道があれば良いのだが、海岸添いの道は途中で途切れている。次第に暑くなって来たので、ウィンドブレイカーを脱ぎ、Tシャツと短レーパンだけになる。緩やかな上りは3kmほど続き、清掃工場入口を過ぎて下りに変わる。最高標高は90mを超えたくらいか。下りきった新八幡町で道々635号線を離れ、海岸沿いの道々231号線に入る。恵山岬へ続く道は元村町から急な細い上り坂となり、急坂を上りきった先に台地が広がっていた。

16時に恵山岬灯台に到着、ここまで49.6km。恵山岬灯台はなかなか立派な灯台で、周囲は公園としてきれいに整備されていた。写真撮影後、すぐ近くの宿にチェックインするにはちょっと時間的に早いので、灯台に併設されている灯台資料館に入り、そこで恵山岬(灯台)の歴史や位置付けを学ぶ。恵山岬(灯台)は北海道の海路にとって、非常に重要な位置にあったことを知る。

16時40分、灯台近くの宿にチェックイン。本日の走行距離は50.2km。明日の天気予報は「晴れ」、暑くなりそうだ。


2008/09/13(土) 2日目:恵山岬〜森町〜大沼〜函館。走行距離は112.6km。天候は晴れ。

昨夜はサッポロビールを飲んで、22時過ぎには就寝したが、環境が変わったせいか物音が耳につくので耳栓(これが結構役に立つ)をした。夜中には何度も目が覚めたが、まあ十分に寝られたほうだろう。

5時40分に起床すると、窓の外は晴れ。空には小さな雲が浮かんでいるだけで、窓を開けると寒いくらいだ。TVの天気予報でも「晴れ」、函館の最高気温は26℃で予想以上に暑い。これだと短レーパンとTシャツで丁度良いくらいか、朝はそれにウィンドブレイカーを羽織るくらいで十分だろう。

7時に朝食。ご飯をお代わりしてたっぷりと食べる。最近の宿は、トイレもウォシュレット付きなので快適だ(最近は民宿もウォシュレット付きになっている)。

玄関前で恵山を撮影し、7時47分に出発。快晴。今日はず〜っと走り続けるだけなので、ゆっくりと休みをとりながら走るつもりだ。
出発してすぐ「キタキツネ」に遭遇する。多分、近くの民家のゴミ箱をあせっていたのだろう、やせこけていて薄汚い。「キタキツネ」は冬期の観光旅行中に一度見かけたことがあるが、こんなに接近して見るのは初めてだ。「キタキツネ」もすぐに逃げることはせず、こちらの様子を窺っている。野生といっても、かなり人に慣れているようだ。観光客から餌でももらうことがあるのかな。

海には定置網が仕掛けられているが、多分、秋鮭漁だろう。漁村の中を追い風に押されて気持ち良く走る。加工場に運ばれてきた「サンマ」をトラックの荷台からカラスがかっぱらっていくが、誰も追い払ったりしない、のどかな風景。2日目になり、天候にも恵まれてリラックスして走れているのが分かる。ペースが上がりすぎないよう抑えて走る。

8時6分に国道278号線に合流。銚子トンネル手前の海岸ではサーファーが波と戯れる北海道らしからぬ風景にも出会う。昨日気付いたフロントライトの電池は昨夜交換したので、トンネルの中でも十分な明るさがある、OK。結構長いトンネルが続くが、トンネルの中は涼しさを通り越して寒いほどで、ちょっとお腹が冷えてくる。交通量が少ないので、路面の荒れた端っこを避け堂々と真ん中近くを走る。風景に慣れてくると、単調で眠くなってくる。
元南鹿部町のこの付近は「コンブロード」と呼ばれているらしく、道路脇にはず〜っとコンブ干しの風景が続いている。川汲地区のコンブは有名らしく、道路の両側には、ダンボール箱に詰められた昆布(加工用と記載されていた)が集荷を待っていた。大船産耳コンブの集荷?、耳コンブってなんだろう(帰って調べたら、昆布の下の方の出汁昆布にならない部分らしい)。トンネルの中で冷えたためかお腹の調子が悪くなり、急遽、川汲漁港の公衆トイレを拝借。

柔らかな秋の日差しのなか、北海道を走ることができるなんて、俺は幸せ(贅沢)だな〜。交通量が少ないので、路側帯の狭さも全然気にならない。前方に雄大な「えぞ駒ケ岳」が見え始める。恵山国道(国道278号線)は、鹿部市街を過ぎて風景が変わった。これまで海と山に挟まれた狭い場所をくねくねと走っていたが、道路の両脇に森が広がりはじめ、北海道らしい長〜い直線が始まる。山側は別荘の分譲地のようだ。森に遮られて海は見えなくなる。

