自転車を作ろう

自転車を作りたい!仕様を考える検討・製作過程

 自転車を作りたい!

愛車「ブリジストン・レイダックRD-6」も、長年の酷使がたたっていささか疲れが目立つようになってきました。
勿論、日頃から手入れや部品交換等はまめに行っているのですが・・・。また、いろいろな雑誌を見たり、いろいろな話を聞くにつれ、オーダーした自転車って自分の体型にぴったりしていて、すご〜く乗りやすいのかな!、疲れないんだろうな〜!、とか考えるようになり、自転車をオーダーする夢が膨らんできました。また、その準備を兼ねて、少しずつ部品を交換しながら勉強してきた感じです。
そして、いよいよその夢を実現する時がきたようです。
これから、いろんな人の意見をお聞きしながら(もちろん自分の希望も整理して)、仕様を固めていこうと思います。


 仕様を考える

それでは、どんな自転車を作りたいかというと、
1.主な利用方法;日帰りから長期間(といっても一週間程度)のツーリングに使用します。キャンプ・ツーリングではないので荷物は少ないほうです。
2.基本的なコンセプト;長距離をのんびりと快適に走れること!。スピードよりも快適性(走行安定性、疲れが少ない)重視です。長距離ツーリングでは峠は避けて通れないので、峠越えも意識しておく必要があります。 泥除けなしのランドナーのイメージです。
3.フレーム;私の体型に合せでオーダーします。ぴったしのスタンダードフレームがあれば別ですが。
⇒軽いに越したことはありませんが実績があってリーズナブルなクロモリ。色は今と同じシャンパンゴールドに決定します。久留米の「ばらもん」さんに決めました。身近なところでじっくりと相談しながらオーダーできるって嬉しいですね。
4.タイヤ;タイヤは700cまたは26インチで幅は30mm前後。用途に合せて履き分けることも考えています ⇒ 最終的に26HEに決定!。
5.ホイール&スポーク;このジャンルは良くわかりません。基本的には軽くて信頼性が高く、フレームやタイヤとのバランスが良いものを選びたいですね ⇒ リムはマビック、スポークはDT。
6.泥よけ(マッドガード);これまでの私の経験からすると、泥よけは輪行の邪魔になります。分割式の泥よけという方法もありますけどね。雨が降り始めたら雨具を着れば良いし、リア・キャリアを付ければ泥よけの代わりになります。
 ⇒ 現時点で泥除けを装着することは考えていませんが、装着できるようにしておきます。
7.チェーンホイール(スプロケット);ツーリング用だと、フロント(チェーンホイール)は3枚が定番みたいだけれど?。
 ⇒ フロントはツーリングに適した歯数を組み合わせて2枚とし、リアに9枚〜10枚組みのスプロケットを使う方法もあります(フロントは2枚の方が操作性は良いですよね)。そのほうが軽量化にもなりそうです。現時点ではTAシクロツーリストを考えています。フロントはTAのダブルで47-30、リアはCampagnoloの9枚で13-26くらいかなと思っています。
8.STI;STIはシフトチェンジ時にハンドルから手を離さずにすむので安全性が高いようです。Campagnoloのほうがワイヤの取りまわしが楽そうです。
 ⇒ Campagnoloのエルゴパワー。
9.ライト;基本的に夜間走行はしないつもりなので、トンネルに入った時に使うためのものです。手元で簡単に切り替えができるものが良いですね。ハンドルに取り付けられるかな?。リア用のフラッシュライトもシートピラー/フレームの両方に装着できるようにしておくつもりです。
 ⇒ ハンドルバーに取り付ける簡単なものにします。
10.ブレーキ;クイック・レリーズ付であればOKだと思っています。グレードは高いのを選ぶつもりです。
 ⇒ Campagnoloのクイック・レリーズはSTIについていました。
11.キャリア;フロント、リアともに装備したいと思っています。そのためのダボ穴は必須です。フロント・キャリアはデザインも重要ですね。
 ⇒ リア・キャリア、フロント・キャリアは特注。
12.サドル;現在使っているもの(ブルックス・チームプロ)を、そのまま使おうと思ってます。
 ⇒ ブルックス スイフト・チタンベース(茶)
13.その他;タイヤが700cから26インチに変わり少しランドナーっぽくなってきましたが、泥よけは付けない、ライトも付けないとなると、どういう部類の自転車になるのでしょうか?。牛ちゃんとしてはツーリング用自転車と定義しているのですが(^^ゞ。


