遠賀川(おんががわ)は嘉穂郡嘉穂町市野の山中を源流として、遠賀郡芦屋町で玄界灘に注ぐ全長56.7kmの二級河川です。
今回は遠賀川中流の飯塚市から川沿いに源流まで遡ってみました。
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写真は飯塚市の嘉麻川橋から遠賀川の上流に向けて撮ったものですが、JR福北ゆたか線の鉄橋が見えます。
上流に向って左岸を走り始めましたが、堤防上の道路は、結構交通量がありました。
相棒は「走二郎」こと、久留米ばらもん製・26HEツーリングです。
これは一本木堰で、ゴム引布製起伏堰(通称ラバー堰)に空気を送り込んで堰の高さを調整するそうです。
遠賀川の土手には春の花が咲き乱れ、空には雲雀の鳴き声がうるさいくらいです。でも、天気は曇り時々晴れ、一時雨でした。予報では快晴だったのに・・・。
ラバーの膨らみ具合で水が流れているのが、良く分かります。
田植えの季節を控えて、堰が活躍する季節はもうすぐです。
稲築町下鴨生で山田川が遠賀川から分かれます。向って左側が山田川です。
写真の左側に見える山田川橋を渡って、遠賀川の左岸を走り続けます。正面は浄水場です。
稲築町岩崎の岩崎大橋の欄干には「かっぱ」の石像が飾られていて、足元の台座には「いなつき河童共和国」と彫られています。
岩崎大橋の上流左岸は未舗装だったので、岩崎大橋を渡って遠賀川の右岸(国道211号線)を走ることにしました。
稲築町黒田の田中橋上流では、右岸の県道413号線(大手稲築線)は遠賀川から離れてしまうため田中橋を渡って遠賀川の左岸を走ることにしました。
時折、燕が土手をかすめて飛んでいきます。
田中橋のすぐ上流で千手川が遠賀川から分かれます。向って右側が千手川です。
このまま遠賀川の左岸を走り続けます。
紋白蝶や紋黄蝶が飛んでいます。
嘉穂町大隈の大隈橋の上流には、川を渡って鯉のぼりがなびいていました。
嘉穂町大隈の大隈橋の橋桁には鮭神社を紹介するプレートが付いていましたが、昔は遠賀川にも鮭が遡上していたのですね。
大隈橋のちょっと上流の左岸に「梅ヶ谷」という日本酒を造っている酒蔵を発見し、条件反射的に写真を撮っていました。
帰って調べたところ「梅ヶ谷酒造株式会社」というんだそうです。そのままでした。
川面近くに歩道がありました。 左岸側の半分はコンクリート製で、右岸半分は木製でした。雨で増水した時、右岸の木製部分ははどうなるのでしょうか・・・、誰かが外すのでしょうか、そのままでも流れていかないのでしょうか、ちょと心配になりました。
時折、風になびく鯉のぼりや幟がみえます。もうすぐ5月ですね。
大渡橋の上流から、遠賀川の両岸ともに未舗装道路になります。比較的に走りやすそうな右岸の道を走ることにしました。
ちょっと上流では、鯉の群れが泳いでいました。
走り易そうなルートを探して、右岸/左岸を入ったり来たり!。
次第に草深い道になり、そして、とうとう・・・道は行止まりになり、田んぼのなかを自転車を押すはめに・・・。
できるだけ川から離れない道を探して走りました。
嘉穂町宮吉の宮吉橋の上流は、遠賀川沿いの道がなくなるので、川から少し離れた左岸を走りました。
嘉穂町桑野の仙道で川沿いの道が途切れ、とうとう国道211号線を走ることになりました。
でも途中でルートを見つけては川沿いを走りましたが、川沿いの旧道は交通量もほとんどありません。
山沿いの田んぼでは、もうすでに田植えが始まっていました。
嘉穂町桑野の倉谷橋から撮った遠賀川です。この付近になると、さすがに流も細くなりました。
国道211号線沿いに立てられた遠賀川源流の案内板です。元気づけられますね。
この近くには茶色の屋根瓦の家が多いようです。茶色の屋根瓦の家は中国地方でよく見かけますが、この近くで多いのはなんでだろうね、ただの好み?。
市野で国道211号線を外れて旧道に入る。ここから九十九折れの細い道を経て嘉麻峠を目指す。
遠賀川の源流はその途中にあるはずだ(と思っていたが、国道211号線をそのまま進むと国道沿いに「遠賀川源流公園」というのがあり、そこに遠賀川源流点の小さな滝があるそうだ・・・。まっ、いいか!)。
すぐに広域基幹林道戸谷ヶ岳線に合流するが、車の影はない。
水がチョロチョロと流れる小さな沢がありましたが、これも遠賀川源流のひとつでしょう。
旧道(林道戸谷ヶ岳線?)はこれから九十九折れに杉林をぬって続きます。
広域基幹林道戸谷ヶ岳線の嘉麻峠近くに建てられた石碑。ちょっと気になり引き帰して撮りましたが、なにか所以のあるものだろうか?。
林の中で暗くなった思っていたら、峠に着いた頃に小雨がパラパラッと降り始める。晴れたり、曇ったり、そして小雨がちらついたりと安定しない天気でした。
旧道(林道戸谷ヶ岳線?)のピークから少し降って着きました。手前には看板に書かれているように小石原民芸村があります。
この後、国道511号線を甘木までくだり、福岡へと帰りました。