左の写真は長〜い直線道路。見てわかる通り、路側帯は狭い。
11時10分、砂原(さわら)の砂埼灯台に到着。ここまで61.5km。灯台へのアプローチ道路は小石がごろごろしていて非常に走り辛い。路面から突き上げる振動が激しいので、ハンドルバッグに入れていたカメラが壊れないよう肩から下げる。灯台の周囲は砂丘で、ハマナス(枝は薔薇で、実はミニトマトみたいな感じ)が咲いていた。周囲の砂は砂鉄分が多いのか、真っ黒だ。

写真は広〜い砂丘に建つ「砂埼灯台」と「えぞ駒ケ岳」のツーショットで、北海道らしい雄大な風景だ。

右手に広がる海には、定置網の浮きが所狭しと浮かんでいるが、これでは故郷の川へ遡上できる鮭なんかいないんじゃないかと、ちょっと心配になってくる。
砂埼灯台から裏道(道々1028号線)経由で着いた、JR北海道の森駅。12時08分に到着。ここまで74.6kmです。ここで名物の「イカ飯」弁当とお茶(計650円)を買って昼食にする。

昼食を食べていると、駅前に停めた愛車・走三郎を不躾にじろじろと眺めているジャージ姿のおっちゃんがいる。「どうしました?」と声をかけて会話が始まった。そのおっちゃんもMTBでツーリングしている途中のようで、700cツーリング車に興味深々のようだ。こてこて?の北海道弁のくせに、京都から来たなぞとのたまうので、そこを指摘すると「つい先日まで森町に暮らしていて、仕事の都合で京都へ行ったばかり」なのだそうだ。そのおっちゃん曰く、「森町は函館とちがって、暖かい土地だ、津軽海峡からの冷たい風も駒ケ岳に阻まれて届かない」。おっちゃんが指さした駅前の気温計をみると31℃まで気温が上昇している、暑いはずだ。12時50分に出発、気温は31℃のまま。
森駅の「イカ飯」弁当は、小振りの箱の中にイカの胴体にもち米を詰めて、甘辛く煮詰めたものだ。1箱に2個のイカ飯が入っていて、1個ずつはちょっと小振りだが、もち米を詰めているせいか、お腹にもたれない割には、腹持ちが良い。ツーリングには丁度良いかな。
坂を上って国道5号線に合流する。国道5号線は路側帯は広く(時にはびっくりするくらい広く)確保されているが、所々ひどく荒れ(ひび割れ)ていて、すごく走りづらい。交通量は一気に増え、特にゆずり道路(登坂車線)になると路側帯が削られて狭くなり走り辛くなる。路側帯は所々、うろこ状にひび割れてるが、冬場の寒さのせいだろうか?。路側帯の荒れは、国道5号線が酷道のワースト3に入るかもしれないと思うくらいだ。JR駒ケ岳駅付近から路側帯はさらに狭くなり、ますます走りづらくなる。JR駒ケ岳駅を過ぎたところが最高標高で170m弱。これから次第に下っていく。

大沼公園入口での気温は24℃、北海道弁で京都在住のおっさんの言うとおり気温がぐっと下がったが、こんなに違うとはびっくりだ。

14時20分、大沼トンネルを抜け、「峠下」から道々96号線に入る。ここまで98.9km。道々96号線は、ローカルな道々とは思えないほど立派で広く、すごく走りやすい。酷道5号線とは大違いだ。道は右折/左折を繰り返し、気を付けないと間違いそうになるので、地図と照らし合わせながら慎重に進む。
この旅に携行したツーリング・マップルは2000年に発行されたものなので、時折、地図と道路があわないことがあるが、方向だけは間違わないように走る。道々96号線を離れ、道々756号線で、本日のゴール・北斗市を目指す。

道路の両側には、水田や畑が広がっているが、そこで栽培されている野菜は、九州とはちょっと違うようだ。野菜の種類が違うと言うのではなく、季節感が違うようだ。

JR北海道・江差線を横切り、JR久根別駅前を右折して、国道228号線に出る。宿に着いたのは15時10分、本日の走行距離は112.6km。かなり暑い日だった。

早々にシャワーを浴び、その後で汗に汚れたウェアを洗濯する。


2008/09/14(日) 3日目:久根別〜葛登支岬〜函館−津軽海峡フェリー・ばあゆ−大間。走行距離は50.7km。天候は晴れ。

6時前に目が覚める。部屋の前が洗面台なので、宿泊客の誰かが起き始出せばうるさくて目が覚める、ちょっと睡眠不足気味だ。でも今日は大間までの移動日みたいなもので、午前中に葛登支(かっとし)岬まで往復して「葛登支灯台」を撮影後、津軽海峡フェリー・ばあゆに乗船するまで函館市街を見物し、その後で大間へ渡るだけ。のんびりしたもんだ。

