牛頸川は、大野城市南部に位置する牛頸山付近を源流とし、牛頸ダムを経て平野川と合流し、住宅街や商店街を抜けて、御笠川に合流する全長6.4kmの二級河川です。
上流域は自然に恵まれ、数多く作られている堰は、まだまだ現役で田んぼに水を供給し続けてています。一部の田んぼでは、すでに稲刈りも始まっていて、下流の住宅域とは大きく異なる姿を見せていました。
牛頸川と御笠川の合流地点です。向かって左が御笠川、右が牛頸川です。
御笠川と牛頸川の合流地点の間に挟まれた正面の一画には「大文字公園」があって、子供を遊ばせるお母さんの姿や犬を連れて散歩する人の姿もありました。
川を溯るときは右岸を走るほうが川の近くを走ることができますが、御笠川との合流点近くは少し川岸を離れるので、県道112号線を横断するまでは左岸(大文字公園のなか)を走ります。
春日公園横を通り過ぎるまでは、川の左岸のほうが、川のすぐ近くを走ることができます。
牛頸川は2本の線路と交差します。最初は西鉄天神大牟田線、そしてJR鹿児島本線で、その間隔は500m程度です。この2本の線路を横切る時だけ、川岸を離れますが、離れる距離はほんの少しだけです。
県道112号線(福岡日田線・旧日田街道。なんとなく見たことがある感じがしたのは、日田街道を走った時に、この近くを走ったことがあるからでした)を横切ると間もなく西鉄大牟田線の橋梁が見えてきます。
JR鹿児島本線を横切って川沿いに戻ると、牛頸川の右岸に春日公園が広がっています。
御笠川との合流点から、牛頸川の両岸はきれい?に護岸工事が終わってて、河川敷はほとんどコンクリートで舗装されていますが、川の中には上流から流れてきたと思われる砂が、ず〜っと堆積しています。
砂が堆積しているので水が濾過されるからでしょうか、川の水は比較的に澄んでいました。
牛頸川の両岸の道路には、時折、バイクや車の侵入を防止する黄色に塗られたポール(ゲート)が立ちはだかっています。無理して侵入する、バイクや車がいなければ、こんな無粋なものは不要なのでしょうが・・・。
横峯橋から写した牛頸川と平野川の合流地点です。向かって左側が牛頸川、向かって右側が平野川です。
ここまで来ると、川の周辺には、田んぼや畑などの農地が、ちらほらと見えるようになります。
牛頸川と平野川の合流地点のすぐ上流には、小さな可愛い木の橋・横峯公園橋が掛っていて、左岸には小さな公園もあります。
すぐ上流に架かる平野橋の上流から、道路は牛頸川から少し離れて続き、道沿いには水田が広がってきます。
牛頸川には、このような井堰が目につくようになりました。川の両側には水田が広がり、すでに稲刈りが始まっている田んぼもあります。これも牛頸川の恵みなのでしょう。
畑には、いろいろな野菜が栽培されていて、収穫が進むごと下葉が折り取られ茎がにひょろひょろと伸びていく「おくら」の特徴的な茎も見ることができます。
「牛頸ほたる橋」から撮影した牛頸ダムです。このあと曲がりくねった急坂が牛頸ダム横まで続きます。牛頸ダムが牛頸川の源流とする資料もありますが、まだまだ上流まで川が続いているので、できるだけ溯ってみたいと思います。
牛頸ダムを周回する車道はジョギングや散策を楽しむ?グループがいますし、牛頸ダムの湖岸まで降りると、散歩する人々や釣りを楽しむ人もいます。また、水辺公園には駐車場やトイレも整備されているので、手ごろな休憩スポットです。
水辺公園の駐車場入口手前から左折し、さらに上流を目指しますが、道路わきの電柱は緑に塗られていて、多分、周囲の緑に溶け込むように工夫されているのでしょう。
牛頸林道はゲートで閉鎖されていて、これ以上牛頸川に沿って上流(源流)まで溯ることは出来なくなりました。「ゴミの不法投棄を防止するため林道を閉鎖します」と看板に書かれていますが、日本人としてほんとうに情けない話です。以前、牛頸山に登った時は、まだ自由に通行することができました。
向かって左側には「大野城いこいの森キャンプ場」の入場ゲートがありますが、キャンプ場までのアプローチルートを残して牛頸林道が閉鎖されたようです。
牛頸林道はゲートで閉鎖されていこれ以上進めないので、諦めて引き返すことにしました。