 検討・製作過程

2001年6月23日(土);フォームチェック
原田さんの紹介で久留米の「ばらもん」さんを訪問しました。
以前は写真屋さんだった店舗をそのまま使っている工房は、普通の自転車屋さんのイメージと違っていて、最初は通り過ぎてしまいました。
そこで、オーナーの小玉さんといろいろな話をして、安心してお任せすることにしました。
小玉さんと話をしている途中に、Kondoさん、Ishimaru親子、原田さん、そしてUSHIJIMAさんも応援に駆けつけてくれ、狭い工房はすし詰め状態でした。
フォームチェックの風景at「ばらもん」
7月7日(土);仕様の打ち合わせ
久留米の「ばらもん」さんを再訪問し仕様の打ち合わせをしてきました。
まずは、乗車フォーム(位置)の変更にともない、これまで700Cで検討していたホイールサイズを26インチ(HE)に変更するかどうか?。 小玉さんは700Cでも26HEのどちらでも可能だよっと言っていただきましたが、フロントキャリア取付けの自由度を確保することと、全体的なバランスを考えて26HEに変更することにしました。
ホイールサイズの変更にともなって、チェーンホイールの歯数も47/30Tに変わります。
次はメインコンポをSHIMANOとCampaのどちらにするか?。結果的にはCampagnoloにし、特に回転部分には予算の許す限り、グレードの高いものを使うことにしました。 仕様相談の風景at「ばらもん」
8月上旬;仕様の詰め(メール&TEL)
メールや電話で、ばらもんの小玉さんと部品仕様の詰めを行っています。
・フレーム:ばらもん特注(やや軽めのフレーム)
・リム:MAVIC・X517シルバー、6インチHE
・スポーク:DT
・クランク/BB:TAシクロツーリスト47/30T、167.5mm
・スプロケット:CampagnoloChorus9s13-26
・ハブ(F/R):CampagnoloRecord
・ディレイラー(F/R):CampagnoloChorus
・STI:CampagnoloRecordエルゴパワーレバー
・ブレーキアーチ:CampagnoloChorus
・ハンドルバー:チネリ・ノーマル
スプロケットは10sを考えていたのですが、調整が難しいと聞いて9sに変更しました。
8月中旬;TAギア板について(メール)
はらださんに紹介していただいた「イトーサイクル」さんとのやりとりです。
Q:最近は薄いタイプのギア板が入荷しているので、カンパニョール9sとの組合せであれば、薄いほうが良いと聞いています。上記のギア板は薄いタイプなのでしょうか?。
A:ロードタイプのものは薄くなっていますが、今回ご注文のツーリストのギヤ板については従来のタイプで、あまり薄くはないです。
Q:シクロツーリストの新リングですが、TAのロゴが刻印ではなくエンボス(レーザー加工?)の白っぽいモノに変わったと聞いていますが?。
A:TAのギヤ板は歯数によってレーザー加工してあります。たとえば48Tとか。ご希望の47Tと30Tは旧タイプの刻印のままです。
はらださん:
私が買ってきた30Tリングには、白っぽいレーザー文字でTAの新しいロゴが印字されてます。
長谷川の大将によると従来のリングに比べて板そのものの厚みがやや薄いのと、現物目視でも歯先が角型にカットされてて明らかに旧型と違いますね。 イトーさんの話ですが「お店の在庫品に限っては」もしくは「イトーさんの取引先問屋の流通在庫では」という注釈つきではないかと想像します。 ただ47Tというのはあまり出る歯数じゃないようなので、店頭に流通するのは時間がかかるかもしれませんね。
その前後の46と48Tは長谷川さんの在庫品も新型になってるのを確認しています。
 
はらださんに相談したところ、私が希望している47Tはあまり出る歯数ではないので、「イトーサイクル」さんの在庫も旧タイプであろうという結論に達しました。
とりあえず旧タイプの47Tで組んで、具合が悪いようであれば新タイプの47T(または新タイプの在庫がある46T、48T)を検討します。
8月下旬にTAギヤ板やBB等オーダー。
9月下旬;パーツ検討
オーダー決定につき手付け金を振込む、タイヤはパセラTGコンペK 26x1.25、シートピラーはCampagnoloに決定。
12月上旬;パーツ検討
耳納山スカイラインを走った帰りに久留米の「ばらもん」に寄ってパーツについて相談。カラーはシャンパンゴールドに決定。
2002年1月上旬;サドルとハンドルバーテープを購入
サドルはブルックス・スイフト・チタンベース(茶)、バーテープはフジトシ皮巻バーテープ(茶)。