7時前から朝食をとり、7時50分に出発。

左の写真は、北斗市の茂辺地川河口近くに掛かる茂辺地大橋の上から撮影した鮭の遡上風景。鮭が遡上する川の河口にはかもめが群れているので、鮭がいるかいないかは比較的にわかり易いが、この旅で初めての「鮭の遡上」だ。群れは遡上する鮭の本体というより、偵察にきた先遣隊というところだろうか、比較的に数が少ない。
復路では、もっと函館に近い大野川に掛かる有川橋からも鮭の遡上を見ることができた。大野川といえば函館市街からすぐ近くだが、こんな町の中でも鮭が遡上してくるなんて、さすがに北海道、素敵なことだ。
国道228号線もちょっと市街地を外れると路側帯が荒れてくる。以前走った時に比べると、非常に道路状況が悪化しているように感じたが、これも公共工事減の影響かな?。車の通らない(交通量の少ない)新らしい道路を作るより、こういう生活に密着した道路を優先的に整備したほうが良いと思うのは私だけだろうか?。

津軽海峡越しに本州が見える。大間崎に竜飛岬、・・・、そして津軽海峡をフェリーが静かに進んでいく。眺めに見とれているうちに灯台の入口を通り過ぎてしまい、引き返して改めて灯台を目指す。「葛登支灯台」の入口は「灯台、列車、ペンション・ききょう」が目印だ。そのちょっと西側の未舗装道路を入っていけば、歩いても5分程度で到着する。やぶ蚊に襲われながら写真撮影を終え急いで退散する。
「葛登支灯台」を撮影した後は、東日本フェリー・ばあゆが出港する13時50分まで函館を見物することにした。JR函館駅まで行き、その後は観光客の人の流れにのって「函館朝市」や「BAYはこだて」、そして「赤レンガ倉庫」などを見物(観光)する。

左の写真は「BAYはこだて」の1号館と2号館の間の運河で、周囲は観光客でいっぱい。これまでの旅で、すでに元町やハリストス教会へは行ったことがあるので、JR函館駅と「BAYはこだて」の間を、自転車を押しながら散策する。時には、こういう観光や見物するのも良いもんだ。
函館朝市です。JR函館駅のすぐ横に位置しているので、ここも観光客でいっぱい。

昼食時間に近かったので市場内の食堂に入り、海鮮5色丼(うに、かに、いくら、ほたて、えびが入っている)、2,500円を奢ったが、支払いする時に、なぜか1,800円にまけてくれた。市場内も競争が激しいのかな?。その時に店の方から聞いた話では、「今年の夏は曇りと雨ばかりで商売にならなかった。9月になって良い天気が続いていて、夏と逆転したようだ。これが夏だったら良かったのに」と。旅人にとっては快適なこの天候にも、いろいろな思いがあるのだな。

函館朝市を散策した後、函館港までの復路は「ともえ大橋」を走ることにした(特に理由はないが、できるだけ、いろいろな道を走ってみたいのだ)。
函館の卸売市場横(函館駅や函館朝市のすぐ裏で、函館ドックからも近い)から、海岸線沿いに高架で函館港の万代埠頭までつないでいる「ともえ大橋」で、このルートを選択したことは結果的にVeryGoodだった。「ともえ大橋」には広い歩道も併設されているので、函館港と函館市街との接続には非常に便利な道路だ。道路からの眺めも良く、ごみごみした一般道を走るより、はるかに楽しいルートなので、ぜひ、走ってみてください。

私も、このルートで函館市街から函館港まで戻ったが、往路に比べてはるかに快適だった。道路からは、函館山や摩周丸、そして函館港をゆっくりと眺めることができるし、サイクリングしながら観光を楽しんでいる人たちもいた。
北海道の函館港と青森県の大間港を1時間40分でつないでいる津軽海峡フェリーの「ばあゆ」です。ツーリストや旅人にとっては非常に便利なフェリーですが、最近は高速船が増えて、また利用客も減ったようで、航路の廃止が検討されているようで、航路継続のお願いに大間町長が函館まで足を運んだとのニュースがTVで報道されていた。

利用者減に加えて、最近の原油高も航路廃止の原因の一つだろうが、住民や旅人の足となっているフェリーが廃止されていくということは非常に寂しい/悲しいことだ。
函館フェリーターミナル。この建物はこの角度からがもっとも格好良いようだ。

ここから青森港までの高速フェリーと普通フェリー、そして大間港までの普通フェリーが就航している。また、室蘭港までの普通フェリーもあるようだ。

函館港を13時50分に出港した津軽海峡フェリー・ばあゆは函館山を横に見ながら、津軽海峡に出て行く。津軽海峡はおだやかで、たくさんの小さな漁船が海峡の中央で漁をしている。たぶん、あれが大間と戸井の「まぐろ漁」の船なんだろう。海や灯台、そして明日走る予定のルートを眺めながら明日の行動を考えていると、船の前方を「トビウオ」が飛んでいった。
15時40分に大間港に到着。大間漁港を横目にみながら大間崎を目指す。頭にねじり鉢巻をして自転車で走って行く漁師のおっちゃんが格好良く見える。最近はTV放送のせいか、大間の一本釣り漁師も有名になった。

