駆動系をメンテナンス/リフレッシュ

Update:2009/01/11

八重山諸島ツーリングでのペダルのトラブルを経験して、この年末始に700cツーリング(愛称・走三郎)の駆動系(ドライブライン)をあらためてチェックし、消耗部品やちょっと疲労気味?なパーツを取り替えました。これからもロングツーリングのエースとして長く使用する愛車なので、丁度良い機会(戒め)になったと思います。

石垣島を走っている途中に壊れた、クランク(L)とBPのねじ込み部分です。
輪行後の組み立て時に、しっかりと(でも強すぎない程度に)締め付けたつもりでしたが、走行中に緩んでしまい、ペダリング時の踏み込みでクランク側のねじ山が壊れてしまったようです。BPのねじは踏み込み時に締まる仕組みになっているので、走行中にまさか緩むとは思っていなかったのですが、油断でした。交換後に調べた結果では、BP側のねじには全然問題なく、クランク側のねじ山の外側1/3くらいが壊れていました。
同一型のクランク(TAゼファートリプル)はすでに販売中止になっているので、26HEツーリングのものと取り替えようと考えましたが、取り替えている途中で26HEツーリングのチェーンリングがかなり消耗していることに気付いたので、念のために新品(SUGINO RD600T 48-38-24 165mm PCD130/74)を購入して取り替えました。ツーリングの途中で故障して途中で諦めるなんて、もう経験したくないからね。

スギノRD600Tクランクです。歯数はアウターが48T、センターが38T、イナーは28TからTAゼファーの24Tに交換しました。PCDは130cm/74cmで、クランク長は165cmです。
クランクセットと同時にボトムブラケットもシマノの UN54 68-113へ交換しました。BBの交換(取り外し)にはちょっと手こずりましたが、どうにか無事に交換できてほっとしました。

取り外したボトムブラケット(SHIMANO UN73 68-122)です。
BBを交換するのは久しぶりだったので、メンテナンスの本を読み直し、更に交換するために購入した新品のBBでねじ山の方向を確認したうえで、ボトムブラケット取り付け工具(SHIMANO TL-UN74)を使い、まず左アダプター(写真の左側のパーツ)を取り外しました。左アダプターは簡単に外れたのですが、BB本体は締め付けが固くてなかなか外れません。何度も新しいBBでネジ山の方向を確認し直してトライしましたが、実際に緩むまではちょっと心配しました。一旦外れてしまえば、フレーム内部をきれいに掃除してねグリスを塗りつけたBBを取り付けるだけです。ネジ山をつぶさないよう慎重に締めこんで終了しました。
写真のようにBBのケースは表面に錆びが出ていましたが、軸の回転そのものには問題がないので、きれいに清掃すれば、予備用や日常用には使えるかもしれませんが・・(清掃したところ、かなりきれいになったので薄くグリースを塗って保存していますが、多分、使うことはないと思います)。

26HEツーリングに使用していたチェ−ンリングのミドル(38T)です。
写真でも分かるように、歯の先端が欠けているものが数個ありました。これまでは、こんなにきちんとチェックすることが無かったので気付かなかったのですが、よく見ると3箇所ほど2歯続けて欠けていました。26HEツーリングはパスハント用にも使っていたので、チェーンリングにかかる負担が大きくて、歯が折れたのでしょうね。700cツーリング用に購入していたチェーンリング3枚へ交換しました。
チェーンホイールやチェーンリングを交換していて気付いたのですが、TAのパーツはSHIMANOやSUGINO等に比べて材質が柔らかいようで、その分だけ傷つき易いようです。

BBとチェーンホイールセットを交換し終えると、駆動系(ドライブライン)で次に気になるのはチェーンです。
Canpagnoloのマニュアル(英語版)で確認したところ、チェーンの寿命は2,000マイル(3,200km)から5,000マイル(8,000km)で、メンテナンスの周期や内容(品質)次第だと(意外と大雑把に、あたり前のことが)書かれていました。またチェーンの伸び具合をノギス等の精密測定器で測り、規定長(外側6ピン間で132.6mm)以上であれば、すぐに交換するようになっています。
そこでまず、700cツーリング購入後の走行距離を調べたところ4,000km弱で、交換時期にさしかかった微妙な時期でした。次に手持ちのノギスでチェーンの伸び具合を測ろうとしたところ、100mm(10cm)までしか測ることができなかったので、近くのホームセンターまで雪がちらつく寒い中ノギスを買いに行きました。15cmまで測定できるノギスを買ってきてチェーンの伸び具合を測ったところ、132.2mmから132.3mmと規定値内に入っていました。走行距離的にも伸び具合的にも、急いでチェーンを交換する必要はないようなので、しばらくはこのままで走り、様子を見ることに決めました。Canpagnoloだとチェーンだけでも結構お金がかかるしね。


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