本州最北端・大間崎で「大間埼灯台」を撮影して、16時10分、本日の宿「民宿・海峡荘」へチェックイン。本日の走行距離は50.7km。この宿には10年前にも泊まったことがあり、気心が知れているので、安心して泊まることができる。新鮮な海産物がいっぱいの食事も楽しみだ。


2008/09/15(月) 4日目:大間〜脇野沢(国道338号線)。走行距離は81.4km。天候は晴れ。

今日のハイライトは大間から脇野沢までずっと続くアップダウン。でも、80km弱の距離なのでゆっくりと走るべ!。

トイレの横の部屋、My「うにの間」はやっぱりうるさい(耳栓をしていても・・・)。トイレの音がうるさくて、朝の4時、4時半と何回も目が覚める。5時には大間漁協の「コンブ漁」開始の放送が流れる。その後も、トイレを流す音、洗面台の水音、話し声。一人泊まりだとこういう部屋になるのかな、やっぱり!。6時前に起床、朝の天気予報は「晴れ時々曇り、北西のち南東の風、最高気温は23℃」、出発前に想定した気温のレベルで、ツーリングには丁度良い気温だ。

7時に朝食を摂り、7時45分に出発。今日も短レーパン、Tシャツ、そしてウィンドブレイカー。大間漁港、フェリー乗り場を過ぎ、ちょっと道を間違えた後、国道338号線に出る。海辺の集落を短いアップダウンのある道路が繋いでいる。昆布を積んだ耕運機とすれ違い、道端にはコンブ干しの風景が続く。庭先に積み上げた薪はコンブ乾燥用だろうか、それとも冬の暖房用か?。
8時30分、佐井町、ここまで12km。道路沿いの広場に祭りの山車が並べられ、人々が集まり始めている。祭りが始まる前の静かな興奮とわくわくする期待が伝わってくるようだ。道路沿いにはぼんぼり(ちょうちん)が吊り下げられていて、華やかな祭り装束に着飾った若者が足早に広場に急いでいる。腰に下げている鈴?の音が軽やかだ。後で調べたとこでは「箭根森(やのねもり)八幡宮例大祭」というお祭りだそうだが、ちょっと京風の感じがした。

この後も、短いが(無意味なくらい)急なアップダウンが続く。
願掛岩の展望台にはきれいなトイレあり。海岸線まで下ったところで気温が21℃、さわやかな気候だ。空はきれ〜いに晴れ上がっている。アップダウンさえなければ最高なのだが・・・と、ちょっと愚痴る。

9時16分、磯谷漁港に到着、ここまで23.1km。漁港の堤防(神社のすぐ横)から大魚(おおよ)島の灯台を撮影する。空は真っ青に晴れ上がり、日陰が欲しくなるくらい。

漁港を出ると、すぐに急な上り坂が始まる。坂の途中に、道端で休憩しているおばあちゃんに声を掛けられる、「こんな坂をきついやろ。どこまで行くの?(多分こういう意味だったと思う)」。「脇野沢まで行きます。坂はきついです」。「頑張ってね(多分こういう意味だったと思う)」と呆られながらも励まされる。頑張らなくちゃ。
「長後」を過ぎると、ゆるやかな長〜い上りが続く。木陰が涼しい。下ってきたサイクリスト(若者)とエールを交わす。俺も頑張らなくっちゃ。10時05分、最初のピーク、ここまで30.5km。標高は184m?。福浦まで下る。

10時19分、福浦に到着、ここまで34.9km。ここからまた上りになるが、車(交通量)が少ないので楽な面もある。

10時58分、仏ケ浦駐車帯に到着、ここまで39.7km。海岸線の仏ケ浦を撮影する。駐車帯でアイスクリームを買うと、売り手のおじいさんが脇野沢までのアップダウンについて説明してくれた(ようだ)が、何を言っているのかまったく理解できない。せっかくのご好意?なので、適当に相槌を打っておく。写真の仏ケ浦(海岸)までは道路から100m以上徒歩で下っていくようなのでパスして先へ進む。景色的には変化の少ない道路なので、次第に退屈してくる。はっきり言って、アップダウンばかりの面白くもなんともない道だ(ちょっといらつき気味?)。

12時05分、牛滝5号橋(七曲橋)のたもとで、エネルギー補給(カロリーメイト、カロリーメイトやチョコレートorキャラメルは非常食として常時補給/携帯している)。ここまで52km。
12時30分、国道338号線と県道253号線(長後川内線)の分岐に到着、ここまで52km。ここは、ちょっとした高原で、牛の放牧場や高原野菜の畑が続いている。まっすぐ進めば川内ダムだが、ここを右折して国道338号線を進む。道はまだ緩やかに上っていく。だらだらとした坂がず〜っと続く。もう、いい加減にせい!と怒鳴りたくなってくる。

いつも峠が近くなってくると風が吹き始める。ピークは間もなくか?。13時20分、大間と脇野沢の間のピーク(最高標高地点)を通過。ここまで60.2km。むつ湾が見えてきた。最高標高は520mちょっとというところか?。

13時30分、ピークからちょっと下った「流汗台ゆとりの駐車帯」で休憩。ここまで60.8km。吹き過ぎる風が実に気持ち良い。この駐車帯はトイレに屋根付きベンチ、案内板を備えた良い休憩ポイントだ。車やバイクで旅行中の人たちも、次々と足(車)をとめて休んでいく。ここで休憩に来た二人の方と懇談、
・三沢在住のロードレーサー(自転車)でツーリング中の45歳過ぎのおっさん。極限の猿、熊出没の話。自宅のある三沢までは、まだ70〜80kmありそうなので、早々に出発される。
・むつ市在住のおっちゃんライダー(二輪車)。月の輪熊、穴熊(狸より一回り大きい)、極限の猿、鮭の遡上、鹿、アナグマ、狸のこと等、いろいろと話する。野生の動物による農作物の被害も大きいそうだ。下北半島は10月半ば頃に、八甲田山は9月下旬になれば紅葉するそうだ。14時20分に出発。

脇野沢まで一気に下っていく。かなり急な下り坂だ。脇野沢側から上ると、かなりきつそうだ。ブレーキを絞る手が痛くなってくる。脇野沢に入り、今日の宿をチャック後、灯台撮影のために牛ノ首岬に向う。また上り坂、もう少しの辛抱だ。左の写真は、鯛にそっくりな弁天島(鯛島)と灯台。

15時30分、宿(民宿)に到着。今日の走行距離は81.4km。アップダウンだけの一日だった。明日のルートは比較的に平坦な道が続く(はず)。


2008/09/16(火) 5日目:脇野沢〜むつ〜関根浜〜尻屋崎。走行距離は98.6km。天候は晴れ。

5時半に目が覚める。静かな夜だったので、ぐっすり眠ることが出来たようだ。昨日の劇走のなごりで、腰やひざがちょっと痛い。今日は入念に暖めて走ることにしよう。今日のルートは比較的に平坦(なはず)なので、昨日の疲れ/痛みを癒すには丁度良いはずだ。昨日、ペダリングの度にきしむような音がしていたの、出発前に注油しておこう。本日の天気予報は「晴れ、最高気温は24℃」、走るには快適な気候だ。でも、連日の強い日差しで、かなり日焼けしてきた。

7時に朝食を摂り、8時前、ペダルに注油して出発。出発前に宿の前で旅館のおかみさんと懇談。最近は、女性のツーリング客も多いそうだ(それも一人旅の)。おかみさんも、脇野沢から大間へ向う道は、最初の上りが急で、大変だと言っていた。
意識的にペースを押さえて走り始めるが、アップダウンは少なく、比較的に平坦なルートだ。車(交通量)も少ない。このルートにも、駐車帯というPA(パーキングエリア)があるが、路側帯は狭い。

9時11分、陸奥黒崎灯台に到着、ここまで24.4km。戸沢小学校跡(黒崎バス停)手前を海岸側へ入ると、熊(月の輪熊)出没注意の看板が立っている。ちょっと不安。9時20分に出発。
むつ市に入るとコンビニが目立つようになってきた。シティおっさんとしてはコンビニがあるとちょっと安心、いつでも食料が補給できる。コンビニに立ち寄り、昨日、食べてしまったカロリーメイト等の非常食を補充する。むつ市内は道狭く、車(交通量)が増えてくる。自衛隊の基地が続く。

10時40分、国道279号線に入る。ここまで45.5km。時間的に余裕があるので、予定外だがちょっと遠回りして国道279号線を北上し、関根浜で灯台(指光灯)を撮影することにした。でも、国道279号線は交通量(特にダンプカー)が多い割には路側帯が狭く、アップダウンも結構多い。一言で言えば走り辛いみちだ。関根駐車帯(トイレ、ベンチあり)で小休止。

浜関根に着き、灯台(指光灯)を探して、あっちうろうろ、こっちうろうろ。当初計画外なので、詳細な地図は持ってきていない。また、浜関根漁港東側の海岸線には原子力関係の施設や科学技術館が建っていて、海岸に近づけない。結局、灯台(指光灯)撮影は諦めて、尻屋崎へ向うことにする。
県道266号線(関根浜〜稲崎)は森に囲まれたまっすぐな道路。時折、たぬき(穴ぐま?)やリスが道路を横切っていく。道路と海岸の間は、核リサイクル備蓄センターの工事中。道は狭くなったり広くなったり。交通量はほとんどないので、のんびりと走るが、気が抜けて眠くなってくる。

12時11分、東通村に入る。ここまで68.6km。道路の端っこに定置網(魚網)が乾してあるが、交通量もすくないので問題ないか。時折、通る車は、すごい勢いでぶっ飛ばしていく。

12時38分、県道6号線に入る。ここまで74.7km。工事/ダンプカーが多い。ゆったりとしたアップダウン。途中で休憩しコンビニで買っておいたおにぎりを食べる。狸が道路を横切って森の中に消えていくが、狸にしては大型なので、ひょっとしたら穴熊かな?。
道路にダンプカーが多かったのは、尻屋崎の途中に鉱山があるせいだというのが後でわかった。

尻屋崎へ続く道路のゲートを開いて「寒立馬の生息地」へ入る。このゲートで「寒立馬」が逃げないようにしているらしい。松林を抜けると草原が広がり、道路脇では「寒立馬」が親子連れで草を食んでいる。尻屋崎の遠くに見えてくる。「寒立馬」の邪魔をしないよう、機嫌を損ねないよう注意して横をすり抜ける。ここは馬が主人公(中心)だ。

15時44分、尻屋埼灯台に到着。ここまで91km。灯台前に駐車場があるので、駐車している車が写真撮影の邪魔になる。こんな絵になる場所に駐車場なんか作っちゃいけないよね。駐車場はもっと内陸側に作るべきだ(道路の山側に駐車場があるので、灯台前の駐車場は廃止すれば良い)。とか一人でぶつぶつ言いながら、車がいなくなる時間を待って、ゆっくり/のんびりと灯台を撮影する。
のんびりと草を食べる「寒立馬」の親子。こういう子連れには近づかないほうが良いと思うが、ほとんどの馬は人が身体に触れても気にしないで、草を食べ続けている。歯で草をむしり切る、「ブツブツ」という音がすごい。この時期、体毛は短いようだ。こういう景色は、ずっと見ていても飽きない。

15時、岩屋まで戻って旅館に到着。ちょっと早いがチェックイン。今日の走行距離は98.6km。早めにチャックインした時はシャワーだけを浴びて、それから洗濯。そして明後日の宿を予約する。


2008/09/17(水) 6日目:尻屋崎〜東通村〜六ケ所村〜三沢〜八戸。走行距離は124.2km。天候は晴れ。

昨夜は夜中にも人の出入りが激しくて、何度も目が覚める。一応、耳栓は持ってきているが、北斗の民宿で片方が無くなってしまったので、効果が半減している。でも、3時半以降は物音もせず、ほぼ熟睡できたようだ。6時過ぎに起床。天気予報は今日も「晴れ、最高気温は27℃」で明日までは天気が持ちそうだ。洗面時に鏡にうつったのは、日に焼けたおっさん。今回は日焼け止めクリームを塗っていないせいもあるが、ほぼホームレス状態だ。

今日もゆったりとしたペースを守るぞ。大切なこのひとときを充分に楽しもう。

7時に朝食を摂り、8時前に出発。天候は晴れていてすがすがしいが、相変わらずダンプカーが多い。間もなく左折して袰部(ほろべ)方面へ向う。細い(スリムな)リスが道を横切って森の中へ消えていく。えっぞっリス?、帰ってから調べよう。交通量がないので、すごく静かだ。旧袰部小学校を過ぎるとゆるやかな上りが始まる。快晴、無風。
8時23分、県道172号線に出る。道は広く車は少ない。道路の両側に手入れされた杉林が続く。道路は適当に曲がっていて走りやすい(ず〜っといつまでもまっすぐな道は、走っても走っても進んでいるような気がしないので、次第に飽きてくる)。あっ、リス!、2匹目。

間もなく県道248号線に出る。時々、ダンプカーが轟音とともに抜き去っていく。後に残る衝撃波。猿ケ森で久々の人家を見る。牛の放牧場で草を食んでいる牛に"モー"と声を掛ける。

時折、強い向い風が吹く。

平坦な道が続く。

退屈だ。
9時16分、国道338号線に出る。ここまで18.8km。急に交通量が増える。かなり飛ばして走り去っていく。恐いほどだ。

原子力発電所通り、鉄条網と監視カメラに囲まれている。道路は広くて整備が行き届いており、人が通りそうにもないのに、広い歩道までついている。

次第に路側帯が狭くなり、老部(おいっぺ)から道も荒れてきて路面に気を取られる。どうも、このルートの道路状態はアンバランスだ。極端に、良くなったり、悪くなったり・・・。同じ国道338号線なのだが、電力行政の補助金のせいか?。

10時13分、白糠灯台に到着。ここまで33.9km。直前に急な上り坂。
写真撮影した後、灯台の日陰で休憩。海岸線の北側に原子力発電所の白い建物が見えている。漁港と白い砂浜と原子力発電所の不思議な組み合わせ。

10時43分に出発。晴れ、向い風強く、次第にペースが落ちてくる。ゆっくり走っても構わないが、弱気になっちゃいけないと、気持ちを奮い起こしてペースアップする。道路状態が悪くて路面に集中しているため、周囲を眺める余裕なし。

12時13分、鷹架沼の新鷹架橋南詰めにあるゆとりの駐車帯で休憩(ちょっと脚の付け根が切なくなってきたので、無理をせずに小休止する)。カロリーメイトで昼食。ここまで60.6km。ベンチで腰を伸ばしていたら、ちょっとうつらうつら・・・。12時43分に出発、晴れていて暑い。かなり温度があがってきているようだ。
63.6km、ず〜っと続く直線道路。路側帯は狭いが歩道は広い。人通りはなし。何を考えて道路を作っているんだろう。多分、何も考えていないんだろうね。13時56分、塩釜灯台に到着。ここまで83.2km。灯台の入口は雑草がぼうぼうで非常にわかり辛い。やぶ蚊も多いので休憩もできず早々に退散する。ちょっと腰が痛くなっている。

14時29分、淋代海岸ゆとりの駐車帯で休憩。ここまで90.5km。道路の向い側に「太平洋無着陸横断飛行発進の地」の看板(案内板)が建っている。三沢空港(基地)が近いので、ジェット戦闘機が轟音をたてて飛んでいく。15時に出発。路側帯は狭いが、気にせずどんどん行く。

16時55分、JR本八戸駅南口正面の山正(やましょう)食堂旅館に到着、ここまで124.2km。駅前で宿を探していたら、買い物に出た宿の方から声をかけてもらった。
永子(ひさこ)ばあちゃんです。

JR本八戸駅の南口に位置する山正(やましょう)食堂旅館のおおおかみ(元おかみ)、大正13年生まれの84歳です。ちょっと耳は遠くなっていますが、話しぶりもしっかりしていて、まだまだ現役で、毎日、旅館の仕事に精を出しています。偶然に、この旅館を見つけて予約の電話を入れたのですが、ずばり大当たりでした(こういうのも旅の醍醐味ですね。逆もありますが・・・)。私が自転車で旅行中であることを告げていたので、元気を出してもらおうと大々サービスを提供してくれました。普通の夕食(もちろん三陸の新鮮な海産物がならんでいます)に加えて、「毛がに」1パイ、「生うに」山盛りが特別サービス(永子ばあちゃんの好意)で膳に並びました。私が「毛ガニ」をむしることが苦手だと告げると、剥いてまでくれて、本当にありがとう。生うにもおいしくて、ついついお酒がすすんでしまいました。

また、食後のデザートに、りんごも剥いてくれましたが、剥きたてのりんごはすごくジューシーで、おいしかったよ。
夕食の最後に出てきたのが、青森県八戸市周辺の郷土料理として有名なせんべい汁(せんべいじる)です。私にとって非常に珍しいものなので写真に収めました(宿の若おかみからは「何で「毛がに」や「生うに」を撮らずに、「せんべい汁」を撮るの?」とか聞かれましたが、私にとっては「せんべい汁」のほうが、はるかに珍しいのです)。食事の最初に出すと、お腹がいっぱいになって、箸が進まなくなるので、夕食が終わるころに出したのだそうですが、確かにこれだけで結構お腹がいっぱいになるくらいのボリュームがありました。せんべい汁はどうにかお腹に収めましたが、他の料理を少し残してしまいました。ごめんなさい。

宿は道路を挟んでJR本八戸駅に面していますが、夜は静かでぐっすりと眠ることができ、十分に疲れをとることができました。


2008/09/18(木) 7日目:八戸〜階上〜種市〜久慈〜野田〜譜代。走行距離は110.8km。天候は晴れ。

山正(やましょう)食堂旅館です。玄関の前に立っているのが、永子(ひさこ)ばあちゃんと若おかみです。

朝食のメニューには、永子(ひさこ)ばあちゃん手作りの無農薬野菜で作った心尽くしの料理が並び、すごく家庭的な雰囲気でおいしく食べることができました。おばあちゃん、ありがとう。デザートには青森のりんご、おばあちゃんが剥いてくれたりんご、おいしかったよ。

8時前に出発。出発時に若おかみから、おにぎりとりんごを各2個貰う。何から何まですみません。ごみごみした八戸市街を抜け、鮫漁港、魚市場の横を抜けて海岸線へ出る。
ウミネコの繁殖地として有名?な蕪島。特に目立った島でもないけど、走行ルート横にあったので写真撮影。八戸市街へ入る前から道路脇に「蕪島や種差海岸はこっち」の案内板が建っていたので、ちょっと期待していたが、何の変哲もなり島だった。県道1号線まで上って鮫角(さめかど)灯台を目指す。
鮫角(さめかど)灯台です。

鮫角(さめかど)灯台は八戸シーガルビューホテルの裏、タイヘイ牧場の横に建っているが、県道1号線に灯台入口の大きな案内板があるので見逃す心配はありません。市街地のすぐ近くに建っている割には、背も高くて立派な灯台でした。八戸尾埼日出岩照射灯も鮫角灯台に併設されているかと思っていたが、近寄ってもそんな気配はないので、コピーして持参した2万5線分の1地勢図をよく見てみると、先ほど走ってきた海岸線の近くに建っていることが判明、ぶつぶつ言いながらせっかく上ってきた坂を下って照射灯を撮影。八戸尾埼日出岩照射灯は海岸線から近寄るより、県道1号線からのほうが良かったことに後で気付くが、すでに坂を下った後で遅過ぎる。9時10分に出発。

県道1号線は地方道らしく、小さなアップダウンの繰り返し。南東の風(逆風)。道は狭く路側帯も狭い。海岸線は白い砂浜と奇岩の組み合わせで、なかなかの景色だ。疲れ気味でペース上がらず。

できるだけ海岸に近い道をのんびりと走る。暑くなってきてウィンドブレーカーを脱ぐ。アップダウンは相も変わらずに続く。コンブ干しと薪の山、トタン屋根が多く塗り直しの真っ最中。
10時16分、階上(はじかみ)灯台に到着。ここまで29.9km。小舟渡小学校の海岸側、ちょっとした公園/展望所に建っていた。ここも海岸ではコンブ採りの風景。すずしい風に吹かれてしばらく休憩して出発。

11時15分、種市海浜公園でトイレ&昼食休憩。ここまで37.7km。晴れているが海岸線で風が強い。若おかみからもらった、「おにぎり」と「りんご(1個、もう1個は一番つらい時に食べて元気をつけることに使うつもり」)」を食べ、腰を伸ばして休養。11時55分に出発。相変わらず風が強い。

走り始めに脚がちょっと辛い。暖まってくると少し良くなってくるが・・・。それでも「北野」でのろのろ走りのツーリング車を追い越す。リアサイドバッグ(ドイター製)の後方に「沖縄」のステッカーが付いていたので、追い越し時に「お疲れ様です、沖縄からですか?」と声をかけると、「はい、でも今回のスタートは大阪です」と几帳面な返事が返ってくる。きっと血液型はA型に違いない。年齢的には私よりちょっと上くらいだろう(そうでも無ければ平日に長く旅できるはずがないが)。頑張って走ってください。でもウェアは上下とも真っ黒で、長袖/長ズボン。ちょっと暑すぎるのではないかと考えてしまう(牛ちゃんは短レーパンにTシャツ姿で、それでも暑いのにね)。沖縄の人は暑さに強いのかな?。ちょっとした触れ合いだが、それでもちょっとだけ元気が出て頑張ろうという気分になる。
八木港導灯(後灯)も行き過ぎてしまい、引き返して撮影する。前灯は見つからずに諦める。「牛島」はアプローチを間違えて近寄れず。また、アプローチをやり直す元気なく、これも諦めて半崎公園で小休止。ここまで69.9km。14時30分に出発。残りは35kmくらいか?。予定より距離が長くて、到着時間も遅れそうだ。

なかなか脚が伸びない。特に上りはがくっとペースが落ちる。それでも走り続ければ、必ずゴールに着くと思いながら、一生懸命粘る。諦めない、恥ずかしがらない、明日は休養日だ、頑張れ。

サケマス増殖河川の「川尻川」です。右から読んでも「川尻川」、左から読んでも・・・、うっ、失礼・・・。東北でも鮭が遡上してくるが、その鮭を捕獲して人工ふ化させる施設がいくつもあるようだ。ぜひ、東北でも鮭の遡上をみたいと思っていたが、叶えることができてハッピーだ。
普代村に入る。そんなに長い坂でもないのだが、普代から黒崎までの最後の上りがつらくて、自転車が前へ進まない。カーブをいくつ曲がっても頂上が見えてこない気がする。気持ちがめげそうになるが、最後の気力/脚力を体中からかきあつめて、ペダルをこぐ。ハンドルがぐらつく、汗が眼鏡にしたたる。気持ちが切れるまえに、坂が終わってくれ〜、押すのはいやだ〜。それでも、どうにか登りきって黒崎灯台へ向う。

ところが、えっ、なんと、陸中黒崎灯台は工事中で、観光客は立入り禁止の看板が立っている。ま〜、牛ちゃんは観光客ではなくてマニアなので、ちょっと失礼して急いで写真撮影。17時10分、すぐ横の国民宿舎・くろさき荘へチェックイン。ここまで110.8km。寝る前に腰と膝の裏にたっぷりとバンテリンを塗る。明日は、休養日にすることを決め、連泊することを宿のフロントに伝える。


2008/09/19(金) 8日目:休養日。天候は晴れ。

今回のツーリングパートナーは、愛称・走三郎こと久留米ばらもん製・700cツーリングです。

今回、ツーリングフロントバッグとリア・サイドバッグは「モンベル」にしました。リア・サイドバッグはちょっと容量少な目の15L/1個(片側)です。宿泊まりのツーリングには丁度良いくらいの大きさですね。今回は予想以上に好天が続き、気温が高いので、寒さ対策用に準備してきたウェア(長袖シャツ類)が邪魔になっているくらいです。でも、明日から雨具が活躍するかも。

今日も快晴だが、台風13号の影響もあって、あすから天気が下り坂になりそうだ。ちょっと心配だが、体を休めることに専念する。休養日は明日以降にしたほうが良かったのかもしれないと考えたりする。


 9日目に続く  メインへ戻る